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車中泊のマナー違反が増えている! 実際にあったトホホな事例4つ

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車中泊のマナー違反が増えている! 実際にあったトホホな事例4つ

「みんなやってるから」は理由にならない

 キャンピングカー業界でも、バッドマナー禁止を呼びかけ、安心・安全・快適なくるま旅施設として、RVパークや湯YOUパークなどを普及させようと努力しています。しかし、それでも減ることのない車中泊に関する悪しき行為。くるま旅作家の”さいば☆しん”が、特に印象的な4つのバッドマナーをピックアップしたいと思います。

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車中泊の場所マナー

 まず、車中泊で最も問題となっているのは「場所」でしょう。パッと思いつくのは”道の駅”でしょうが、基本的に”仮眠・休息”の場所で、厳密には車中泊は出来ません。しかし、長距離ドライバーの仮眠場所としても使われるので、「寝ちゃダメ!」とも言えず、かといって「車中泊OK!」とも言えない、中途半端な位置づけ。だから、バッドマナーが常態化してしまうのでしょう。

 これは高速道路のSA/PAも同じこと。睡魔に襲われた時に仮眠するのは、事故防止の為に仕方がないかもしれませんが、キャンプ場みたいにガッツリと一晩泊まっちゃうとか、海沿いの道の駅で、魚がよく釣れるから連泊なんてもっての外です。道の駅やSA/PAなど、駐車場に堂々とテントを設営している輩もいますが、まさに言語道断の行動です。

周りの迷惑を考えよう騒音マナー

 きちんと車中泊できるところで安心して宿泊、とはいかないケースがあります。それが”騒音”。キャンピングカーは、居住区用にサブバッテリーがあり、エンジンをかけなくても照明やヒーターが使えますが、普通車は、メインバッテリーしかないのでエンジンを掛けっぱなし(アイドリング)の状態になります。一晩中となると騒がしいだけでなく、エコにも反します。

 また、エンジン音よりも迷惑なのが、”宴会”による騒音。久しぶりに会った友達との会話は楽しくて、酒も入ると、声がデカくなるのも仕方がないですが、夜遅くまでは迷惑です。常識の範囲内に終了し、キャンプ場などでは消灯時間を守りましょう。さらに大騒ぎでなくても気になるのは「おしゃべり」。こしょこしょ喋るのも気になる人も多いので、自分たちだけではない状況を把握し、まわりの人に気を遣いましょう。

有り得ない数々の悪マナー

 道の駅やSA/PAなど、綺麗に整備された芝生エリアがありますが、実際にそこでテント設営している人を見かけることがあります。前述のとおり、車中泊自体がご法度なのに、まるでキャンプ場の様に使うこと自体がご法度。駐車場でテーブル出してBBQを行なう輩もいますが、火災予防条例第23条によると”不特定多数の人が出入りする場所での火気の使用などを規制”しているため、駐車場での行為も立派な条例違反となります。

 また、洗面所を炊事場と勘違いしている人も多数。洗面シンクに、明らかに食材だとわかるものが散乱し、時には異臭を放っている場面に遭遇したことがあります。食材だけでなく、ワンちゃんを洗っている人も多いらしく、悲痛な禁止注意書きを見ることもあります。

 さらにゴミ問題も深刻。SA/PAはゴミの持込を禁止しており、多くの道の駅ではゴミ箱自体が撤収されています。誰かがひとつゴミ袋を放置すると、次第にゴミの山になってしまったという事も。”みんなやってるからいいじゃん”という悪しき発想はやめましょう。

軽い気持ちが窃盗の可能性に

 バッドマナーどころか犯罪と言っていい程の行為。例えば「盗電」です。道の駅やSA/PAには、自動販売機や清掃用のコンセントがありますが、ここから電気を盗むという行為。ちょっとだけならと言う人がいますが、立派な窃盗です。実際、トイレのコンセントから盗電し、ご飯を炊いていたというケースに遭遇。他にもトイレットペーパーの盗難など、絶対にやってはいけません。

 このようなバッドマナーの深刻な状況に、日本RV協会も「公共駐車場でのマナー厳守10ヵ条」などで、マナー厳守への呼びかけをしていますが、問題はどう伝わるか?です。というのもバッドマナーな人は、大きく分けて3タイプ。ひとつめは「バッドマナーだと知らない人」というタイプで、道の駅は車中泊OKと思っていた、悪い事だとは思わなかったという人。二つ目は「なんとなく知っていたが、他の人もやっているからという人」で、赤信号みんなで渡れば怖くない優柔不断タイプ。最後は「悪いと思っていない。やっても問題ないと思っている人」つまり確信犯です。いくら啓蒙しても伝わらず、全く効果が無い訳です。

 車中泊で最も安心できるRVパークといった専用のくるま旅施設は、快適で後ろめたさがなく、堂々と泊まれます。一部のおバカなバッドマナーの輩のせいで、こんな事が続くと、自らの首を絞める事になり、本当に、車中泊全面禁止となってしまうかもしれません。ぜひ、そんな事を自分に問いかけながら”楽しい車中泊”をやりましょう。

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