現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ならし運転は今でも必要?「念の為」やる人が現在も存在する理由とは

ここから本文です

ならし運転は今でも必要?「念の為」やる人が現在も存在する理由とは

掲載 更新
ならし運転は今でも必要?「念の為」やる人が現在も存在する理由とは

■現代のクルマでならし運転をする必要性とは

 かつて、新車を購入したあとには、部品同士をよくなじませることを目的にした「ならし運転」をしたほうがクルマが長持ちするといわれてきました。

希望ナンバー 品川でなぜか多い「3298」とは

 しかし、近年では「ならし運転は必要」という意見が、以前より聞かれなくなりました。果たして、現代のクルマでもならし運転は必要なのでしょうか。

 ならし運転について厳密な定義がある訳ではありませんが、一般的には穏やかなペダル/ハンドル操作を心がけることなどが、ならし運転にあたるといわれています。

 一般ユーザーを対象におこなったならし運転に関するアンケート調査では、70%のユーザーが現在もならし運転をしていると回答しています。

「ならし運転をしている」と回答したユーザーは、次のように話します。

「新車1か月点検までは、『急』のつく運転はしないようにしています。その期間中は、高速道路も走りません。

 工場から新車を出荷する前に、最終ラインでの走行点検がおこなわれていると聞いていますが、一瞬のことだろうと思うので、長く乗るのであれば慣らし運転は必要だと思います」

 一方、「ならし運転をしていない」というユーザーは、「ならし運転と関係なく、派手な運転をしなければ良いだけだと考えます。ならし運転は必要ないのではないでしょうか」といいます。

 果たして、ならし運転は必要なのでしょうか。トヨタは、ならし運転の必要性について、次のように説明しています。

「ならし運転の必要はありません。理由としては、ごく一般的な安全運転を心がけていただければ、ならし運転の目的である部品同士のなじみは自然と出るから、ということが挙げられます。

 お客様が新しいクルマに慣れるための期間を、ならし運転の期間と考えていただければ、問題ございません」

 一方、ホンダは、ならし運転について次のような見解としています。

「現在のクルマは、エンジンやその他の部品精度が向上しているため、必ずしもならし運転をおこなう必要はありません。

 ただし、機械の性能保持と寿命を延ばすためには、1000km走行までをならし運転の期間として、急激なアクセル操作や急発進をできるだけ避けていただくことをおすすめします。

 また、取扱説明書にならし運転期間について記載がある場合は、その期間はならし運転の期間としてください」

 ならし運転をしないことで、それが何らかの問題に直結する訳ではないようです。しかし、愛車に長く乗ることを考えているのであれば、リスクを軽減する意味も含めて、一定期間はとくに慎重な運転をするのが望ましいといえるでしょう。

■今でもやる? 暖機運転の必要性

 ならし運転が、新車購入後一定期間の運転方法を指しているのに対し、エンジン始動直後にクルマへ負荷をかけないことを目的とした行為を「暖機運転」といいます。

 やり方としては、エンジンをかけた状態で5分から10分程度待ち、エンジンが暖まった後にクルマを発進させるというのが一般的です。

 しかし、暖機運転はいい方を変えると「アイドリング」という行為にあたり、騒音問題や排出ガスなどの観点から、道の駅やコンビニの駐車場などをはじめさまざまな場所で禁止されていることが多くなっています。

 近年のクルマで暖機運転は必要なのでしょうか。ホンダは暖機運転の必要性について次のように説明します。

「暖機運転をする必要は、基本的にはありません。エンジンが暖まりにくいといわれている冬季であっても、極寒冷地などの一部の特殊条件下を除けば、必要無くなっているのが現状です」

※ ※ ※

 いまでは暖機運転の必要はなくなっていますが、その一方で慌ててクルマを発進させる行為は、危険を伴います。

 駐車場の物陰に隠れた子どもや自転車との衝突に注意して、かつクルマをいたわって加速することを心がければ、特別な暖機運転は必要ない、というのが現状のようです。

関連タグ

こんな記事も読まれています

悪天候でも好発進! EWCフル参戦の日本の新規チーム「チーム エトワール」がル・マンでの初テストを実施 レーシングライダー大久保光のレースレポート
悪天候でも好発進! EWCフル参戦の日本の新規チーム「チーム エトワール」がル・マンでの初テストを実施 レーシングライダー大久保光のレースレポート
バイクのニュース
トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに
トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに
レスポンス
フェルスタッペン、序盤トラブルもハミルトン下し圧勝。激しい3位争いをペレス制す|F1中国GPスプリント
フェルスタッペン、序盤トラブルもハミルトン下し圧勝。激しい3位争いをペレス制す|F1中国GPスプリント
motorsport.com 日本版
[新型ランドクルーザー250]KINTOなら納期は5~8カ月で月額5万710円から! モデリスタやJAOSパーツも装着可!! サブスクがスタート
[新型ランドクルーザー250]KINTOなら納期は5~8カ月で月額5万710円から! モデリスタやJAOSパーツも装着可!! サブスクがスタート
ベストカーWeb
マツダ 新型CX-80を欧州で発表。国内導入もあるミッドサイズSUV
マツダ 新型CX-80を欧州で発表。国内導入もあるミッドサイズSUV
Auto Prove
6年ぶり全面刷新! トヨタFF最大・最上級セダン「新型カムリ」約440万円から発売! 最新“トヨタ顔”採用の「9代目モデル」 米に投入
6年ぶり全面刷新! トヨタFF最大・最上級セダン「新型カムリ」約440万円から発売! 最新“トヨタ顔”採用の「9代目モデル」 米に投入
くるまのニュース
販売台数が少なくてもスーパースポーツでもMT車でも関係なし! 「衝突被害軽減ブレーキ」が付いていないクルマはいますぐ搭載すべき
販売台数が少なくてもスーパースポーツでもMT車でも関係なし! 「衝突被害軽減ブレーキ」が付いていないクルマはいますぐ搭載すべき
WEB CARTOP
フェルスタッペン追い上げ勝利、激しい3位争いはペレスに軍配。角田裕毅は16位|F1中国GPスプリント速報
フェルスタッペン追い上げ勝利、激しい3位争いはペレスに軍配。角田裕毅は16位|F1中国GPスプリント速報
motorsport.com 日本版
エンジン搭載はこれが最後!? ベントレー『コンチネンタルGT/GTC』PHEVモデルを初スクープ
エンジン搭載はこれが最後!? ベントレー『コンチネンタルGT/GTC』PHEVモデルを初スクープ
レスポンス
マツダ新型「3列シートSUV」世界初公開! 日本導入もある “最上級モデル”に「大本命!」と待望の声も! 新型「CX-80」欧州での発表に反響集まる
マツダ新型「3列シートSUV」世界初公開! 日本導入もある “最上級モデル”に「大本命!」と待望の声も! 新型「CX-80」欧州での発表に反響集まる
くるまのニュース
四日市→セントレアをスムーズに 東海JCTの工事進捗は 伊勢湾岸道のランプ橋
四日市→セントレアをスムーズに 東海JCTの工事進捗は 伊勢湾岸道のランプ橋
乗りものニュース
シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
レスポンス
マツダが新しい「3列シート車」世界初公開! 直6エンジン&FRシャシーの新型「CX-80」は“全長5m級”のラージSUV!! 日本仕様もまもなく発表!?
マツダが新しい「3列シート車」世界初公開! 直6エンジン&FRシャシーの新型「CX-80」は“全長5m級”のラージSUV!! 日本仕様もまもなく発表!?
VAGUE
ホンダ新型「N-BOX SUV」今夏発売!? アウトドア風「ジョイ」待望の登場か 見た目はどうなる?
ホンダ新型「N-BOX SUV」今夏発売!? アウトドア風「ジョイ」待望の登場か 見た目はどうなる?
くるまのニュース
便利なだけじゃ嫌! ホンダ「ADV160」はカッコよさと走行性能も兼ね備えたビックスクーターの新たな選択肢
便利なだけじゃ嫌! ホンダ「ADV160」はカッコよさと走行性能も兼ね備えたビックスクーターの新たな選択肢
バイクのニュース
500万切りは夢だったか? ガソリンのGXは後出し? [新型ランドクルーザー250]の値付けを整理してみた!
500万切りは夢だったか? ガソリンのGXは後出し? [新型ランドクルーザー250]の値付けを整理してみた!
ベストカーWeb
農道のティレル! 軽トラ6輪車ホンダ「アクティ クローラ」は現在入手困難!? キャタピラを装着すればバツグンの悪路走破性に!
農道のティレル! 軽トラ6輪車ホンダ「アクティ クローラ」は現在入手困難!? キャタピラを装着すればバツグンの悪路走破性に!
Auto Messe Web
MK KASHIYAMAの「GP-588MK」ブレーキクリーナーがパッケージリニューアルで、ブランドカラー化!  
MK KASHIYAMAの「GP-588MK」ブレーキクリーナーがパッケージリニューアルで、ブランドカラー化!  
モーサイ

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村