すでに東京地区では販売店の統一が図られ、トヨタ店であるとかカローラ店、トヨペット店といった看板は掲げているものの、取り扱い車種は全店舗同一となったトヨタ。
この動きは今後、全国に波及していき、当初は5年後をメドにチャンネル制廃止を公表していたものを前倒しして2020年5月にも全国で全車種併売化を実現する計画だ。
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トヨタの販売店は4チャンネル合わせて約6000店舗あり、全車種併売化により販売店の数は整理されることとなるのは必至。
また、例えばアルファード/ヴェルファイア、タンク/ルーミーなどといった兄弟車は整理されて、基本的には各車1モデルに収斂されていくことになる。
その流れでノアとヴォクシーも統合されて新型が登場するというのだ! では、エスクァイアはどうなるのか? スクープ班が掴んだ最新情報をお届けする。
文/写真(CG):ベストカー編集部
ベストカー 2019年8月10日号
車名は? デザインは? ノア/ヴォクシー統合で新型はどうなる?
ノア/ヴォクシーを統合した標準モデルの予想CG。現在のノアに近いオーソドックスなデザインとなり、エンブレムもトヨタマークとなる見込み
車種統合の流れを受けて、当然のようにノア/ヴォクシー/エスクァイアは、2021年夏に予定されているフルモデルチェンジを機に統合されて、1つのモデルとして新型が登場することになる。
現時点では統合後の車名について確定的な情報はなく、代表的なネーミングの「ノア」を継続して使用するのか!? あるいはまったく異なる新しい車名が与えられるのかは決まっていない。
モデルチェンジの基本的な部分としてはキープコンセプト。全幅1695mmの5ナンバーサイズを基本とした全高180mm超の3列シートBOX型ミニバンという基本部分に変更はない。言わば、正常進化型モデルチェンジだ。
今回、本誌スクープ班が掴んだ情報は、最終案ともいえる確定的エクステリアデザインだ。
スクエアなボックス型の車体を5ナンバー枠いっぱいに使ったフォルムのため、シルエットとしてはこれまでのモデルと大きな差違は生じないが、立体的なバンパー形状やグリルデザインを採用したフロントマスクが新しさを感じさせる。
統合でもデザインは派手顔の「カスタム」を用意!
こちらは新型の「カスタム」予想CG。ノア/ヴォクシーの種別はなくなるが、実質的にヴォクシーの系譜を受け継ぐモデルとしてデザインが差別化される
このフロントマスクだが、地味顔の「標準タイプ」に加え、オラオラ系ともいえる「カスタム」タイプも設定されることがわかった。
従来のノアユーザーとヴォクシーユーザーの好みに応えるためにも、個性を明確にわけた2タイプのフロントマスクが必要だという判断。
独自の存在感を示して一定の販売台数をキープしているエスクァイアだが、当初はこれに相当するフロントマスクは用意されない模様。もしかしたらデビュー1年後くらいに追加される可能性もある。
プラットフォームは新世代TNGAへと進化する。特に多人数乗車時のリアサスへの負担が大きいミニバンなので、荷重変化によるジオメトリー変化には新プラットフォームの採用が大きく効果を発揮することとなろう。
パワーユニットも当然新世代TNGAパワーユニットへと進化する。
RAV4やレクサス UXに搭載される2LのNAエンジン(M20A-FKS型)+ダイレクトシフトCVTが基本となり、ハイブリッドはUXと同じ2LのTHS IIを搭載。
現行型ではハイブリッドはFFのみの設定だが、新型ではリアモーター駆動によるE-Fourが設定されるのは降雪エリアのユーザーにとっては朗報だ。
ノアのモデルチェンジは2年後、2021年の夏の予定。状況によっては今回スクープ班が掴めていなかったエスクァイアに相当する第3のフロントマスクが同時に登場する可能性もある。
人気モデルのフルモデルチェンジだけに、今後の情報にも注目していきたいと思う。
左から現行型のヴォクシー、ノア、エスクァイア。販売店に応じて差別化されていた車種をひとつに統合し、新型は刷新される
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