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業界ニュース 2019.7.19

マイルドHV初搭載の新型「イヴォーク」の実力は? レンジローバーの末っ子がより上質なクーペSUVに進化

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 ランドローバーが誇る「レンジローバー」シリーズの末弟「イヴォーク」が、2019年6月にフルモデルチェンジしました。

ランドローバー新型「レンジローバーイヴォーク」 2012年に日本でデビューした初代「レンジローバーイヴォーク」は、SUVでありながらクーペのようなシルエットが特徴で、登場から約6年で国内累計1万台の販売を達成。グローバルでも80万台を販売する人気モデルに成長しています。

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 今回は2代目の新型イヴォークに試乗する機会を得ましたが、新型モデルを最初に見た時の印象は「ちょっと寸詰まりかな」というものでした。

 というのも筆者(安東弘樹)が、以前の所有車であったジャガー「F-PACE」から買い替えるクルマとして最後まで悩んだのが、イヴォークよりワンランク上級な「レンジローバーヴェラール」で、ヴェラールがあまりに美しいため、全体のデザインが似ているイヴォークと比較してしまったからです。

 イヴォークの方が全長が短いので、「ちょっと寸詰まりかな」と感じてしまったのかもしれませんが、「フィレンツェレッド」と呼ばれるワインレッドに近い深みのある赤をまとった新型モデルは、慣れてくると徐々に美しく見えてきました。

 まずオンロードでの印象ですが、試乗したのは最上級パワーユニットに位置づけられるP300というバッジが付いた、マイルドハイブリッド2リッターガソリン4気筒ターボエンジンです。

 ランドローバー初となるマイルドハイブリッドエンジンを積んだ新型イヴォークは、300馬力というスペック通りの力強さで、1905mmという全幅以外は輸入車SUVとしては小柄な車体を軽々と前に進めてくれます。

 ただ、試乗した車両が21インチの超扁平タイヤを履いていたこともあってか、細かい段差をそのまま伝えてくることもあり、抜群の乗り心地とはいえないものでした。もう少し大人しいホイールサイズだったら、乗り心地も変わるのかもしれません。

 しかしその分、SUVの割にはコーナリング性能に不安はなく、重心の高さをことさらに意識しないですみます。パドルシフトのサイズや位置も適切で、自分でシフトチェンジをしながらストレスなくドライブできました。

 本格的な四駆としての機能も充実しており、路面の状況に応じてサスペンションやトランスミッション、トラクションを自動で適切に制御する「テレイン・レスポンス2」をイヴォークとして初採用。渡河水深は先代より100mm増えて600mmとするなど、どんな地形や天候でもレンジローバーファミリーならではの頼もしい悪路走破性を発揮してくれます。

 実際にはオフロード走行を試していませんが、かなりの悪路を涼しい顔で走破できるようです。

 一見、無駄にも思えるオフロード性能ですが、最近多発している自然災害に遭遇しないとはいえません。もちろん、どんなクルマに乗っていようと過信は禁物ですが、新型イヴォークのオーナーの心に少し余裕が生まれるのは確かです。

レンジローバーの末弟とはいえ、オプション込みで1000万円超えも 革内装の質感は申し分なく、試乗車のルーフは広いガラスになっていて開放感のある室内が楽しめます。

ランドローバー新型「レンジローバーイヴォーク」 ルーフは開閉できないタイプだったので、筆者としてはちょっと残念でしたが、オプションでは開閉できるガラスルーフも選べるということです。

 さらに、新しいレンジローバー系のクルマのアイコンにもなっている上下二つのモニターによる操作系は、慣れれば扱いにくいということもなく、なにしろ見栄えが良いため、末弟であるイヴォークも一気に高級感が上がったようです。

 ただし、高級感という意味では、ドア開閉時の音などはヴェラール以上の兄達にはおよばず、とくに後席のドアを開ける際の「パコン」という国産コンパクトカーに近いような軽い音は、残念といわざるを得ません。

 そんなところを気にする人はあまりいないかもしれませんが、「レンジローバー」を名乗っている以上、期待値が上がってしまうというものです。

 さて、気になるのはその価格です。私が試乗したイヴォークは最上級グレードの「R-DYNAMIC HSE P300 MHEV」ですが、801万円(消費税込、以下同様)の本体価格に、なんと214万円超のオプションが付いており、総額は1000万円を超えます。

 20年程前は、本家「レンジローバー」がこのくらいの価格だったと記憶しているので、末っ子のイヴォークでこのプライスタグが付くとは驚きを禁じえません。

 イヴォークのサイトなどに載っている価格は、ガソリン車が461万円から、ディーゼルエンジン車が523万円からとなっていますが、購入する際にオプションを付けると価格は上昇してしまいます。

 国産メーカーから買い替える人が、「レンジローバーのクルマが400万円台から買えるのか」とショールームを訪れたとします。

 ディスプレイされている上級グレードのカッコいいイヴォークを見て、「良いねー、これ欲しい!」と思っていざ商談に入り、「あれと同じのを下さい」といって出てきた見積もり書に1000万円を超える金額が書いてあったらそれは驚くでしょう。

 価格に見合わないとはいいませんが、昨今では輸入車の、とくにオプションの金額が上がっているのが気になります。

 しかも試乗車や展示車には、オプションが満載のものが用意されていることが多く、雑誌やウェブの写真を見て好印象を持った人が、実際の素の状態のクルマを見た場合にその印象が大きく変わることも珍しくありません。

 話が逸れましたが、今回の新型イヴォークの試乗会では、その点を強く感じてしまいました。しかし、これはインポーターも悩んでいるそうで、とくにエントリーモデルのオプション価格が上がってしまうと販売のボリュームゾーンになるはずが、既存のカスタマーも離れてしまうこともあるといいます。

 イヴォークがクルマとして魅力的なのは間違いありません。先代モデルの購入者は、「デザインが良い」ということで選んでいる人が6割から7割にものぼるとのことです。

 実際に購入する人は50万円から60万円分のオプションを付けるケースが多く、先代のイヴォークの場合、総額は600万円前後になる場合がほとんどということでした。

 新型になったイヴォークをどのように感じるのか、見ただけでは分からない悪路走破性なども鑑みて、じっくりと話を聞いてショールームで判断頂ければと思います。

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(くるまのニュース 安東弘樹)

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