ダメなクルマを選んでしまうと子育ての疲労とストレスが倍増
ずっと好きなクルマを乗り継いできた男性にとって、子供の誕生というのは一つの大きなターニングポイントとなるべき瞬間ですよね。奥さまはほとんどの場合、思考回路が子育て最優先になるので、それまでは「まぁ、いいんじゃない」とクルマ趣味を温かい目で見てくれたのに、態度は激変。
この後席は狭すぎる! 一見ファミリー向けなのに家族で使うには厳しいクルマ6選
これくらいならいいかな~、なんて甘えた考えでクルマを買おうものなら、氷のように冷たい目で見られ、「子育てに非協力的なダメ夫」の烙印を押されるのがオチです。
男性が思うよりもずっと、子育て中の女性はシビアですから、良かれと思った行動さえも地雷を踏むことになりかねません。そうなる前にしっかり、どのくらいまでダメなのか、これからご紹介するポイントでチェックしておいてくださいね。
1)2ドアのクルマ
まず、2シーターのクルマが論外というのは誰でもわかると思うのですが、いくら後席があるといっても、2ドアのクルマも同じく論外です。
子供を乗せたり降ろしたりするのは普通の4ドアでも大変なのに、いちいち前席をスライドしたり倒したりして、狭い開口部から手を伸ばしてチャイルドシートのお世話をするなんて、もう想像しただけでストレス爆発。子育て中は最低でも4ドア以上にしておきましょうね。
2)後席フロア中央が出っ張っているクルマ
次に、4ドアで後席がちゃんとあるのはいいのですが、後席のフロアにポッコリと出っ張りがあるクルマもNGです。FRのセダンやスポーツモデルに多いのですが、プリウスやリーフといった電動化車両にも多いこのタイプ。
子育て中は、足もとが広けりゃいいってものじゃなくて、子供のお世話をするための荷物がとんでもなく多いため、マザーズバッグを足もとに置くスペースも必要です。車内で着替えやオムツ替えを余儀なくされることもあるので、フロアの真ん中に凹凸があると、とても使いにくいんですよね。なるべく後席の足元フロアがフラットなクルマを選ぶと、奥様のストレスも半減するんじゃないでしょうか。
3)荷室がトランクタイプのクルマ
続いては、ラゲッジルームがトランクのクルマも、子供が小さいうちは敬遠した方がベターです。容量的には大きなベビーカーが載せられても、トランクだと必ず荷物を「持ち上げて」出し入れする必要がありますよね。この行為が1日に何度も重なると、奥様の疲労も積み重なってグッタリしてしまうのです。
これがリヤゲート式のラゲッジだったら、たいていはフロアを滑らせて荷物の出し入れができるので、重くても大きくてもそれなりに負担は軽くなりますね。それに大きめのリヤゲートは雨の日の傘がわり、猛暑の日の日陰にもなりますから、突然の雨の時にベビーカーをそのまま一時避難させたり、子供が眠ってしまった時に日陰に移動させたりと、荷物を載せること以外にも子育てには便利なのです。
窓や収納など細かいチェックポイントは多い
4)後席の窓ガラスが大きく開かないクルマ
お次は盲点かもしれませんが、後席の窓ガラスが大きく開かないクルマ。これも避けたほうがいいでしょう。今どきそんなクルマあるの? と思われるかもしれませんが、フォルクルワーゲンのup!は4ドアでも後席の窓がフラップ式で全開にはできません。
また、メルセデス・ベンツ・Vクラスはミニバンですが、後席の窓が閉めっきりで開けることができません。子供が誤作動を起こしたりする心配がないのは安心ですが、車内にイヤなニオイがこもってしまった時などに、いちいち前席の窓を開けてもらわなければならないとか、帰り際に挨拶をしたくてもガラス越しに手を振るくらいしかできないとか、子育て中は不便なことの方が多いものです。
5)トレイ型収納がないクルマ
さて、最後は車内で気をつけたいのが、収納やドリンクホルダーがいくら多くても、小物を置ける平らなトレイがないクルマは使いにくいということ。とくに乳児がいる場合には、ドライブ中に授乳や離乳食の時間がきてしまった場合に、ミルクを作るために哺乳瓶を立てて置いたり、離乳食のパックをこぼれないように置いておけるような、テーブルとして使えるちょっとしたスペースが必須です。
それがないと、傾斜しているシートの座面に不安定ながら置くことになったり、自分の太腿で挟んで固定したり、もうミジメな感じ。結果的にこぼれてしまって、掃除する手間が増えたりとか、子育てのイライラが増すばかりですよ。
さぁ、いかがでしたでしょうか。こうしたポイントに気づかず、NGなクルマを買ってしまったら、奥様の疲労とイライラが知らず知らずのうちに溜まってしまいます。そのとばっちりでパパが怒られたり、なんてことは勘弁してほしいですよね。そうなる前に、不満のモトを断ち切るクルマを選んで、しっかりフォローしておきましょう。
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