2019年7月9日に、ダイハツの新型「タント」が発売されました。タントは、2007年に登場した2代目から、助手席側に柱をドアに内蔵したピラーインドアの「ミラクルオープンドア」を採用し、好評を博しています。
タントは、2019年上半期(1月から6月)には8万1828台を販売しましたが、この台数を上回ったのがスズキ「スペーシア」(8万9750台)、そしてホンダ「N-BOX」(13万1233台)です。
N-BOXの1/10以下はあたりまえ!? ビックリするほど売れていない軽自動車5選
長らく軽自動車市場で2トップに君臨するN-BOXとスペーシアにはどんな違いがあるのでしょうか。
軽自動車ジャンルで2トップのホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」 N-BOXは2017年9月、スペーシアは同年12月にフルモデルチェンジしており、現行はそれぞれ2代目モデルです。室内高1400mm以上の広い室内や、後席両側のスライドドアが人気で、2018年の上半期もこの2台が1位と2位を獲得しています。
今回は、N-BOXの「G・L Honda SENSING(税込価格 149万9040円)」、スペーシアは「HYBRID X(税込価格 146万8800円)」と、パワースライドドア(電動式)を標準装備するグレードを比較します。
両車は、スライドドアが人気の要因にもなっている車種ですが、スライドドアは通常の横開きのドアに比べ重いため、力のない子どもやお年寄りでは、安全に開閉することが難しいことがあります。
パワースライドドアであれば、子どもや高齢者の負担を軽減できるだけでなく、運転席に座ったままでドアを開閉することも可能となるため、子どもを抱えて乗り降りする子育て世代や、高齢者を乗せる機会が多くある人は、装備したい機能です。
N-BOX G・L Honda SENSINGでは、助手席側のみパワースライドドアを標準装備とし、運転席側についてはメーカーオプションで選択可能。スペーシア HYBRID Xでは、後席の両側がパワースライドドアとなり、両車ともスイッチひとつで開閉できます。
なお、スライドドアの下に足先をかざすことで開閉できるハンズフリー機能は、N-BOXではディーラーオプションで装備可能ですが、スペーシアでは同様のオプションは用意されていません。
高速道路を多用するならN-BOX、街中メインならスペーシア スペーシアは、直列3気筒ガソリンエンジンにモーターがアシストする、アイドリングストップ装置付きのマイルドハイブリッドを採用しています。今回の比較対象であるHYBRID XグレードのJC08モード燃費は、28.2km/Lです。
人気軽自動車のスズキ「スペーシア」 一方のN-BOXは、直列3気筒ガソリンエンジンを搭載。アイドリングストップ機能を持ち、JC08モード燃費は27km/Lと、カタログスペック上はスペーシアに劣るものの、この数値をモーターのアシスト無しで実現しています。
安全面において、N-BOXは安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備。2017年度自動車アセスメントの予防安全性能評価において、最高ランクの「ASV++」を獲得し、交通事故防止対策の一環として政府が普及啓発している「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」にも該当しています。
スペーシアは、予防安全技術「スズキ セーフティサポート」を装備し、オプションの全方位モニターを搭載したクルマは「ASV++」を獲得しているほか、「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」にも該当しています。
安全装備は同等といえますが、さらにN-BOXは車間距離を自動制御しながら追従走行できるアダプティブクルーズコントロール、パワーステアリングを制御する車線維持支援システムも採用しており、高速道路などでペダルやステアリングの操作をサポートすることで、ドライバーの疲労を軽減します。
一方、スペーシアにはこれらの装備は設定されていないので、高速道路での移動機会が多い場合には、N-BOXが優位といえるでしょう。
しかし、高速道路を使う機会が少ない場合は、アダプティブクルーズコントロールの魅力は薄れます。街中での短距離の移動が多い場合には、短時間ながらモーターのみで走行可能なスペーシアの燃費が優位な要素となりえます。
N-BOXが高速道路の移動も視野に入れた、クラスを超えた装備を備えるのに対し、スペーシアは軽自動車としての街中での利便性を追求したモデルといえるのではないでしょうか。
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