■三菱「ミニキャブバン」「タウンボックス」の安全機能が大幅強化
三菱は、軽商用車「ミニキャブバン」と軽乗用車「タウンボックス」に一部改良をおこない、2019年7月11日より発売しました。一部改良で強化されたのは、いったいどんな機能でしょうか。
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今回の一部改良では、予防安全技術「e-Assist」の機能強化がおもな変更点となっています。
ミニキャブバンの「ブラボーターボ」グレードと「G」グレード、ならびにタウンボックス全車に機能強化した「e-Assist」を標準装備し、経済産業省や国土交通省などが推進する「サポカーSワイド」に該当するクルマとなりました。
「e-Assist」の強化された機能は、「衝突被害軽減ブレーキシステム」の作動車速域の拡大を含めた7つです。
●その1.衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]がステレオカメラタイプに進化
従来モデルのレーザーレーダーに代わり、ふたつのフロントカメラを採用し、前方の歩行者の検知を可能としました。さらに作動車速域を、従来モデルの約5km/h~約30km/hから、約5km/h~約100km/hまで拡大し、安全性能が向上しています。
●その2.後方誤発進抑制機能(新規追加)
停車または徐行で後退しているときに、後方に障害物がある状態でアクセルペダルを強く踏み込むと、エンジン出力を自動的に抑制して急な後退を防止。誤操作による衝突を回避します。
●その3.後退時ブレーキサポート(新規追加)
リヤバンパーに内蔵した4つの超音波センサーが、後方の障害物との衝突を回避できないと判断した場合、自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害を軽減します。
●その4.車線逸脱警報機能(新規追加)
約60km/h~約100km/hでの走行中に、車線の左右区画線を検知。前方不注意などで車線をはみ出すと判断した場合、ブザー音とメーター内の表示により警報を発し、ドライバーに注意を促します。
●その5.ふらつき警報機能(新規追加)
約60km/h~約100km/hでの走行中に、車線の左右区画線の検知をおこない、直前の走行データを基に自車のパターンを計測。システムが「ふらつき」があると判断した場合、ブザー音とメーター内の表示により警報を発し、ドライバーに注意を促します。
●その6.先行車発進お知らせ機能(新規追加)
先行車が発進すると自車との距離を計測。先行車が約4m以上離れても自車が停止し続けた場合、ブザー音とメーター内の表示によりドライバーに先行車の発進を知らせます。
●その7.ハイビームアシスト(新規追加)
ステレオカメラで先行車のライト、街路灯の明るさなど車両前方の状況を判断し、ヘッドライトのハイビーム/ロービームを自動的に切り替えます。
※ ※ ※
「e-Assist」の機能強化のほかには、ミニキャブバンの「ブラボーターボ」グレードと「G」グレード、ならびにタウンボックス全車にヒルスタートアシスト機能の追加もおこなわれています。
この機能は坂道(上り坂)でブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替えるときに、ブレーキを最大約2秒間キープし、クルマの後退を一時的に抑えるものです。
車両価格(消費税込、以下同様)は、ミニキャブバンが96万8760円から156万7080円で、タウンボックスが168万2640円から188万7840円です。
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