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業界ニュース 2019.7.6

普通のSUVに飽きたなら、BMW X3 MとX4 Mを選ぶべし

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BMW Mの販売が世界中で好調である。Mパフォーマンスモデルを含めて2020年に年間10万台の販売を目標としてきたが、2018年にすでに達成した。2019年も前年比2割増しで推移しているという。

好調の理由はズバリ、SUVだ。アメリカはスパータンバーグで生産されるBMW-SUVのXシリーズのM版、なかでも新型となったX3M40が売れに売れているらしい。もちろん、北米市場がメインマーケットである。

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気をよくしたBMW Mはこれまでこのクラスに存在しなかったモデルを追加することにした。今回リポートする、X3MおよびX4Mだ。

ミッドサイズSUVとして人気のX3&X4シリーズ。従来のトップグレードは好評のX3M40i xドライブおよびX4M40i xドライブ、だった。これはMパフォーマンスモデルと呼ばれる仕様で、ドライブトレーンこそノーマルラインナップの高性能版を使用するものの、内外装のデザインやアシ回りのチューニングなどをBMW M仕様とした、言ってみれば“買い得なM”である。

対してX3MおよびX4Mは、M3やX5Mなどと同様に、パワートレーンを含む車体すべてをBMW Mが開発した真性のMモデル、というわけだ。

パッと見、Mパフォーマンス仕様とどこが違うの?と思われるかも知れない。そう、MパフォーマンスとMモデルとの最大の違いは、ソトミではなくナカミにこそある。エンジンフードを開けっ放しにして走るわけにはいかないけれど、そこにはまるでM3用のようにガッチリとおし込まれたM謹製のエンジンが鎮座する。

ニューモデルとなったX3M、X4Mにおける最大の見どころで、BMW Mファン注目のポイントこそが、このエンジンだ。Mの主力モデル用となるストレート6のMエンジンを完全新設計して搭載した。従来ならば、M3やM4のモデルチェンジ時に積まれてもおかしくないメイン機種を、MとはいえSUVに搭載して初披露とするなんて! それだけ時代は、SUV=フツウ、セダン&クーペ=ニッチとなった、ということだろう。

BMWマニアはエンジンを型式で呼ぶ。新型Mの3ℓストレート6エンジンはS58。つまり、ノーマルラインナップに積まれているN58のM版というわけだけれども、両者に共通するパーツは一割にも満たない。レーストラックでの使用を前提とした数々のシステムが備わっており、構成部品にもハイスペックな素材や製法を惜しみなく盛り込んだ。

コンペティショングレード仕様で最高出力510ps。BMW史上、最もパワフルなストレート6エンジンとなった(とはいえ、M3とM4が楽しみ!)。

国際試乗会はX3の生産国であるアメリカは東海岸ニュージャージーで開催された。まずはX3Mコンパティション(タイヤは21インチ)を駆って、一般道やハイウェイをドライブする。

“M3に負けない走りを実現した”と、開発陣が誇らしげにアピールするだけあって、タイヤのひと転がり目からフツウのX3とはまるで違うライド感覚だ。アシの動きが明らかに硬く、路面からのショックもビシビシと入り、車体全体がまるでジャングルジムで作られているかのようにガッチリと動く。駐車場を出て市街地をゆっくり流している間、メリノレザーとカーボンカバーの目立つスポーツラグジュアリィな内装にぐるりと囲いこまれてはいるものの、なかなかにハードな乗り心地で、特に助手席は少々ツラい。

この手の高性能グレードにはよくあることだけれども、街中で少し硬いと思ったくらいでドライブを諦めてしまうと、そのモデルの本領を知ること無く終わってしまう。(スーパーカーの)マクラーレンより硬いと思われたX3Mのアシだったが、速度が増すにつれてどんどん心地よく変化していく。

50km/h以下と70km/h以上とでは、まるで別のクルマを駆っているかのような感覚の違いがあった。

ステアリングホイールに目立つ赤いスイッチが二つある。実はこれ、真性のMモデルであるかどうかを見極める重要なポイントだ(例外もあるが)。M1、M2と書かれてあり、予め自分の好みに設定しておいたドライブモードの組み合わせ(アシまわりやパワートレーン、変速など)を瞬時に呼び出すことができる。個人的には、ステアリングホイールとアシ回りはコンフォート、パワートレーンのみスポーツ+というセッティングが気に入った。

エグゾーストノートは低く鳴り、常に腹の奥底で響いている。踏めばスーパーカーも顔負けの爆音を撒き散らす。公道で試す加速は十二分に速く、それでいてがっしりとした安定感はそのままだから、安心して踏んでいける。

もっとも、アメリカの公道でこのクルマの限界性能を試そうなどと思ってはいけない(日本でもそうだけれど)。サーキットで鍛えたというパワートレーンとアシを試すべく、BMWが用意したステージは、最近アメリカで人気の会員制サーキットだった。

サーキットではX4Mコンペティションの出番。といっても、X3MとX4Mとでは重量も変わらないので、性能そのものはほとんど同じ。X4はクーペフォルムで50ミリほど背が低く、少しワイドトラックで、全長も少し長い。ホイールベースは同じ。あえていうなら、X4Mのカタチがよりサーキットにふさわしい、という程度だろう。

サーキット走行ということで、ドライブモードをすべてスポーツ にセットして走り出してみたものの、アップダウンのある全長5kmのテクニカルなコースでは、日ごろの運動不足が祟ってハンドル操作だけで息があがってしまう。やっぱりステアリングをコンフォートの旦那仕様にセットしなおし、もういちど真剣に攻め込んだ。

なるほど、これはもう背の高いだけのM3だ。視線は高く、コーナーでの見晴らしが良い上、路面との距離を必要以上に感じないないため、SUVであるにも関わらず、前輪を狙ったとおりに置きながら安心して激しいコーナリングを楽しむことができる。自分の思い通りになっているという感覚が確実にあって、しかも正確。ボディが不用意に揺れてしまうようなこともないから、SUVを駆っていることさえ忘れてしまうほど。

S58エンジンのパワーはすさまじい。3000回転以下からトルクが湯水の如く溢れ出し、思いのままに車体を動かすことができる。高回転域のエンジンフィールも素晴らしく、ピークパワーに達する6250回転からさらに1000回転、回っていく。この領域を楽しもうとすれば、やはりサーキットに来なければならない。

BMW Mを代表するモデルは何? と聞かれたなら、筆者世代は迷うこと無くM3と答えるし、そう答えてきた。けれども、これからBMW Mを初めて体験する世代は、ひょっとすると、MといえばX3M、と答えることになるのかもしれない。

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(GQ JAPAN 西川淳)

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