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業界ニュース 2019.6.28

シェアでもレンタルでもない、クルマは「定額利用」の時代へ移行中そのワケ

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キーワードは「サブスクリプション」

 スマートフォンで利用するアプリでは「サブスクリプション」というビジネスモデルが増えている。従来のアプリはユーザーが買い取る方式で、バグ修正のような更新は無料であっても、大きなバージョンアップごとに買い替えるという風になっていた。

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 しかし「サブスクリプション」は、月額制などユーザーが利用する期間に応じて対価を支払うというビジネスモデル。パソコンのソフトでいえば、マイクロソフトの『オフィス365』がサブスクリプションの代表格であろう。スマートフォンのアプリでは動画や音楽、カーナビなどで同様のサービスが見受けられる。すなわち、所有ではなく、利用に対してコストを払うという考え方だ。

 こうしたビジネスモデルは自動車の世界にも広がっている。たとえば、特定の事業者に定額の利用料を払って、好きなクルマに乗るといったサブスクリプションサービスというもの。具体的には、ガリバーインターナショナルの「NOREL(ノレル)」では、定額の利用料を支払うことで、最短90日で解約して(以後、1ヶ月更新)クルマを乗り換えることができる。通常のリースでは短くても3年契約となっていることを考えると、カーライフを根本から変えてしまいそうだ。

好きなクルマに乗り換えられるようになる?

 さらに、ワンストップのサブスクリプションサービスらしく、価格には任意保険料も含まれる。整備代や各種税をコミコミにするのは従来のリースでも珍しくないが、任意保険まで利用料に含まれているのは新しい。難しいことを考えずに、お金があるときに好きなクルマを手元に置いておくという気軽なカーライフを送ることができそうだ。もっとも駐車場をキープしておく必要はある。

トヨタ「KINTO」は3年縛りでリースに近い

 自動車サブスクリプションサービスは、トヨタも始めている。孫悟空が自在に操る空飛ぶモビリティ筋斗雲にちなんだ「KINTO(キント)」というサービスでは、3年間トヨタの新車に乗れる「KINTO ONE」と、レクサスの人気モデルを半年ごとに乗り換える「KINTO SELECT」という2つのメニューが用意されている。

 前者は3年縛りなので、フルリースに近い印象も受けるが、こちらも任意保険を月額料金に含んでいるのがポイント。ユーザーとしては別途、自動車保険に入るという手間が省けるうえ、トヨタとしては保険サービスの提供による利益を得られるというWin-Winのビジネスモデルだ。

 これこそサブスクリプションが自動車業界で注目を集めている理由。車両だけでなく整備や保険も利用料に含めることで、事業者はクルマに関するあらゆるコストや情報を手の内に入れることができるのだ。

 クルマの電動化や先進運転支援システムの進化などを考えると、大枚をはたいて新車を購入して大事に乗っていくというカーライフでは、最新テクノロジーの恩恵を受けることができない時代になりつつある。常に最新モデルに乗って、技術の恩恵を受けたいのであればサブスクリプションサービスによるカーライフを考える時代になっているのかもしれない。

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(Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』)

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