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業界ニュース 2019.6.24

見た目もいいが、走りもいい。──マツダ 3試乗記

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欧州車好きも注目しているのが、最近のマツダ車だ。ルノーに乗る知人がこのあいだ、「マツダ 3」に興味をもってショールームまで出かけたと言っていた。そのあと、クローズドのコースで先行試乗できた私は、彼に告げた。「迷わず買っても後悔しない」と。

2019年5月24日に販売開始された全長4.5m前後のミドルサイズ・ファストバックおよびセダンが「マツダ 3(スリー)」だ。「新世代商品の第1弾として、あえて車名にマツダの名を入れました」と、メーカーの広報担当者は述べる。また、開発担当者は口を揃えて「自信作です」と言う。

    マツダ3はこうして誕生した!──担当者が教えてくれた開発秘話とは?

その言葉にウソはないと思う。美しいスタイリングに注目が集まりがちであるものの、走行性能が徹底的に磨かれているのもポイントだ。その成果は、走り出してすぐわかった。

マツダの開発者は、人が歩くとき、からだの揺れや脚からのショックをすべて骨盤がうまく吸収し、頭の揺れを最小限に抑えているところに注目したという。それがどんな関係があるのか不思議に思いながら試乗に臨み、運転したら、すごかった。

すごいというのは、まさに姿勢がビシっとして、どんなふうにクルマを動かしても、運転している自分の上体がふらつかないのだ。

車体のロール制御もよくチェックされている。ステアリングホイールを切ったときはロール角を抑制するとともに、ロールスピードをゆっくりと、「人間の感覚に合うように設定したました」と、開発主査の別府耕太氏が説明したとおりだった。

さらに、アクセルペダルを意のままに踏み込んでいけるよう、人間の筋肉の動きに注目して加速カーブを作ったという。これもまた、運転していて納得がいく操縦感覚だった。

なにより感心するのは、乗り心地のよさだ。車体の剛性の高さはすぐに感じられるいっぽうで、振動や車体の上下動に唐突さはなく、スーっと、水の上を滑るように動く。これが走り出したときに、なにより感心されられた部分だ。

静粛性が高いのも魅力だ。音が入ってこないよう、ボディパネルの隙間を出来るだけふさいだのと同時に、音のこもりを逃がす設計にしたという。また、サイドウィンドウのガラス厚をやや厚くし、同時にガラスを支えるゴムの材質も見直し、ガラスが振動で音をたてないようにしたとのことだ。それなりのスピードでも、室内は静かだったし、不快な音も感じなかった。

ステアリングホイールの操舵感覚は、クイックでなく、あえてややスローだ。「それ(スローな方)が人間の感覚に合っている」と、説明されると、「なるほどそうかな?」と、思わないでもない。

100km/hでのレーンチェンジも、じつに安定していて、ちゃんと狙ったところへ行ける。それでいて、前述の通り車体のロールもよく抑えられている。不安なくサッとレーンチェンジ出来たことからも、“自然な感覚”というのがよくわかった。これもまた、車体設計と足まわり設計の高い技術力のたまものなのだろう。

コーナリング能力は高く、速度が高めでも、狙ったとおりのラインを無理なく走れる。ステアリングホイールを切ったときの反応速度もちょうどよく、右へ、左へと、操舵したとき、車体の動きは素直で好ましい。

試乗したファストバックは、1.8リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載する前輪駆動モデルだった。「スカイアクティブD」と名づけられらエンジンは、85kW(116ps)の最高出力と270Nmの最大トルクを発生する。搭載するトランスミッションは6段オートマチック変速機だ。

走り出しは実にスムーズ。最大トルクは1600rpmから発生するものの、2500rpmあたりがもっともレスポンスが高く、意外なほど力強く走れる印象だった。ターボチャージャーは1基で、2000rpmを超えてからもりもり力が出てくるかんじである。また、静粛性は高く、室内にいる限りエンジンが音源のノイズはほとんど聞こえてこない。

いっぽうセダンは2.0リッター直列4気筒エンジン搭載の「スカイアクティブG 2.0」に乗った。過給器がないので爆発的なパワーはないものの、実用域でのトルク感は充分。無理なくスムーズに回転があがるところに、自然吸気のガソリンエンジンのよさがきちんとあった。

新型マツダ3は走りのクオリティとともに、リアシートの使い勝手が飛躍的に向上したのも見逃せない。前モデルの「アクセラ」は、着座位置がかなり低く、ときに乗降にやや不便さを感じたが、マツダ 3は腰を平行移動するかんじで座れる。ドアが開く角度は大きいし、サイドシルの幅が細めなのもまことによい。レッグルームもヘッドルームも充分にある。

これほどよく出来たシャシーだけに、もっとパワフルなエンジンも試したくなった。それには、このあと追加される「スカイアクティブX」エンジン搭載モデルを待てばいいかもしれない。

スカイアクティブX・エンジンは、「火花点火制御圧縮着火」という、マツダ独自の燃料方式「SPCCI」を搭載した次世代ガソリン・エンジンだ。これに、モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載する。

とはいえ、「いますぐ欲しい」という人は、ファストバックもセダンも、十分満足のいく内容(動力性能も含む)である思う。クオリティの高いインテリアはへたな欧州車顔負けだし、いい音楽が聴けるオーディオシステム(オプションのBOSEがとくにおすすめ)を装備すれば“ライフスタイル・カー”として文句ない。

価格は、ファストバックの1.5リッターガソリンエンジン搭載モデルが218万1000円~、1.8リッターガソリンエンジン搭載モデルが247万円~、1.8リッターディーゼルエンジン搭載モデルが274万円~である。また、2019年7月から予約が始まるスカイアクティブXも、価格だけは早々と発表されていて、314万円からだ。

また、セダンの価格は、2.0リッターガソリンエンジン搭載モデルが247万円~、1.8リッターディーゼルエンジン搭載モデルが274万円~である。なお、1.5リッターガソリンエンジン搭載モデルの設定はない。ファストバックとおなじく、2019年7月から予約開始されるスカイアクティブXは314万円からだ。

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(GQ JAPAN 小川フミオ)

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