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業界ニュース 2019.6.24

【笑い顔、困り顔、オラオラ顔】よくぞここまで!! 「顔」に特徴のあるクルマ5選

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 クルマにとってデザイン、特にフロントマスクはキモとなる。デザインひとつで売れることもあるし、その逆に売れなくなることもある。ターゲットにするユーザーによってもデザインは変わってくる。 

 基本的に量販を狙ったクルマは当り障りのない平均的で無難なデザインで万人受けを狙う傾向にあるため、記憶に残るデザインは出にくい。

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 そのいっぽうで、個性的なデザインを与えられたモデルも数多く存在する。メーカーのアイデンティティを盛り込んだり、斬新なチャレンジンによりユーザーにアピール。

 ザインは人により好みが違うので、いい悪いで判断できない。約束事はあるかもしれないが、これといった正解はない。

 本企画では、チャレンジングなフロントマスクのクルマを集め、『よくぞここまで個性的な顔で市販してくれた』、という敬意を込めてお送りする。

文:永田恵一/写真:シトロエン、フォード、トヨタ、モーガン、マクラーレン

シトロエンC1

 シトロエンのベーシックモデルのC1はAセグメントのコンパクトカーで、ここで紹介するモデルは2代目で2014年にデビューしている。

 トヨタアイゴ(この後に紹介)、プジョー108とコンポーネンツを共用するモデルで、初代、現行とも日本には導入されていないが、物凄く個性的な顔に仕上げられている。

 現在シトロエンが推進しているダブルフェイスを採用しているのだが、眉、目、鼻、口がここまではっきりと認識できるクルマも珍しい。特に眉毛にしか見えない形状のポジションランプがポイントだ。

シトロエンC1のフロントマスクは、眉のような形状となっているポジションランプが絶妙な味を出している。グリルのダブルシェブロンも鼻の形状としてばっちり

 この眉により、眉を描かれた子犬のように見える。ちょっと困った表情を表現したアスキーアートっぽくも見える。正面からよりもちょっと斜めからのほうが雰囲気があっていい。

 シトロエンは昔から個性的なフロントマスクのクルマを数多く世に登場させていて、最近ではC4カクタスのダブルフェイスで注目を集め賛否がわかれているが、現時点でナンバーワンの個性的な顔はC1で決まり。

シトロエンは昔からアグレッシブなフロントマスクを採用していて現在最も奇抜な感じがするのはC4カクタスだが、C1の愛嬌のある顔も負けていない

トヨタAYGO(アイゴ)

 前述のとおり、シトロエンC1とは主要コンポーネンツを共用する兄弟車の関係にあるアイゴだが、C1に負けず劣らず個性的な顔が与えられている。

 フロントマスクの真ん中をX状にバッサリと切り込みを入れているようなデザインは、日本で販売しているどのトヨタ車よりも斬新かつインパクトがある。

マイチェン前のアイゴは、X部分の色によりイメージが違う。それにしてもフロントマスク全面にX状の切り欠きを入れるとは大胆なデザインだ

 X部分はシルバーメッキとブラックアウトしたタイプがあって、前者は隈取メイクを施した人みたいだし、後者は犬のチンにどことなく似ている。

 これはマイチェン前のフロントマスクなのだが、マイチェン後はこれまた強烈。マイチェン前が彫り込んでいた感じだったのに対し、マイチェン後は逆に出っ張らせている。この出っ張った感じが、なんだか覆面を被った感じで、鋭い眼光もあって覆面レスラーの雰囲気を醸し出している。

 マイチェン前、マイチェン後ともアイゴは只者じゃない! アイゴに比べたら、ヴィッツ、アクアとも空気みたいなものだ。

マイチェン後はX状の部分は切り欠きではなく突起となった。これにより覆面レスラーの雰囲気になっている。マイチェン前後で大幅にイメチェンしたのは天晴

マクラーレンP1

 マクラーレンP1は2013年のジュネーブショーで正式発表され、日本での販売価格は約1億円というスーパースポーツカーだ。世界限定375台といわれている。

 3.8L、V8ツインターボにモーターを組み合わせてシステム出力は916psというモンスターで、あっという間に完売した。

 とにかく世界を代表するハイブリッドスーパースポーツカーなのだが、フロントマスクがかなり強烈な個性を放っている。

 ランボルギーニが成功したのは、フェラーリと違うデザインテイストでなおかつインパクトがあったことと無関係ではないが、マクラーレンはフェラーリともランボルギーニともまったく違うデザインテイストを持っている。

 マクラーレンのコーポレートマークを再現したヘッドランプ形状、開口部が大きく口角が上がった口、爬虫類の鼻をほうふつとさせるエアダクトによって見た目は人間をも飲み込もうとしている大蛇。笑ったように見えるのがまた不気味さを加味している。

 笑っているように見えて怖いのがP1の顔だ。企画趣旨からは外れるが、P1は顔に加えてお尻も凄いんです。

口に当たる部分の開口部が大きく、マクラーレンのコーポレートマークをモチーフとしたヘッドライトは不気味に笑っているイメージで、その相乗効果でインパクト抜群

一瞬フロントマスクかと思うP1のリアビュー。リアデザインはダースベーダー的デザインとなっている。フロント、リアともライバルと全く違うデザインを採用

モーガンエアロ8

 モーガンはイギリスの老舗少量スポーツカーメーカーで、見るからにクラシックカーというモデルを作り続けている。

 今回取り上げるエアロ8は、モーガンにとって64年ぶりの新設計のニューカーとして2000年のジュネーブショーで発表された。伝統の丸目、一部木製を使うボディフレームなどを踏襲しながらも、エアロ8の名前が示すとおり、フラッシュサーフェイスを採用。

説明不要、写真を見れば誰もがヘッドライトの装着されている向きに違和感を感じるはず。モーガンエアロ8ほど不思議系の顔はまずないだろう

 しかし、エアロ8はひと目見た瞬間から違和感が伴う。流麗なサイドビューよりもまずヘッドライトに目が釘付けになる。そのヘッドライトは正面を向かず、若干内側にオフセットされて装着されているから不思議な雰囲気を醸し出している。

 いろいろな顔のクルマがあるなか、これだけの一風変わった印象を与えるファニーフェイスはなかなかない。

フォードF150ラプター

 フォードのドル箱であるF150は、日本では販売されていないためなじみは薄いが、アメリカでは定番的な人気のベストセラーモデルだ。ラプターはそのハイパフォーマンスバージョンのフルサイズピックアップとなっている。

 ボディサイズは全長5890×全幅2192×全長1993mmの超大型ボディはそれだけで存在感抜群なのだが、F150ラプターはフロントマスクの押し出し感が強い。

 フロントマスクを印象付けているのは、何にも似ていないスクエアなLEDヘッドランプ形状に加え、ラプターのアイデンティティと言っていい超大型グリルに装着される巨大なフォードのロゴだ。

フロントグリルの巨大なフォードのロゴは立体化されていて、デザインの一部になって存在感を主張している。スクエアなLEDヘッドランプもF150ラプターの特徴的なアイテム

 現行モデルではその巨大なフォードのロゴが大きく立体化されていて、メーカー名というよりもグリルのデザインの一部になっているのが素晴らしい。顔にこれほど大胆にメーカーロゴの入ったクルマはないのでは? ちなみにリアにも巨大なフォードのロゴが入る。

 日本でもアルファードなどオラオラ顔が流行っているが、F150ラプターのオラオラ度はかなりのものだと言える。

 日本には正規輸入されていないが、並行モデルで入ってきているので街中で見た時に間違いなく圧倒されるでしょう。

F150ラプターはリアにも大きくフォードの文字が入る。フロントマスクに比べるとリアビューは非常におとなしいイメージに仕上げられている

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(ベストカーWeb 市原信幸)

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