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激戦の2019年上半期の販売台数! 現在登録車トップのプリウスが逃げ切れないと予想されるワケ

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激戦の2019年上半期の販売台数! 現在登録車トップのプリウスが逃げ切れないと予想されるワケ

 軽自動車ナンバー1は今回もN-BOXでほぼ確定

 自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から、それぞれ登録車と軽自動車の令和初となる、2019年5月の新車販売統計が発表された。そこで6月の販売台数統計が発表される前に、2019暦年締めでの上半期(2019年1月から6月)販売台数トップ争いの行方を予想してみた。

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 まず全軽自協統計によると、5月も販売台数トップはホンダN-BOXとなり、2019年1月からの累計販売台数は10万7628台となっている。2位のスズキ・スペーシアは1月からの累計販売台数は7万6943台となり、トップのN-BOXとの差は3万685台となっているので、2019暦年での軽自動車上半期販売台数ナンバー1は、N-BOXでほぼ確定となった。登録車販売トップのプリウスとはダブルスコアに近い差をつけているので、2019暦年締めでの上半期でもっとも売れた乗用車としても、N-BOXがほぼ確定となっている。

 それでは登録車のみでの上半期販売台数ナンバー1は……と見ていくとかなり興味深い結果となっていた。登録車では日産ノートが、2018暦年締め、2018事業年度締めにおいて(2018年4月から2019年3月)それぞれの年間販売台数でトップとなっており、当然2019暦年締めでの上半期販売ナンバー1も狙っているのは間違いないのだが、自販連統計をもとに2019年1月から5月までの累計販売台数を調べると、5万6468台。一方トヨタ・プリウスが5万8184台となっており、その差はわずか1716台であるものの、いまのところプリウスがトップになっていたのである。

 3位のトヨタ・アクアの5月までの累計販売台数は5万1633台で、プリウスとの差は6551台となっているので、アクアが上半期販売ナンバー1になるのは、かなり厳しい。そのため登録車のみについては、ノートとプリウスは6月になって、登録車上半期販売台数ナンバー1獲得のために、熾烈な販売合戦を展開しているといっていいだろう。

 登録車はプリウスがトップもノートの逆転が予想される

 プリウスは1月以外、つまり2月から5月は1万台以上を販売。それに対し、ノートは3月までは1万台以上販売していたのだが、4月、5月は失速して1万台以下となっており、勢いはプリウスのほうがあるようにみえる。

 ただ、トヨタのウェブサイトにあるプリウスの納期目処を見ると、注文してから工場出荷までに2~3カ月かかるとなっている。この状況はマイナーチェンジ以降続いているので、バックオーダーがまだあるならば、それを6月に吐き出すことで販売台数を稼いで上半期販売トップとなることもできる。しかし逆にマイナーチェンジ以降のバックオーダーがすでになくなりつつあれば、6月に新規受注した分は8月以降の工場出荷となるので、6月の販売台数(当月登録分のカウントとなる)としての積み増しがなかなかできないということにもなりかねない。

 一方のノートは、上半期締めとなる6月の増販期には、一般ユーザー向けの販促強化のほか、ディーラーなどの自社名義での登録(自社登録、後に未使用中古車や短期間使用中古車として放出されることが多い)、レンタカーやカーシェアリングなどフリート販売の積極化で台数の積み増しをしてくるのはほぼ間違いない。状況としてはノートがやや有利というか、最終的には上半期販売ナンバー1の座につく可能性が高いように見える。

 ほか気になる対決をみると、日産セレナとトヨタ・ヴォクシーでは、1月から5月までの累計販売台数では、セレナ4万5296台に対し、ヴォクシー4万308台でその差4998台なので、上半期ミニバン販売台数ナンバー1はセレナが逃げ切りそうな雰囲気となっている。

 SUVについてはトヨタC-HRが2万7879台なのに対し、ホンダ・ヴェゼルが2万7302台で、その差507台でデッドヒート状態となっている。だが、4月10日にトヨタRAV4がデビューしており、C-HRはRAV4と販売が割れて6月も販売台数の上乗せが思うようにいかないともいえる販売環境にあるので、ヴェゼルがSUV上半期販売台数ナンバー1になる可能性が高いといえよう。

 6月は暦年での上半期締めであり、四半期決算の締め月でもあり、そして夏商戦前半戦の月ともなっている。各メーカー系ディーラーともにかなり積極的な販売攻勢を仕掛けてくるので、何が起こるかわからないといってもいいタイミングだ。そのため5月時点で各カテゴリーにおいて販売台数トップ争いでデッドヒートを展開しているクルマは値引き条件の拡大も期待できる。とくにノートは登録車での上半期販売ナンバー1のタイトルへの固執はプリウス以上といえるので、かなりの好条件が期待でき、ねらい目といえるだろう。

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