■交通事故減少の要因は予防安全技術の向上も一役!
クルマの安全装備といえば、シートベルトやエアバッグ、チャイルドシートなど、事故時に身を守るものが思い浮かびます。近年の新型車には、さまざまな機能や装備など多くの予防安全技術が付いているのです。
さまざまな技術が進化し搭載されていることから、各機能の役割がわからないものもあります。最新の予防安全性能にはどのようなものがあるのでしょうか。
日本における交通事故件数は、交通事故総合分析センターによると2004年(平成16年)の約95万件をピークに減少傾向にあり、2018年(平成30年)には約43万件と半分以下となり、クルマの予防安全技術が格段に向上したことが要因の一つといえます。
クルマの安全性能向上は、日本国内はもちろん、今や世界中の自動車メーカーが重点的に取り組んでいる車開発の重要な技術です。シートベルトやエアバック、衝突安全ボディなどの乗員保護の目線だけでなく、事故予防、事故回避のためのさまざまな安心性能も備えています。
事故を未然に防ぐ技術というのはどこまで進んでいるのでしょうか。日産ディーラーの営業員は次のように話します。
──市販モデルにはどんな機能が搭載されていますか。
「インテリジェントエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、「LDW(車線逸脱警報)」この3つは事故防止に有効な機能です。
──衝突被害軽減ブレーキはいつ頃から普及したのですか。
弊社では、2014年(平成26年)にセレナに搭載されました。国内のメーカーもその頃から年々普及していきました。フロントのマルチセンシングカメラが人やクルマに作動。危険を察知して衝突を回避、または衝突時の被害を軽減します。
──「踏み間違い衝突防止アシスト」と「LDW(車線逸脱警報)」はどんなときに有効ですか。
「踏み間違い衝突防止アシスト」は駐車場などでの衝突防止を支援するものです。ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏みこんだときにブレーキを制御。人はもちろん、壁やコンビニのガラスなどとの衝突回避もアシストします。
「LDW(車線逸脱警報)」は、意図せず走行車線を逸脱しそうな場合に注意を喚起してくれます。メーター内ディスプレイへの警告表示ほか、ブザーでも注意喚起してくれるので安心です。
─ほかには、どのような機能がありますか。
進入禁止や一時停止などの標識をクルマが認知する「標識認知機能」や「ふらつき警報」、「オートライトシステム(薄暮れ感知「おもいやりライト」機能付)」なども予防安全面をサポートするものです。
ほかにも、「ADAS(先進運転支援システム)」とよばれる運転支援に着目した安全性能も充実しています。ドライバーや歩行者などの安全のため、自動車が各種センサーを用いて周囲の状況を把握し、ドライバーに的確に表示・警告を行ったり、ブレーキなどの操作に関与し、ドライバーの操作を支援する機能の総称です。
■驚きの先進機能。安全性能はココまで進化しています!
予防安全機能以外にもドライバーをサポートする機能は存在します。それは、運転支援機能といいクルマに搭載さられたカメラやレーダーなどのセンサーで周囲の状況をより正確に認識し、ドライバーの運転を高度に支援してくれるものです。
自動車メーカーによって名称が異なることから、今回は日産の運転支援機能を例に紹介します。
●プロパイロット
高速道路における渋滞走行と、長時間の巡航走行の2つのシーンで、アクセル、ブレーキ、ステアリングを制御する運転支援技術です。
前を走行するクルマを検知し、アクセル、ブレーキをコントロールして前のクルマとの車間距離を保つ手助けをします。また、白線を検知し、ハンドルをコントロールして直線でもカーブにおいても走行車線の中央を走行する手助けをします。
●インテリジェント アラウンドビューモニター
クルマを上空から見下ろしているかのような映像で周囲が確認できます。一目で周囲の状況がわかるためスムースに駐車でき、人や自転車など周囲に動くものがいる場合に表示とブザーで注意を促します。
●インテリジェント ルームミラー
車両後方にあるカメラの映像をルームミラーに映し出します。鏡ではないので、夜間や悪天候時でもクリアな後方視界を確保、荷物で視界がふさがれたときも便利です。
●インテリジェントパーキングアシスト
運転が苦手な人でも、楽に駐車ができる技術で、クルマがステアリングを操作して駐車をサポートします。ハンドル操作を自動で行うので、ドライバーはアクセルとブレーキの操作と、周囲の安全確認に専念することができます。
●SOSコール(ヘルプネット)
新型デイズに装備された、軽初のSOSコールスイッチです。急病時や危険を感じたときにスイッチを押すと現在地周辺の所轄警察や消防への通報、緊急車両の手配をサポート。また、エアバッグ展開と連動し自動通報が行われ、専門オペレーターが警察や消防への連携をサポートします。
※ ※ ※
これらの機能のように、クルマの予防安全機能・運転支援機能は日々進化しています。しかし、最終的な判断はドライバー自身にかかっていることもあり、機能や技術を過信することは禁物です。
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