クルマから響く不思議な異音 そのままで大丈夫?
クルマを走らせていると今まで聞いたことがないような音が聞こえてくることがあります。いったいどうしたんだ? これって壊れちゃったの? と不安になることもあるはず。特に運転したての人は経験したことのない音にビックリすることもあるでしょう。今回はそんな音のお話です。
速度に応じてピッチが早くなる音
走り出すと「パチ、、、パチ、、、パチ」と音がし始め、速度が上がると次第に「パチ、、パチ、、パチ」、「パチ、パチ、パチ」とその間隔が短くなってくる音は、タイヤのトレッドになにかが挟まっているときに起きる音のことが多く見られます。タイヤのトレッドに何かが挟まったときは、できるだけ早くその異物を取り除くようにすることが大切です。多くの場合は石などですが、もし釘のような物だった場合、最初は貫通するまで刺さっていなくても、走ることで次第に奥に入り込み、やがてパンクに至ることがあるからです。
また、ガムテープのようなものが張り付いているときは「パタ、パタ、パタ」といった音が発生します。ガムテープがタイヤに張り付いているとそれをきっかけに滑ってしまうことがあります。ガムテープなんてそのうち取れる……と考えているのはけっこう危険なのです。
クルマが止まると“シャーッ”という音がする
クルマを走らせているときは気にならないのに、クルマが止まるとなんか「シャーッ」というような音がしてくる……なんてことはありませんか? これ実はけっこう経験する人が多いのです。この音の出所はラジオです。1620kHzや1629kHzの交通情報ラジオを聞いてそのままにしておいたりした場合などに起きます。AMラジオは圏外になると雑音だけがするようになります。交通情報を聞いていて、そのまま放送圏外に出てしまいラジオからは雑音だけが流れているのに走行音で消されているのに気づかずに運転。クルマが止まると走行音が無くなり雑音が聞こえる、というわけです。当然、ラジオを消せば消えます。
車内で響くいろいろな音
クルマの車内は意外なほどいろいろな音が発生します。意外とその発生源について気づかない人もいるのでその例を示しておきましょう。私たちが試乗しているときも時々勘違いしてしまう音が、助手席のシートベルトバックルの音です。車種によってはシートベルトバックルがセンタピラーの樹脂部分に当たり「カチカチ」といった音がでることがあります。ベルトの位置を変えると音が消えることが多いですが、それでも消えないときはベルトをセットしてしまえば大丈夫です。
速度を上げると「ボワンボワン」という音がすることがあります。これはリヤのドアガラスが開いている時にする音です。ちょっとしかドアガラスが開いていないときは「シャー」というような吸い出し音ですが、大きく開いているとなんとも不快な音が響きます。
人間には五感があると言われています。視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚がその五感です。このうち運転に関係しないのは味覚だけ、じつは聴覚もとても大切な感覚で聴覚を生かした運転をすることで、運転がスムーズになることを覚えておいて下さい。
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