■一般のクルマは車間距離に対しておろそかになっている?
運転のプロである自動車教習所の指導員は、教習生の指導のために路上での教習を行います。その時に遭遇する一般車のルール違反として、車間距離を詰めすぎていることが多いと感じているようです。
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教習所では適切な車間距離を保つよう指導されているにもかかわらず、なぜ多くのドライバーが車間距離を詰めてしまうのでしょうか。
今回、教習所の指導員を対象におこなわれたアンケートのうち「路上教習時、もっとも遭遇する一般車両の運転(ルール遵守がおろそかになっているもの)は何ですか」という設問に対し、半数以上の61.2%が「車間距離が短い」と回答しています。
適切な車間距離をとることがおろそかになってしまう理由について、教習所の指導員はつぎのようにいいます。
「まず運転に対する『慣れ』が考えられます。また、運転経験が不足している人の場合は、経験不足から周りに流されてしまうこともあるでしょう。
『みんなやってるし今日だけは、今だけは大丈夫だろう』というように、安全意識が薄れていってしまう人も多いのではないでしょうか」
一方、「おろそかにしているわけでなく、交通ルールを忘れていく人もいるのではないでしょうか」という声も挙がり、忘れてしまったルールを再確認することも重要です。
※ ※ ※
車間距離が短くなってしまうと、とっさのブレーキが間に合わず衝突してしまう危険があるだけでなく、自身は意識をしていなくても前を走るクルマに「あおられている」と思わせてしまう可能性があります。
適切な車間距離が何メートルなのかについては諸説ありますが、実際に走行中に前のクルマとの距離を測ることは難しく、正しい距離を感覚で測ることはほとんどできません。
しかし、警視庁をはじめ多くの都道府県警察が推奨している「2秒ルール」を使用すれば、適当な車間距離を簡単に確認することができます。
2秒ルールの実践方法は、照明灯や電信柱など適当な目標物を決め、前のクルマが目標物を越えてからの秒数を数えるというものです。自身のクルマが目標物を通過した時間が前のクルマの2秒後であれば、「適当な車間距離」であるとされています。
道路状況やクルマの状態によりブレーキ制動距離は前後することもあるので、必ずしも前のクルマと2秒開いているから事故に遭わないというわけではありませんが、大体の目安として活用できます。
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車間距離はあまり狭めず、余裕とゆとりを持った運転を心がけるのが大事だといえそうです。
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