ディーラーの整備士が用品店に転職するケースが増えている
どんなにクルマが進化しようとも、ボディケアも含めてメンテナンスをしっかり行ったクルマとそうでないクルマの程度の差は年数が経つに従って出てくる。機械である以上、仕方がないことだ。ではディーラー、またはカー用品店で整備を受けたのとでは、3年後のクルマに違いは出てくるのだろうか?
結論から言うと、いまはそれほど差がないというのが正直なところ。「用品店でのメンテナンスは不安でオイル交換すらしない」という人もいるだろうし、その気持ちもわからないではないが、最近は少々事情が変わってきているのも事実。それはなにかというと、ディーラーにいた整備スタッフが用品店に転職する例が増えているのだ。給料や待遇面などが理由のようだが、二級整備士はもちろん一級整備士の資格をもったスタッフまでいる。
ディーラーでしかできない整備もある
また、民間車検を取得している店舗が多いが、検査員の資格保持者を置くことが定められていたりするので、スタッフのレベルが低いということはない。そうなると、少なくても日常的なメンテナンスは問題なしと言えるだろう。気になるなら、整備士資格者やディーラー出身者がどれぐらいいるか聞けばいい。
ただし、重整備はディーラーでしかできないことも多く、その場合は用品店では対応不可にならざるを得ない。用品店で受けてくれるところがあっても、それは修理の窓口としてで、ディーラーで作業をしてもらうことになるのがほとんどだ。
ではディーラーならなんでも修理可能かというと、何度お願いしても結局は直らなかったという声もよく耳にする。業界全体での若手不足、技術力低下が関係しているのだろうか。
ただこれは経年車の場合で、新車から3年程度で重整備が必要になることはほとんどないため、放置せずどこかでメンテをしていれば程度に差は出ないだろう。とにかく最新のクルマでも、メンテナンスフリーではないことは肝に命じておいてほしい。
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