錆びさせないための対策が逆効果になることも
サビというのはクルマにとって大敵。ユーザーとしてもできるだけ防いでやりたいものだが、もしかしたらよかれと思ったことでサビを増殖させているのかもしれないのだ。
自分でメンテをしたり、用品を取り付けたりするのが好きな方と話していると、ホームセンターに買いに行って、「サビないようにステンレスのボルトにしました」と言われることがある。アマチュアレストアラーからも同様のことを聞くことがあるし、確かにホームセンターのネジ売り場に行くと、ステンレス製がメインになっていることがある。実際、ステンレスは非常にサビにくいので、いいようにも思える。
しかし、鉄が主であるクルマにステンレスのボルトやナットを使うと逆にサビやすくなってしまうのだ。それが電食(電蝕)と呼ばれる現象。理屈としては難しいので割愛するが、イオン化傾向とか電位差といったことが関係する。つまりステンレスと鉄の間に電位差ができて、鉄がボロボロに腐食してしまうのだ。だからよかれと思って、せっせとステンレス製のボルトやナットにするのは逆効果。サビを防ぐためには鉄製がいいし、腐食防止にはメッキの質が高いものを選ぶのが一番。
錆びにくいのは魅力的ではあるが……
そもそも純正では、価格の問題もあるだろうが、ステンレス製のボルトやナットは使われていないし、パーツでも同様だ。ただし、マフラーでは腐食防止として純正でもステンレス製ボルトが使用されているが、これはマウントゴムやガスケットなどで絶縁されているから問題ない。
この電食はじつはうまく利用している部分もあって、鉄板の表面に亜鉛メッキをするのはいい例。亜鉛を腐食させて、鉄板を守るためにメッキをかけているし、そのほか、船でも亜鉛などの塊を装着して海水による腐食を防止している。この場合、亜鉛はその名もズバリ、犠牲電極と呼ばれる。ちなみにマイナス側のほうがサビにくく、クルマがマイナスアースなのはこのためもあるとされている。なんとなく作られているクルマで、さまざまな現象を利用して作られているというわけだ。
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