現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ターゲットはトヨタのGT パワーで「ぶっちぎれ!」日産ターボ車5選

ここから本文です
業界ニュース 2019.5.25

ターゲットはトヨタのGT パワーで「ぶっちぎれ!」日産ターボ車5選

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

■トヨタに対抗、続々と登場した日産ターボ車

 かつて、国内メーカーは生き残りを賭けて特徴的なクルマを多く作っていました。そのなかでもトヨタと日産は「ブルーバード」と「コロナ」のBC戦争といった言葉に象徴されるくらい競い合ってきました。

    超売れっ子、日産「ノート e-POWER」の実燃費はいかに? 下りでは脅威の燃費値も!

 1973年の「第1次オイルショック」後は排出ガス規制でいったんはエンジン性能競争が収まります。しかし、DOHCエンジンでトヨタが「名ばかりのGT達は、道を開ける」というキャッチコピーを用いた時期、日産は高出力化を狙ってターボチャージャー搭載の準備を進めていました。

 そして、1979年からターボの威力で各セグメントのトヨタ車を文字どおり「ぶっちぎれ!」とばかりに挑みました。

 そこで、いまに続く日産のターボ車の歴史のなかから、セグメント別に代表的なモデル5車種をピックアップして紹介します。

●セドリック/グロリア ターボ(L20ET搭載・1979年発売)

 1979年6月に登場した5代目「セドリック/グロリア」には、最高出力145馬力の2.8リッターエンジン搭載車がありましたが、同年9月にトヨタ「クラウン」がモデルチェンジし、エンジンが140馬力の2.6リッターから145馬力の2.8リッターにスイッチされました。

 そこで、日産はフルモデルチェンジからわずか4か月後の10月に、日本初の乗用車ターボエンジンとなった2リッター6気筒SOHCの「L20ET型」エンジンを追加ラインナップします。

 最高出力は145馬力と2.8リッターエンジンと同じで、最大トルクは2.8リッターに若干劣るものの、ターボの過給が始まってしまえばイッキに加速してくれました。

 当時は2リッターを超えるクルマは自動車税などが大幅に高かったため、クラウンがさらに高出力の2.8リッター6気筒DOHCエンジンを搭載しても、セドリック/グロリアのターボ車の人気はキープできました。

 このL20ET型エンジンは1980年4月に「スカイライン」に搭載され、続いて「レパード」「ローレル」「フェアレディZ」にも搭載。1982年に登場した2リッター6気筒DOHC24バルブエンジンを搭載した2代目トヨタ「セリカXX 2000GT」を上回る加速力を持っていました。

●ブルーバード ターボSSS(Z18ET搭載・1980年発売)

 1979年発売の6代目「ブルーバード」は、スタイリッシュな直線基調のボディラインで、たちまち人気車種となりました。

 1980年3月には最高出力135馬力、最大トルク20.0kgmを発揮する1.8リッター4気筒SOHCターボの「Z18ET型」を搭載した「ブルーバード ターボSSS」を発売。

 同時期のトヨタ「セリカ/コロナ/カリーナ」のトップグレードに搭載されていた2リッターDOHCエンジンの最高出力は、ブルーバード ターボSSSと同じ135馬力でしたが、最大トルクは17.5kgmと、ブルーバードに及びませんでした。

 セリカの「名ばかりのGT達は、道を開ける」というキャッチコピーは「スカイライン2000GT」に向けられたものだと言われることが多いですが、セリカもコロナの派生車種のようなものでしたので、本当のライバルは「BC戦争」とまで言われたブルーバードだったのかもしれません。

 ちなみに、この6代目ブルーバードがFR最後のモデルで、7代目以降はFFとなりました。

●サニー ターボルプリ(E15ET搭載・1982年発売)

「サニー」は1981年登場の5代目でFFに変わり、エンジンは電子制御燃料噴射仕様で最高出力95馬力と十分な動力性能でしたが、1982年9月に1.5リッタークラス初のターボチャージャーを搭載した「サニーTURBO LEPRIX(ターボ ルプリ)」を投入しました。

 1.5リッター4気筒SOHCターボの「E15ET型」は、最高出力115馬力、最大トルク17kgmを発揮し、800kg程度の軽量な車体を軽やかに加速させました。

 当時、サニー ターボ ルプリのライバルは1.5リッタークラスではなく、ワンランク上の1.6リッター4気筒DOHCエンジンを搭載していたトヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」となります。

 それでもレビン/トレノは最高出力115馬力、最大トルク15.0kgmであり、かつ車体も50kg以上重かったため、サニー ターボ ルプリは圧倒的な加速力を見せつけることが可能でした。

 このE15ET型エンジンはターボ ルプリ以外にも「ローレルスピリット ターボXJ」「パルサーEXA ターボ」「パルサー ターボ」「ラングレー ターボGT」「リベルタ ビラ SSSターボ」と、共通のプラットフォームを持つ各車に搭載され、1.5リッタークラスの高性能化を推進しました。

■女性に人気だったマーチにもターボエンジンを搭載

●フェアレディ300ZX(VG30ET搭載・1983年発売)

 1982年10月、2代目「フェアレディZ」に2リッター6気筒SOHCターボの「L20ET型」エンジンが搭載されましたが、翌1983年9月には、さらにハイパフォーマンスなスポーツカーに発展させた3代目「フェアレディZ」が発売されました。

 搭載されたエンジンは、セドリック/グロリアに搭載していた2リッターと3リッターのV型6気筒SOHCエンジンにターボを装着したもので、トップグレードの「300ZX」は最高出力230馬力、最大トルク34.0kgmと、当時の国産車としては強烈なものだっただけでなく、欧州仕様では最高速度が250km/hを超え、世界中から注目されました。

 300ZXだけでなく、2リッターターボエンジンの「VG20ET型」を搭載したモデルでも最高出力170馬力、最大トルク22.0kgmのスペックを持ち、他社の2.8リッターモデルと比べても遜色ない走りを見せてくれました。

 このVG30ET型エンジンをベースにDOHC24バルブ化された「VG30DET型」、さらにツインターボ化された「VG30DETT型」は、長い期間、日産のプレミアムカーに搭載され続けました。

●マーチ ターボ(MA10ET搭載・1985年発売)

 1982年にデビューした「マーチ」は、最高出力57馬力の1リッター4気筒SOHCエンジンを搭載。600kg台前半の軽量コンパクトなボディには十分な出力があり、とくに若い女性を中心に人気となりました。

 しかし、1983年にはダイハツ「シャレード デ・トマソ・ターボ」、1984年にはスズキ「カルタス 1000ターボ」が発売され、リッターカークラスにも高性能化の波が押し寄せてきたことで、1985年2月のマイナーチェンジ時に「マーチ ターボ」が加わりました。

 1リッター4気筒SOHCターボエンジンの「MA10ET型」は最高出力85馬力、最大トルク12.0kgmを発揮し、リッターカーを大きく超える加速性能を誇りましした。

 さらにライバルたちの高出力化が進むと、日産はターボチャージャーとスーパーチャージャーの2種類の過給機を備え、最高出力110馬力、最大トルク13.3kgmを発揮する「MA09ERT型」エンジンを搭載した「マーチ スーパーターボ」を発売し、真正面から対抗しました。

※ ※ ※

 1980年代の日産車はターボエンジンで元気を取り戻し、次は何が出てくるのか楽しみな時代でした。

 現在は「ぶっちぎれ」のキャッチコピーを掲げていますが、さらにワクワクさせてくれるクルマの登場を期待したいものです。

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

(株)カービュー関連サービス

メールマガジン メールマガジン

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します