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業界ニュース 2019.5.19

456GTから612スカリエッティへ。華麗なる2+2モデル(1992-2004)【フェラーリ名鑑】

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1992年、400シリーズに代わる「456GT」デビュー

約17年間にわたってカスタマーに親しまれた直線基調のクーペデザインに別れを告げ、フェラーリがフルサイズ2+2のフルモデルチェンジを行ったのは1992年のことだった。ここでデビューしたのが「456GT」だ。ボディスタイルは前作の412から一転して丸みを帯びた現代的なスタイルを採用。ボディサイズも日常の扱いやすさを考慮して、全長などは同様の比較で80mmほど短い設定となった。車名の456は1気筒あたりのエンジン排気量で、すなわち456に搭載されるV型12気筒エンジンの排気量は5474ccとされている。

    456GTから612スカリエッティへ。華麗なる2+2モデル(1992-2004)【フェラーリ名鑑】

トランスミッションは6速MTのみでスタートするが、1996年には4速ATの「456GTA」が登場。6速MTの登場から3年以上も遅れてのATの追加設定はやや遅く感じるかもしれないが、当時はこの456が発揮するトルクに対応できるだけの性能を持つオートマティックトランスミッションの開発には、これだけの時間が必要になったということだ。

456 GT(1992)

365GTB/4(デイトナ)にモチーフを得たというボディデザインは、当時はきわめて斬新に見えた。デザインを担当したのはもちろんピニンファリーナで、開発初期には412にも似た直線のパートを効果的に残したデザインも試みられたという。インテリアも一気に現代的なものとなった。特にインストゥルメントパネル周りのデザインには、斬新さとともに機能性の高さを感じる。

456 M GT(1998)

シンプルな美しさで魅了した「456 M GT」

442psを発揮するV型12気筒エンジンは、最高出力が442psと、それだけでも十分にパワフルなものだったが、フェラーリは1998年になると456シリーズにマイナーチェンジを実施。車名は「456 M」、「456 M GTA」へと改められた。メカニズム的には、すでに456シリーズは完成の域にあったともいえたから、トラクションコントロールの採用など、メカニカルな部分での変更点は少ない。マイナーチェンジによる変更点の多くは、エクステリアとインテリアのデザインで、それはもちろんピニンファリーナによって手直しされている。実際に見る456Mは、フロントグリルがさらに横長のデザインになったほか、ヘッドライトの後部にあったエアダクトを廃止し、さらにライン構成もシンプルなものになるなど、よりボディ全体のシルエットでカスタマーを魅了する造形となった。

さらに驚かされるのは、より立体的に、そして高級感を強めたインテリアだ。コノリー製のレザー素材を用いたほか、エアコンの吹き出し口を丸型に。派手さこそ感じないものの、いかにも大人のクルマといった印象を受ける、シックな内装が実現されている。後席の居住性は、さすがに前席と同等とは言えないが、短時間の移動ならば、なんとか身を委ねることも可能なレベル。456M GTと同GTAは、最終的には2004年まで生産が継続され、後継車の「612スカリエッティ」にその市場を譲ることになった。

612 Scaglietti(2004)

幻のバーグマン・クーペをモチーフにした「612スカリエッティ」誕生

2004年に発表された「612スカリエッティ」を見た者は、まず誰もが“スカリエッティ”というサブネームに驚き、そして次にボディデザインに惹かれたに違いない。スカリエッティとは、現在はフェラーリの子会社となった、当時はフェラーリのために多くのボディを製作していたスカリエッティ社を率いた、セルジオ・スカリエッティに由来するもの。またそのデザインは、バーグマン・クーペとして知られる375MMピニンファリーナ・スペチアーレの、まさに現代版ともいえる美しさを持つモデルだったからだ。

その長いフロントノーズの中に収められるエンジンは、最高出力が540psを発揮する5748ccのV型12気筒。最高トルクも588Nmに達し、これに6速AT(F1マチック)を組み合わせ、後輪を駆動する。基本構造体となっているのは、アルミニウム製のスペースフレーム。ボディの大きさに対して1840kgと重量が比較的軽いのは、このフレームに大きな理由があった。インパネもエンツォに通じるデザインを見せるなど、“2+2”フェラーリの美と速さへのこだわりを感じさせたモデルだった。

【SPECIFICATION】

フェラーリ 456GT

年式:1992年

エンジン:65度V型12気筒DOHC

排気量:5473cc

最高出力:325kW(442hp)/6250rpm

乾燥重量:1690kg

最高速度:300km/h

フェラーリ 456GTA

年式:1996年

エンジン:65度V型12気筒DOHC

排気量:5473cc

最高出力:325kW(442hp)/6250rpm

乾燥重量:1770kg

最高速度:298km/h

フェラーリ 456M GT / 456M GTA

年式:1998年

エンジン:65度V型12気筒DOHC(4バルブ)

排気量:5473cc

最高出力:325kW(442hp)/6250rpm

乾燥重量:1690kg

最高速度:300km/h(MT)/298km/h(AT)

フェラーリ 612 スカリエッティ

年式:2004年

エンジン:65度V型12気筒DOHC

排気量:5748cc

最高出力:397kW(540hp)/7250rpm

乾燥重量:1840kg

最高速度:315km/h

解説/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

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(GENROQ Web GENROQ Web編集部)

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みんなのコメント

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  • tat*****|2019/05/19 18:53

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    ミッションオイルが沸騰してミッションが壊れるというのはホントなんでしょうか
    スタイルはよく生産台数も少なく512よりフィオラノのラップタイムがいいのに爆安状態なのは事実の裏付けなのでしょうか
  • egl*****|2019/05/19 19:57

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    スカリエッティは不細工
  • the*****|2019/05/19 19:39

    違反報告

    456と612の違いは、フレームがスチールからアルミになったことと、フロントアクスルを前進させてホイールベースを伸ばしフロントミッドシップ化されたこと。
    この違いは、同じFRのマラネロと559にも見られる。

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