■国内でも使い勝手の良いクロスオーバーSUVが人気に
走破性が高く実用的で世界的に人気となっているSUVですが、国内では日常での使い勝手も良い乗用車ベースの「クロスオーバーSUV」がその主流となっています。
SUVブームの今なら売れていたかも!? 超珍しい絶版SUV5選
車体が重くオフロード走行も視野に入れて開発されたSUVは、トルクが大きなディーゼルエンジンとの相性が良く、現在は環境対策が進んで排出ガス規制をクリアしたクリーンディーゼルエンジン搭載モデルが多くラインナップされているのが特徴です。
そこでディーゼルエンジン搭載SUV/クロスオーバーSUVモデルの中から、今回は国土交通省が平成31年3月に公開した「自動車燃費一覧」の燃費性能上位5車種(カタログ値:JC08モード)を紹介します。なお、一部車種は、メーカー情報をもとに最新データに書き換えています。
●1位 ミニ「クロスオーバー」 JC08モード燃費 21.3km/L
2001年に登場した「MINI(ミニ)」は、世界的に人気が高かったブリティッシュ モーター コーポレーション時代のミニをモチーフに開発されたBMWグループのプレミアムスモールです。
現行モデルは2013年以降の第3世代と呼ばれており、SUVモデルとなる「MINI Crossover(クロスオーバー)」は、メーカーサイトにも「他のクルマが決してたどり着けない場所へあなたを運ぶMINI Crossoverは、まさに究極のオールラウンダー」と記されているように、旅と冒険が好きな方に向けた1台です。
広々とした最大1390Lの荷室や、40:20:40の分割可倒式バックレストと60:40で前後調整可能なスライド式リアシートで、人を乗せる時や荷物をたくさん積みたい時など、多彩なシートアレンジが可能です。
そのなかでJC08モード燃費 21.3km/Lの性能を持っているのは「MINI Crossover COOPER D All4」で、最高出力150馬力、最大トルク330Nmを発揮する、2リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンと8速ATを搭載。車両重量1610kgのボディを、低回転から高いトルクを発生するエンジンで引っ張ります。
「MINI Crossover COOPER D All4」の価格は439万円(消費税込)です。
●2位 ボルボ「V40 クロスカントリー」 JC08モード燃費 21.2km/L
ボルボと言うと少々ゴツいイメージを持っている人もいるかもしれませんが、現在のラインナップはどれもスタイリッシュです。
2012年に登場した2代目「V40」にはクロスカントリータイプの「V40 Cross Country(クロスカントリー)」があり、2015年にディーゼルエンジン搭載車が追加されました。
そのなかでJC08モード燃費 21.2km/Lを達成しているのは、「V40 Cross Country D4」シリーズで、最高出力190馬力、最大トルク400Nmを発揮する、2リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載し、車両重量1550kgのボディを走らせます。
コモンレール式直噴システムやエネルギー回生システム、アイドリングストップ機能などの装備により、省燃費と高い環境性能を誇るV40 Cross Country D4シリーズのベーシックグレード、「V40 Cross Country D4 Kinetic」の価格は384万円(消費税込)です。
●3位 プジョー「3008」 JC08モード燃費 17.8km/L
2009年にデビューしたプジョー「3008」は、2007年に発売された小型車「308」をベースとしたプジョー初の自社開発SUVです。ボンネットフードとフロントグラスの傾斜角度が近い独特のデザインで、2010年からは日本でも販売。現行モデルは2017年に発売された2代目で、欧州で人気の車種となっています。
JC08モード燃費 17.8km/Lの性能を持っているのは「3008 GT BlueHDi」で、最高出力177馬力、最大トルク400Nmを発揮する、2リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載。電子制御8速ATで、車両重量1610kgのボディを気持ちよく走らせ、尿素SCRに微粒子フィルター(DPF)を組み合わせたBlueHDiテクノロジーや、コモンレール燃料直噴システム、アイドリングストップ機能などを組み合わせて省燃費と高い環境性能を実現しています。
「3008 GT BlueHDi」の価格は399万9000円(消費税込)です。
■低燃費でオシャレなフレンチSUV
●3位 プジョー「5008」 JC08モード燃費 17.8km/L
プジョー「5008」は2009年に登場した3列シートミニバンで、日本には2013年から導入されました。2017年に発売された2代目からは初代のミニバンとは異なり、3列シートで乗車定員7名のSUVとなっています。
先述の「3008」と同様に、JC08モード燃費 17.8km/Lの性能を持っているのは「5008 GT BlueHDi」で、車両重量1690kgとなりますが最高出力177馬力、最大トルク400Nmを発揮する、2リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンと電子制御8速ATで軽快な走りを実現しました。
独自の排出ガス浄化技術とコモンレール燃料直噴システム、アイドリングストップ機能などの装備によって、省燃費と高い環境性能を誇っています。
「5008 GT BlueHDi」の価格は473万円(消費税込)です。
●5位 DSオートモビルズ「DS 7クロスバック」 JC08モード燃費 16.4km/L
DSオートモビルズは、プジョーやシトロエンなどを傘下に収めるグループPSAの高級車ブランドで、2015年に独立したブランドとなりました。
そのDSオートモビルズが2017年のジュネーヴモーターショーで発表した「DS 7 CROSSBACK(クロスバック)」は、先進のテクノロジーを備えたSUVで、フラットなフロアの荷室容量は、555Lと十分な広さを確保しています。
ラインナップの中でJC08モード燃費 16.4km/Lを達成しているのは「DS 7 CROSSBACK So Chic」。最高出力177馬力、最大トルク400Nmを発揮する、2リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載した8速ATで、車両重量1670kgのボディを走らせます。
「DS 7 CROSSBACK So Chic」の価格は469万円(消費税込)ですが受注生産となっているので、価格は569万円(消費税込)と高くなりますが同じ燃費性能で装備が充実している「DS 7 CROSSBACK Grand Chic BlueHDi」が国内では標準仕様と考えてよいでしょう。
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