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29歳、フェラーリを買う──Vol.8 18年落ちフェラーリの実燃費

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29歳、フェラーリを買う──Vol.8  18年落ちフェラーリの実燃費

納車後、両手で数えられるほどしか乗っていない360モデナであるものの、すでにガソリンは数回給油している。長距離を走ったわけでもなく、峠を攻めたわけでもないのに、だ。

納車後、約2カ月間の走行距離を調べるとおよそ1300km。このあいだに給油したガソリン量(あたりまえだがハイオクである)は274.83リットル。つまり、平均燃費は4.73km/Lである。なお、360モデナに燃費計はない。

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たまにしか乗らないものの「ずいぶん目盛りの減りが早いなぁ」と、気にはなっていた。が、乗る回数が少ないゆえに燃費については深く気にせず乗っていたのである。

電卓を見ながらあらためて、「やはり燃費は望めないな……」と、実感した。

とはいえ、給油はやっかいだ。なぜなら、ガソリンスタンドの出入り口形状を気にしなくてはいけないからだ。道路との段差が急だったり、入り口が狭かったりするスタンドは、車高が低く、かつ幅広の360モデナでは、とくにアンダー部分を擦ってしまいそうで怖い。社外品のフロントリップスポイラーが装着されているのでなおさらだ。

したがって、安心して入れるガソリンスタンドが見つからず、路頭に迷うのも怖いので、ガソリン計が半分ぐらいの時点で給油するように心がけている。

もっとも、液晶タイプのガソリン計が曖昧なため、はやめに給油しているのも事実。9本あるバーのうち、のこり3本しかない! と、焦ってスタンドを探し始めると、急に4~5本になったりしたのだ。

水温計しかり、ガソリン然り、なぜもこんなにわがままなのか……それでも許せてしまうのはフェラーリだからかもしれない。

とはいえ、ガソリンスタンドが見つからず、かつ曖昧なガソリン計によって“ガス欠”したら大変だ!

そこで、普段の燃費を知るべくシチュエーションごとに計測した(満タン法)。

大体の燃費さえ頭のなかにいれておけば、いざというとき、給油量と積算走行距離から残りの走行可能距離を計算出来るからだ。

まず、普段の買い物だ。頻繁なゴー&ストップにアップダウンの多い東急田園都市線沿いの一般道を、法定速度以下で10.6km走った。結果は3.1km/L! まさかの3km/L台であるが、スーパーカーのフェラーリなら致し方ないだろう。

次に、高速道路を100km/hで約51km走った。結果は8.1km/L! 意外だった。360モデナの燃料タンクは98リットルだから、うまくいけば700km以上は走行可能である。東京から大阪までが約500kmだから、無給油で走れる計算だ。本当か? 今度テストしてみようと思う。

気になる渋滞時もテストした。ボクの家(神奈川県・横浜市)から東京都心部までは、毎朝ひどい渋滞である。計測時も、東名高速道路の横浜青葉ICの電光掲示板には「東名川崎~谷町JCT 断続渋滞13km 50分」と、表示さていた。

テストだから、と、100℃近くに達している水温計にヒヤヒヤしながらオフィスまで向かった。30.7km走った結果は4.1km/L。高速道路:一般道が7:3の割合だ。もっとも、終始ノロノロ運転ゆえ、一般道を常に走っているような状態であったが。

一般道より若干数値が伸びたのは、完全停止することがほとんどなく、終始ノロノロ走っていたうえ、アップダウンが事実上なかったからだろう。

いずれにせよ、褒められた数値ではない。

参考までに、仕事で乗ったマセラティ「クワトロポルテ」の最新モデル(グレードはS)でも燃費を計測した。なお、クワトロポルテのエンジン(3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジン)はマセラティが設計、フェラーリが生産する。

で、結果は、一般道で5.4km/L、高速道路はなんと12.1km/Lだった!(渋滞時は未計測)。360モデナより圧倒的にいいではないか。

それも無理ない。360モデナが搭載するエンジンは、遡ればF355にも搭載されたV型8気筒エンジンである。基本設計は25年以上前だ。最新のV6ツインターボに勝てるわけない。

フェラーリの息がかかった好燃費(比較的には)エンジンが気になり始めた。「使い勝手はいいし、燃費もいいから、次はマセラティがいいかもしれない……」と、思ってしまったほどである。

とはいえ、頻繁に乗るわけでもないので、燃費の悪さはさほど気にならない。それより、ガソリンスタンドの立地が気になる。歩道の多い都市部では安心して入れるガソリンスタンドが少ないのだ。

まさか、燃費よりガソリンスタンドで苦労するとは……。

しかも続きがあって、給油のみならず洗車でも苦労するのであった。なぜか? 理由は次週、報告する。

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