2019年4月24日、三菱は現行「パジェロ」の国内販売向けモデルの生産終了を発表した。
1982年に登場した初代パジェロは高い悪路走破性にくわえ、都会的雰囲気をも備えた乗用車感覚の本格オフロード4WD車として高い人気を獲得、そして2代目は、フルタイムとパートタイムの両方式の長所をあわせ持つ世界初の「スーパーセレクト4WD」システムを採用するなど、悪路走破性のみならずラグジュアリー性も高め、日本のRVブームを牽引した。現行モデルは2006年に登場した4代目だ。
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国内販売向けのモデルは生産終了になるが、海外販売向けのパジェロと、海外専用車種として70カ国以上で販売されている本格オフロードSUV「パジェロスポーツ」は、引き続き生産されるという。
したがって、パジェロの名前が日本から完全に消え去るわけではない。三菱の広報に確認すると「いったんパジェロの名前は、日本国内からなくなってしまいますが、今後、復活する可能性も考えられます」とのこと。
30年以上続いたパジェロの名が日本から消えるのは少々残念だ。なお、日本国内での販売台数は累計64万台以上(2019年3月時点)におよぶ。
では、これまでどんなモデルか販売されてきたのか? 懐かしい写真とともに歴代モデルを解説する。
1982年に登場したパジェロは、ピックアップの「フォルテ」ベースだった。当初は貨物登録モデルだったものの、のちに乗用登録モデルを追加。さらに、5ドア車も追加され、日本のSUVブームを牽引した。
当初から乗用登録モデルをラインナップした2代目は、走行性能やクオリティなどを大幅に高めた。とくに、快適性は乗用車と遜色ないレベルを実現した。
月間新車販売台数1位を記録したのはこの2代目だ。
さらに、軽乗用モデルの「パジェロ ミニ」やリッターカークラスの「パジェロ ジュニア」、コンパクトモデルの「パジェロ イオ」など派生モデルも多数登場した。
モデル後期には、直噴エンジンである「GDI」搭載モデルも設定(3.5リッターV型6気筒エンジン)された。
ラダーフレームだったシャシーを、ビルトインフレーム構造のモノコックボディ(モノコックボディにラダーフレームを熔接したもの)に変更して発売されたのが3代目パジェロである。これにより剛性を高めるとともに、モデルによっては100kg近い軽量化も実現した。
4WDは電子制御式にアップデートされ、より緻密な制御を実現した。また、ボディサイズは3ナンバー枠に拡大された。
シャシーは3代目を流用するものの、ボディの溶接方法などを見直した結果、剛性をさらに高めた。搭載するエンジンには、ガソリン仕様のほか、ポスト新長期規制をクリアしたディーゼル仕様もラインナップされた。4WDシステムは、新たにアクティブスタビリティ&トラクションコントロールを備え、より悪路走破性を高めた。
この4代目をもってパジェロの日本仕様は一旦ラインナップから消える。
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