■さらに進化した「GT-R」が登場
日産「GT-R」の進化は止まりません。1969年に初代「GT-R」が登場してから2019年で50周年を迎えました。その記念モデルがニューヨークモーターショー2019にて公開されました。
50周年記念モデルの外観特徴は、過去の参戦レースであしらわれたGT-Rを表すツートンカラーとして、ブルーを基調に白のレーシングストライプ入りのボディカラーです。
内装には、特別なグレーのインテリアカラースキーム、夕暮れ時の夜空の雰囲気を彷彿とさせる高級感を演出。そのほか、ユニークなステアリングホイールとシフトノブトリム、特別なシートエンボス加工など特別なGT-Rに仕上がっています。
今回、用意される仕様は「プレミアム」と「トラック」。どちらも3.8リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、「プレミアム」は565馬力、「トラック」は600馬力を発揮。
従来モデルからの改良部分は、エンジンの低回転数レスポンスを向上させる新しいターボチャージャーを組み込んだことにより、コーナーでもよりシャープなエンジンレスポンスを実現しています。
また、洗練された「Rモード」を備えた改良型6速デュアルクラッチトランスミッションは、ABSのエンゲージメント中にギアの選択を行うため、より素早いコーナリング速度を予想して、積極的なダウンシフトを特長としています。
GT-Rのプログラムデザインディレクターを務める入江信一郎氏は、次のように話します。
「GT-R 50周年記念エディションが際立っていることを保証するために私たちは非常に意欲的でした。外観と内部の変化は一見微妙に見えるかもしれませんが、とくにクルマのラインと全体のモダン感でエッジの効いた存在に仕上がっています」
※ ※ ※
今回、50周年記念モデルのほかに、2020年型の日産「GT-R NISMO」もお披露目されました。
2020年モデルのNISMO仕様は、フロントとリアのバンパー、フロントフェンダー、フード、ルーフなど、さまざまなパーツの見直しを図り、軽量化やダウンフォースを高めるための改良を実施。その結果、総重量を約30キロ軽減化しています。
また、独自の20インチRAYS鍛造アルミホイールは、従来よりも軽量化され剛性を高めた9本スポークデザインを採用。
さらに、トレッドが広く溝が少ない、新しくデザインされたダンロップタイヤは、コンタクトパッチを11%増加など改良が施され、従来モデルよりコーナリングフォースや操舵応答性が向上しています。
GT-Rのチーフプロダクトスペシャリスト、タムラヒロシ氏は、次のように述べています。
「ドライビングプレジャーを追求することがGT-Rの背後にある最も重要な概念であり、そして新しいNISMOの性能はそれがレーストラックに属するクルマであることを示唆しています。
私たちは、レースでも公道でも究極の性能を発揮する『2020 GT-R NISMO』をお客様のために作り上げました。新しいNISMOは、エンジン、ハンドリング、ブレーキング、そして空力特性の向上により、新たなレベルに到達しています」
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各モデルの日本発売は、2020年モデルの「GT-R」は2019年6月の発売予定となり、価格(消費税込み)は1063万1520円から1210万5720円。「GT-R NISMO」は、2019年7月に受注を開始し、同年10月発売予定としています。
また、50周年記念モデルの「GT-R」は2020年3月末までの期間限定モデルとして2019年6月に発売。価格(消費税込み)は、1319万2200円から1351万6200円です。 【了】
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