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自動車のプロ「評論家」の評価は高いのにナゼか売れない国産モデル5選

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自動車のプロ「評論家」の評価は高いのにナゼか売れない国産モデル5選

 実力を考えればもっと売れてもいいハズだが……

 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員や日本自動車ジャーナリスト協会のメンバーといった、名のある一流自動車評論家やモータージャーナリストの試乗記などでは高い評価を得ているにもかかわらず、なぜか販売実績につながっていないクルマがある。自動車評価におけるプロ中のプロとマーケットが乖離しているのは何故なのだろうか。

ビッグネームでもダメ! クルマはいいのにデザインで売れない残念な現行車5選

※( )内の数値は2018年の販売台数 ※自販連調べ

 1)ホンダ・フィット(90,720台)

 年間の販売台数は9万台を超え、登録車のランキングでも9位につけているので、絶対的には不人気というわけではないが、かつて日本でもっとも売れたことのあるフィットというビッグネームとしては不本意という実績ではないだろうか。

 その理由は、現行モデルのデビュー当初にハイブリッドシステムなどリコールが相次いだことで、ブランドイメージを落としてしまった点にあるだろう。しかし、いく度かのマイナーチェンジを経て、ハイブリッドシステムもギヤ比を変更するなど熟成が進んだ。

 実際、著名自動車評論家に話をうかがうと、フィットハイブリッドの評価は高くなっている。なかには「最初から、この仕上がりだったら全然違う結果になっただろう」という声もあるほどだ。

 2)SUBARUレヴォーグ(15,685台)

 当初、国内専用車として登場したレヴォーグは、大きくなりすぎたレガシィのカウンターとしてSUBARU自身が用意したモデル。

 300馬力の2リッターターボと、2.5リッター級のダウンサイジング版といえる1.6リッターターボという2つのエンジンを用意。レガシィツーリングワゴンGT系の後継モデルとしてスバリストからの支持を集めている。

 高名なモータージャーナリストに聞いても「ハンドリング、加速性能ともにスポーツカー並で、CVTの悪癖もなく、非常に乗りやすい」といった風におおむね評価は高い。

 2018年の販売台数が1.6万台弱で、前年比68.0%と売れ行きに陰りが見えている理由は思いつかないが、ある程度スバリストに行き渡ってしまったのだろうか。スバリストでなくとも、荷物が積みやすくて、走りも魅力的なレヴォーグは、もっと選択肢に入ってきてもおかしくないだけのポテンシャルを持っているはずだ。

 大人気のSUVジャンルなのにイマイチ伸び悩むモデルも

 3)トヨタ・カムリ(21,295台)

 TNGAに基づいた最新アーキテクチャによって生み出されたミドル級サルーンがカムリ。主戦場は北米市場だが、熱効率に優れたエンジンや、そのアドバンテージを引き出すハイブリッドシステムは玄人筋からの評価も高く、また自動車評論家においても「このクラスのFWDセダンとしてはハンドリングも楽しく、ガソリンエンジン車の走りも非常に高いレベルにある」と高評価を集めている。

 北米ではスタンダードといえるボディサイズを、大きすぎると感じるユーザーが多いのかもしれないし、セダンという選択をするユーザーは少ないのかもしれないが、これだけ自動車評論家の評価が高いカムリなのだから、試乗もせずに無視してしまうのはもったいないことだ。

 4)三菱アウトランダー(9,143台)

 世界一販売実績のあるプラグインハイブリッドのクロスオーバーSUVといえば「アウトランダーPHEV」。2018年のマイナーチェンジで2.4リッターエンジンを搭載するなど性能をアップ。

 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員もつとめるほどの実力派の自動車評論家からは「これは電動化時代のランエボ(ランサーエボリューション)だ」と三菱のDNAを受け継いだ正統派の4WDスポーツカーとして評価する声も聞こえてくるほどだ。

 またガソリンエンジン車でも4WDにはS-AWCという電子制御によりハンドリングをレベルアップする機構が用意されるなど、クロスオーバーSUVながら三菱らしい電子制御を活かしたハンドリングが味わえるモデルだ。

 5)マツダCX-3(17,036台)

 2015年2月のデビュー当初は1.5リッターディーゼル専用車という風に見えていたマツダの小型SUV「CX-3」も、ガソリンエンジンを追加するなどバリエーションを増やし、2018年5月のビッグマイナーチェンジではディーゼルエンジンを1.8リッターに排気量アップ。これにより、アクティブなクロスオーバーSUVというキャラクターを強化した。

 最新版CX-3に乗った多くのモータージャーナリストは「エンジンの進化も大きいが、『G-ベクタリングコントロール』制御の進化、シートウレタンまで配慮した進化は、クルマとしてワンランク上になっている」と絶賛している。

 CX-5やCX-8よりも売れていないことが納得できる理由は浮かばないが、マツダのファンが高級志向ゆえに上位モデルを買っているのかもしれない。とはいえ、2019年2月のセールスでは前年比111.6%とジャンプアップを見せている。ユーザーはCX-3の魅力を着実に理解しているといえそうだ。

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