■交通事故重症者の救急医療への最先端の取り組み!
HEM-Net、トヨタ、ホンダ、HELPNET、ボッシュ、プレミアエイドの既存6団体からなる救急自動通報システム「D-Call Net」への対応に、スバル、日産、マツダと新たに3社の自動車メーカーが加入。今後は全9団体で、救命率の向上を推進していく方針としています。
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救急自動通報システム「D-Call Net」とは、一般的にAACN(Advanced Automatic Collision Notification)と呼ばれる、車両のコネクティッド技術を活用した救急自動通報システムのひとつです。
交通事故発生時に車両のデータを国内の事故データ約280万件をベースとしたアルゴリズムに基づき自動で分析し、死亡重傷確率を推定。
このデータを全国約730ヶ所の全消防本部と全国で37道県・46機・54病院の協力病院に通報し、ドクターヘリやドクターカーの早期出動判断につなげ、交通事故での救命率向上を目指します。
今回の新たなメーカーの加入によるオールジャパンの取り組みへの更なる前進について、「D-Call Net」参画団体代表・HEM-Net理事長 篠田伸夫氏は次のように話します。
「交通事故重症者の救急医療は、必要な医療をどれだけ早く実施するかがカギです。そのため、正にこうした領域にこそコネクティッド技術のような先端技術が活用されるべきです。
そこで、事故発生~搬送~医療開始という一連の流れをどれだけ正確かつ迅速に進めるかについて、HEM-Net、トヨタ、ホンダ、日本緊急通報サービス(HELPNET)が中心となり、2011年よりデータの集積とアルゴリズムの設計を開始し、D-Call Netを創り上げました。そして、2015年11月からの試験運用を経て、2018年6月から消防・病院等の協力の下、全国で本格運用を開始しています。
今後は、今回から新たに参画するスバル、日産、マツダを含めて、一台でも多くの車両を『D-Call NetR』対応としていくことにより、オールジャパンで救命率の向上を推進し、『交通事故のない社会の実現』に寄与していきたいと考えております」
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救急自動通報システム「D-Call Net」は2019年3月28日現在、トヨタでは「クラウン」や「ランドクルーザー」、「アルファード/ヴェルファイア」や「センチュリー」を含む現行車種7車種に加え、LEXUSブランドの現行車種全車。ホンダでは、「フィット」や「ステップワゴン」、「NSX」を含む現行車種12車種が対応となっています。
今回、新たに参画したマツダも、2019年発売の新型車より車載型で対応予定と発表しているので、発売が予定されている「マツダ3」や「マツダCX-30」にも搭載されることが予想されます。
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