■三菱の主力車「デリカ」のデザイン変更はヴェルファイアの影響?
2018年11月にフェイスデザインを大幅変更して話題となった、三菱「デリカD:5」。対して、高級ミニバンの代名詞ともいえるトヨタ「ヴェルファイア」も攻めたフェイスデザインで人気のモデルです。
一人勝ちなぜ続く? 高額でもトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」が爆売れする理由
新型となった「デリカD:5」のデザインは、都会派で若年層に人気の「アルファード」や「ヴェルファイア」を意識したといわれています。
とくに、派生車「デリカD:5 アーバンギア」のターゲットは、小さな子どもを持つ30代前半で、「高級感」「おしゃれ感」「洗練性」をクルマに求めるユーザーを想定していると三菱は説明しているのです。
そのため、同様のユーザー層をターゲットにしている「アルファード」や「ヴェルファイア」が必然的にライバル車になります。
フェイスデザインの特徴としては、両者ともに水平方向のメッキパーツが印象的で、ライト類はひとつの場所に固めず分割化しているのも似ている部分です。
リアデザインでは、ライトの形状に違いはありますが、「ヴェルファイア」の水平メッキ装飾と、「デリカD:5」は水平クリアパネルと共通している部分も見受けられます。
また、どちらも内装はミニバンの特徴でもある3列シート車で、グレードによってシートやパネルの素材は異なりますが、高級感漂う上質な空間を演出したモデルです。
走行性能面において、「デリカD:5」は三菱の誇る4WD技術や悪路走破性を活かした、ミニバンとSUVの良いところを集約したオールラウンドミニバンという独自ポジションに位置しています。
対して、「ヴェルファイア」は従来からの高級感ミニバン路線を兄弟車「アルファード」とともに確立。軽自動車や輸入車を除いた販売台数ランキングでもミニバン上位に位置するほどの人気ぶり。
そのため、外観デザインや方向性が似てきたとはいえ、核となるコンセプト部分は変わらず、多様化するミニバン市場において、埋もれることのない個性を持った2台といえるのです。 【了】
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