■スズキとトヨタが業務提携の具体的内容を検討
トヨタとスズキは、2017年2月6日の業務提携に向けた覚書締結以降、具体的な内容の検討を続けてきましたが、今回、トヨタの強みである電動化技術とスズキの得意分野である小型車技術を持ち寄り、生産領域での協業や電動車の普及など、具体的な検討に着手することに合意しました。
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協業についての内容として、トヨタの強みである電動化技術、電動車をスズキに供給します。
具体的には、トヨタハイブリッドシステムをスズキに供給するとともに、欧州で「RAV4」と「カローラワゴン」の電動車をスズキへOEM供給するといいます。
なお、トヨタはこれまでに、マツダ「アクセラハイブリッド」や北米で販売されているスバル「クロストレックハイブリッド(日本名:XV)」に、ハイブリッドシステムを供給しています。
さらに、スズキの強みである小型車・小型パワートレーンをトヨタに供給する具体策としては、スズキの小型モデル「シアズ」「エルティガ」をOEM供給するとともに、スズキがインドで生産する「バレーノ」「ビターラブレッツァ」「シアズ」「エルティガ」をトヨタのアフリカ市場に供給します。
さらに、スズキのインドにおける車両開発の知見も活用したトヨタCセグメントMPVの共同開発(スズキへのOEM供給含む)や、2022年からトヨタキルロスカ自動車(インド)でスズキ「ビターラブレッツァ」を生産するなど、開発や協業を行います。
トヨタ自動車 豊田章男社長は、「今後進展することが見込まれている車両の電動化において、依然多くの市場では、ハイブリッド技術の果たす役割は大きいと考えている。電動車両は普及しないと地球環境への貢献にはならない。今回の合意により、インドや欧州をはじめ、グローバルにおいて更にハイブリッド技術が普及することを期待している。同時に、スズキさんとの協業が、車両やパワートレーンの相互補完から開発や生産の領域まで広がることにより、100年に一度の大変革の時代を生き抜くために必要な競争力の強化につながると考えている。今後も両社の強みを活かし、学びあうことによって、お互いの競争力を強化していけるよう取り組んでいきたい」とコメントしました。
さらに、スズキ 鈴木修会長は、「2018年5月に提携案件の公表を行った際、グローバルな市場での成功を目指す、と申し上げました。それ以来提携関係が進展し、ヨーロッパやアフリカを含むグローバルな進捗を公表することができるようになったのは、大変喜ばしいことです。また、今回トヨタさんからハイブリッド技術も使わせていただけることになったのは誠にありがたいお話であり、精一杯取り組んでいきたい」と述べています。
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