2019年のジュネーブ国際自動車ショーでは、電気自動車も多かったが、スポーツカーも負けずに充実していた。とりわけイタリアの老舗、ランボルギーニは、パワフルな新型車を発表して話題を集めた。
「展示されているモデルは、現時点におけるランボルギーニの最新技術を可能な限り採用しています」というのは、ステファノ・ドメニカーリCEOだ。今回のショーで、アウトモビリ・ランボルギーニは2台の新型スポーツカーを展示した。
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1台は「ウラカンEVOスパイダー」だ。ショーに先駆けて、2019年2月26日に発表されたV型10気筒エンジンを搭載する「ウラカンEVO」の派生モデルである。輝くグリーンのボディが、最も目立つところに置かれていた。
「ウラカンEVOスパイダーは、EVOクーペの性能に、次世代ビークルコントロールおよびエアロダイナミクスをすべて備えるうえ、オープントップならではの個性的かつエキサイティングな走りを実現します」と、ドメニカーリCEOは話す。
搭載するエンジンは驚きのスペックだ。5.2リッターV型10気筒エンジンは、今や貴重な自然吸気である。最高出力は 480kW(640ps)、最大トルクは600Nmを発揮。車両重量は1542kgと、比較的軽量だ。静止状態から100km/hまで3.1秒で加速するという。
メカニズムはウラカンEVOゆずりだ。最新の後輪操舵システムなどを備えている。これら最新の走行関連機能を統合制御するシステム「ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラーラ(LDVI)」も搭載する。さらに、ドライバーの動きを予測して、サスペンションなどを制御する「フィードフォワードロジック」も備える。これら最新機能により、走りの楽しさと快適性を高次元で両立しているという。
もう1台の展示車は「アヴェンタドールSVJロードスター」だ。2018年に発表された「アヴェンタドールSVJ」のオープントップ仕様である。搭載するエンジンは6.5リッターV型12気筒エンジンでスペックはクーペとおなじく、最高出力566kW(770馬力)と最大トルク720Nmを発揮する。このエンジンもまた自然吸気である。
アヴェンタドールSVJは、「ALA(エアロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ)」という呼称の可変空力デバイスがセリングポイントのひとつになっているが、クーペ同様にロードスターにも備わる。つまり、クーペとロードスターの差はほとんどないのだ。
スーパーカーの多くが、ターボエンジン搭載モデルになっているのとは対照的に、自然吸気モデルにこだわるランボルギーニ、同社の“らしさ”を強く感じるのであった。
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