2019年のジュネーブ国際自動車ショーにおけるメルセデス・ベンツの展示は「電気」「コネクティビティ」「インテリジェント・アシスト」の3つのポイントに集約されたように思う。
とくに、力が入っていたのはEVだった。日本にも導入されるメルセデス・ベンツの初のEV市販モデル「EQC」が大きな面積を占めていた。さらに今回のショーでは「コンセプトEQV」が耳目を集めた。
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「電気化、コネクティビティ、それにインテリジェント・アシストシステムが、メルセデス・ベンツの新時代において重要な役割を果たすでしょう」と、記者発表会の席上で語ったのはダイムラーAG取締役会会長のドクター・ディーター・ツェッツェだ。
コネクティビティの進化にも注目で、たとえばこのショーでお披露目された新型「CLAシューティングブレーク」は、日本でも新型「Aクラス」で導入された会話式音声操作システム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」の進化が強調されていた。
Vクラスの電動化モデル「コンセプトEQV」が、「EQC」に続くEQの第2弾モデルであるのが興味ぶかい。「世界初、EVのプレミアム・ピープルムーバーです」と、メルセデス・ベンツは説明する。
欧州でのミニバンは、要人送迎用など幅広いニーズがある。空港や高級ホテルでVクラスを見かける機会も多い。だからVクラスが、市街地でエミッションフリーになる意義は大きい。
コンセプトEQVの航続距離は、満充電で400kmという。ボディサイズを考えると注目に値するし、約15分の急速充電で、100km走れるのも実用的だ。空港~ホテルの送迎といった場面で使い勝手が高まるはずだ。
「快適性、機能性、品質、デザインなどは、家族旅行の足として使うひとからも評価されるでしょう」と、ドクター・ツェッツェは述べた。
ドクター・ツェッツによれば、メルセデス・ベンツが提供する価値のなかに「スポーティ・パフォーマンス」も重視されているという。実際、今回のジュネーブショーでは2台のスポーツモデルがお披露目された。
1台はメルセデスAMGの「GLE53 4MATIC+」だ。320kW(435ps)の最高出力を発揮する3.0リッター直列6気筒ISGエンジンを搭載する。過給器が追いつかないごく低回転域などを電気モーターのトルクで補うISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)システムは日本でもSクラスやCLSで導入ずみだ。
ISGシステムの搭載によって「従来のモデルより速く、かつハンドリングもいい」とメルセデス・ベンツはうたう。なるほど、電気モーターを利用しつつ排気量を抑えるという点では、EVのEQCとは異なるものの新世代SUVと言えるだろう。
また、圧倒的なハイパフォーマンスモデルとして、メルセデスAMGの「GT Rロードスター」がデビューした。会場での存在感はやや控えめだったものの、自動車好きは見逃せないモデルだ。
430kW(585ps)のV型8気筒エンジンを搭載するGT Rロードスターは、アクティブ後輪操舵システムを備えた「GT R」クーペの派生車種だ。メルセデスAMGは「ライフスタイル志向のユーザーがターゲットです」と、うたう。
スマートブースの目立つ場所に展示されたEV「フォーイーズ+」も気になるモデルだ。2018年のパリ自動車ショーで紹介されたモデルであるが、今回の展示車両は新たにソフトトップを載せ、ホイールデザインを変更するなど、さらに手がくわわっていた。
フォーイーズ(For Ease)は、その名の通り「使いやすさ」を重視したEVだ。また、コネクティビティ技術のショーケースとしても考えられている
カーシェアリングをはじめ、スマート端末と連動した8つものサービスが使える。なかには洗濯サービスもあるという。「フォーイーズによって、都市での利便性が向上するとともに、電気自動車への垣根が低くなるでしょう」とはスマートの弁だ。
EQブランドとスマート、両ブランドのEV戦略は今後ますます面白くなりそうだ。
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