スイス・ジュネーブで開催中の第89回ジュネーブ国際モーターショー。グッドイヤーブースで登場した、新しいコンセプトタイヤが話題となっている。なんと、フライングカー(空飛ぶクルマ)の実用化を見据えた、プロペラとしても使われるタイヤを発表したのだ。
GOODYEAR AERO(グッドイヤー・エアロ)とは?
グッドイヤーは、かねてから将来を見据えた「コンセプトタイヤ」をモーターショーなどで発表している。路面状況をモニタリングしてタイヤ自体が自在に変形する「TRIPLE TUBE(2015年発表)」、停止時には太陽の熱を、走行時には熱とたわみの圧力を電気に変換、発電するタイヤ「BH-03(2015年発表)」、先進センサー技術により路面状況および気象状況を感知する「INTELLIGRIP(2016年発表)」、クルマとタイヤがIoTで繋がり情報を共有する球形タイヤ「EAGLE 360 URBAN(2017年発表)」などがそれだ。そのうちいくつかは、前回/前々回の東京モーターショー・グッドイヤーブースで展示されていたから、記憶している人もいるかもしれない。
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そんなグッドイヤーが、現在スイス・ジュネーブで開催されている第89回ジュネーブ国際モーターショーに初出展したコンセプトタイヤが話題を呼んでいる。
「GOODYEAR AERO(グッドイヤー・エアロ)」と名づけられたそのコンセプトタイヤは、未来の「空飛ぶクルマ」用に設計されたツーインワンタイヤだ。
一見、自転車用のエアレスタイヤにも見えるこのコンセプトタイヤ、これ、どこがツーインワンなのかというと、「空飛ぶクルマ」が地上を走るときには車両重量を支える通常のタイヤとして機能し、空を飛ぶときには上向きとなり、ファンブレードとして垂直方向の揚力を生み出すものになるという。
また、タイヤの摩耗などを監視するために光ファイバーセンサを内蔵、タイヤからの情報と車車間/車車間通信からのデータを組み合わせるAIプロセッサの機能も有しているらしい。
もちろんこのグッドイヤー・エアロは概念的なデザインとなるが、エアレス構造やインテリジェントタイヤなど、特長的な技術のいくつかは、近い将来に実現されるテクノロジーだ。
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