ライバルのポルシェGT3は筑波で1分切りを達成している
■トラックコンディション
【今さら聞けない】スポーツモデルはなぜボンネットに穴が空いているのか
コース●筑波サーキットコース2000 気温●-2.1℃ 湿度●56% 気圧●1025.2hPa
最速ラップタイム:1’01”047
ラップタイム1分切りを目指して筑波サーキットでチャレンジしてきた日産GT-R。ライバルとするポルシェGT3はすでに1分切りを達成しているが、あと、少しのところで、1分の壁が切れない。そもそもR35GT-Rは基本設計から10年も経つ老兵だ。細部にわたるファインチューニングを繰り返してきたが、ポルシェのようなフルモデルチェンジは行われていない。絶対的なスピードではポルシェGT3に及ばないかもしれないが、600馬力を誇る2018年モデルのR35GT-Rニスモは老兵となっても、まだ現役で戦えるマシンなのかどうか?
今回のテストでの最後の課題はダンロップブリッジの先にでてくる左80Rをどう攻略するのか? 第一ヘアピンから第二へアピンまでのインフィールドのタイムがポルシェGT3との差なのだ。重量が重く、フロントエンジンであるがゆえにアンダーステアが出やすい左80Rをどう走るのか。
今回は雑誌CARトップとのコラボテストだったので、すでにタイヤは暖まっていた。最初のラップから攻める。第一コーナーと第一ヘアピンは立ち上がりのトラクションを生かすのが常套手段だが、セオリーを守っていてはタイムは削れない。ターンインを工夫し、アンダーステアを消す走法も試すべきかもしれない。
課題の80Rを全開でいくにはリスクが高すぎた
ピット前のストレートエンドでは190Km/h近いトップスピード。フルブレーキから3速にシフトダウン。ステアリングを切り込み、第一コーナーにアプローチしてから3→2速にダウンする。ステアリングの舵角が与えられたときに、ブレーキを強く踏むと、ABSはリヤブレーキの液圧を下げてしまい、ブレーキの利きが悪くなる(滑りやすい路面だと誤判定)。GT-Rの癖を知っているので、その問題がでないようにステアリングとブレーキを調整する。
次は第一ヘアピンだ。ここでは自分のスタイルを変えて走る。つまり、第一ヘアピンでは、ラリーのようにちょっとフェイントを使ってターンするとノーズの入りがよくなるのだ。アプローチが緩いS字になっているので、走行ラインを変えると、ラリーテクが使える。フェイント気味にターンインすると、クリッピングポイントの姿勢がよりニュートラルとなるので、アクセルを早く開けることができた。R32GT-Rから続いてきた完成度の高いAWDシステムのおかげで、プッシュアンダーステアが少ない。エンジンパワーが無駄なく路面に伝わり、ステアリングがニュートラルな状態でコーナーを立ち上がることができた。
課題となっているダンロップからの左80R。根性を決めて80Rをフルスロットルで駆け抜けることができれば、1分は切れるだろう。前回のテストで得られたデータを分析した日産自動車の技術者は、そう分析していた。しかし、どう走っても、アクセルを全開にすると、プッシュアンダーがでてしまう。今回は使い古したタイヤだったので、リスクが高かった。アウト側もイン側もエスケープゾーンはほとんどない。ここでは車速は160km/hを超えている。
第二ヘアピンをスムースに立ち上がるとバックストレートだ。ここではどこまでアクセルを踏み続けることができるのか、という我慢くらべ。バックストレートエンドはメーター読みで210km/hを超えている。もちろんブレーキングするが、ステアリングとの調和がポイント。その理由は第一コーナーと同じだ。最終コーナーは難しい。というのは、徐々に曲率が小さくなり、出口のほうがタイトだからだ。ここでもアンダーステアはタイムロスとなるので、姿勢が重要なのだ。
R32GT-Rから数えると三十年近くGT-Rのハンドリングを付き合ってきたが、そのパフォーマンスは一歩一歩進化してきたが、R35によって世界と戦えるスーパーGTカーに大きくジャンプアップしたことは間違いない。
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