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業界ニュース 2019.3.10

帝人:マルチマテリアルによるドアモジュールの開発

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帝人は、自動車の軽量化、強度やデザイン自由度の向上、および製造工程の短縮化などに貢献する、コンポジット製の座席ドアモジュールを開発した。既に試作品の開発にも成功しており、世界最大のコンポジット展示会「JECワールド2019」において初めて披露する。

 世界的な環境規制の強化を背景としたEV化の加速により、特に欧州を中心に、樹脂などの軽量・高強度素材を用いたモジュール化が進んでおり、既に後部荷室の扉やボンネット、ルーフなどに実用化されている。こうした中、座席ドアについては、事故の際に搭乗者を守り、乗降のたびに負荷がかかり、かつ電源供給や信号通信に必要なハーネスを内蔵していることなどから、特に優れた衝撃吸収特性や疲労特性が求められている。
 一方、一般的にスチール代替の軽量素材として用いられるアルミは、複雑な形状への加工が容易ではなく、デザインの自由度に制約があるとされている。こうした中、帝人グループは、独自の高機能素材やエンジニアリング技術、および成形技術を駆使して、マルチマテリアルによるコンポジット製の座席ドアモジュールを開発・設計し、軽量性、強度、デザイン性を同時に実現した。
 
 このたび開発したドアモジュールは、CF-SMC(*)やGH-SMC、一方向性のGFRPを組み合わせることにより、座席ドアに求められる強度を保ちながら、スチールを使用した従来のドア部品に比べて約35%の軽量化に成功した。また、アルミを使用したドア部品と同等の製造コストを実現しながら、アルミでは実現が難しかった、角部分に半径3mmの丸みを持たせた深さ70mmの型押し加工による深絞り成形を行い、デザイン性も向上した。さらに、高い耐熱性が求められる電着塗装(E-Coat)工程にも適応可能であることから、従来の金属部品の塗装工程ラインを活用できるため、生産性の向上にも寄与する。
*SMC: Sheet Molding Compoundの略。熱硬化性樹脂を炭素繊維やガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料。

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 帝人グループは、自動車部品の軽量・高強度コンポジット化の加速に向け、様々な取り組みを推進している。このたび開発したドアモジュールについても、グループ内の素材や技術を結集し、顧客ニーズに沿った最適な設計と改良を行うことにより、2025年までの実用化を目指していく。また、このたびの開発を機に、マルチマテリアルでの部品供給メーカーとして、ソリューション提案力の強化を進めることで、2030年近傍には、自動車向け複合材料製品事業で売上2,000百万米ドル規模を目指していく。

「JECワールド2019」出展ブース:hall 6, G28 & J28

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