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業界ニュース 2019.3.9

アウディの新しい顔はアリ?ナシ?!──ジュネーブ国際自動車ショー2019リポート【第4弾:アウディ】

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ジュネーブの国際自動車ショーのプレスデイが開催されたのは、2019年3月7日だ。各社、展示ブースを使い、ジャーナリストを集めた記者会見をおこなう。皮切りは、電気自動車をずらりとお披露目したアウディだった。

「今回のショーは、電気自動車とPHVのみを展示しています。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなど内燃機関のみで走るクルマは並べていません。これは初めての試みです」

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2018年12月に就任したブラム・ショット取締役会会長がステージで語ると、聞いていた多くのジャーナリストから、感心するような声がいっせいにあがった。

アウディがステージ中央に並べたのは、さきに発表され、ようやく欧州で納車が始まったばかりの「e-tron(イートロン)」ファミリーだ。

カムフラージュしたままの「e-tronスポーツバック」、2020年販売予定の斬新なスタイルを持つ「Q4 e-tron コンセプト」、同年発表予定のスポーティなクーペ「e-tron GT コンセプト」の3台にくわえてもう1台、フォーミュラEの「e-tron FE05」と、4台の新顔が揃った。充実したラインナップだった。

「私たちはゴールをはっきり見据えています。2025年には、販売されるアウディの3台に1台は電気自動車になるでしょう。私たちは排ガスゼロのモビリティ社会実現を目指します」と、ブラム氏は述べる。

EUは、地球温暖化防止のために、排ガス中に含まれるCO2濃度を厳しく規制する動きが強まっており、とくにディーゼルエンジンへの風当たりが強い。現在販売されているディーゼル車は、窒素化合物と粒子状物質の量が「ガソリン車なみにクリーン」といわれる「ユーロ6」をパスしたモデルだ。もし、ユーロ6の基準より有害物質の濃度が高いと、市街地への進入が認められない地域もある。

しかし2021年前後のスタートを目指す「ユーロ7」では、ユーロ6以上に厳しい規制が予想される。そうなると、最新の規制をクリアしているクルマを購入しても、数年後には通勤などに使えなくなる懸念もある。そのため、欧州人が電気自動車を購入するケースが増えているという。アウディが言う「電動化」は、自動車メーカーにとって必然なのだ。

今回展示された「e-tronスポーツバック」は、ボディや居住性などにおいてメルセデス・ベンツGLCクーペやBMW X4が競合になりそうだ。SUVモデル「e-tron」が全長4901mmと全高1616mmという大きめのボディを持っている点から、クーペ的にスタイリッシュな要素を加味した「e-tronスポーツバック」もおなじようなサイズになるとみられる。

スペックは、ベースになるe-tronに近いはずだ。95kWhの高性能バッテリーを活かし、300kWの最高出力と664Nmの最大トルクを発揮する。また、航続距離は400kmである。

続いて登場したのが「e-tron GT コンセプト」である。専用のプラットフォームを持ち、床下にバッテリーを積んでいるのにもかかわらず、ドライバーの着座位置はスポーツカーなみに低い。アウディはこれを「フラットフロア・アーキテクチャ」と、呼ぶ。

アウディがおもしろいのは、「e-tron(ファミリー)」をたんなる欧州の規制をクリアするためのクルマとして考えていない点だ。そういえば「e-tron」自体、加速性やコーナリング性能など、走りのよさを強調する内容だった。さらに走りの良さを追求したのが「e-tron GT コンセプト」である。

434kWの大出力に、クワトロシステムを組み合わせる。静止状態から100km/hまでに要する時間はわずか3.5秒と発表された。重心高も低く、ひょっとしたら、e-tron GT コンセプトのようなクルマでレースが開催されるかもしれない……と、匂わすようなコンセプトカーだ。

じつをいうと上記2台については、プレスデイ前日におこなわれたフォルクスワーゲンのイベントで見ていた。しかし、プレスデイではこの2台とは別に、あたらしいモデルも発表された。それが「Q4 e-tron コンセプト」である。

「これがアウディデザインの新しい方向性です」と、アウディデザインを統括するマルク・リヒテ氏が話す、なめらかな表面処理が特徴だ。くわえて、これまでアウディ車を特徴づけてきたシングルフレームグリルの輪郭があいまいに(クロームの使用がなくなった)なっている点に、注目すべきだ。

全長は4.59mとされており、システム合計225kWのモーターは、前後に1基ずつ搭載しているという。静止状態から100km/hまでの加速は「GT コンセプト」に及ばないものの、6.3秒というからかなりの俊足である。

82kWhのバッテリーを搭載する航続距離は、ほかの「e-tron」ファミリーより長く452kmという。ベースになるプラットフォームはフォルクスワーゲン(今回のショーで展示されたコンセプトモデル「ID.バギー」)と共用の「MEB」である。

アウディでは記者発表の終わりに、「A6」「A7」「A8」それに「Q5」のハイブリッドモデルを発表した。ステージ中央に大きく「The Change」と、表示されたスローガンが大きく見えた。

「未来の計画の発表場所は、CES(ラスベガス)にまかせておけばよいのでは」と言うジャーナリストもいたけれど、未来の一端を見せてくれたことは、大きく評価したい。

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(GQ JAPAN 小川フミオ)

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