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業界ニュース 2019.3.9

バイクのコネクテッド機能がホンダとSBの連携で実用開始…宮古島のレンタル事業は大きな一歩

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■専用開発の通信モジュールが内蔵されている!!

 宮古東急ホテル&リゾート(沖縄県宮古島市)にて3月5日に開かれた二輪レンタル事業「宮古カレン」のオープニングセレモニーで、ホンダとソフトバンクは、ホンダの電動スクーター「PCXエレクトリック」(原付2種)にソフトバンクの通信網につながる車載器を搭載し、車両の走行データをリアルタイムに収集し、分析することを明らかにしました。

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 ソフトバンクは二輪車におけるコネクテッド機能の有用性を検証するとともに、これらのデータから観光客の行動を分析し、宮古島における観光誘致の取り組みや、宮古カレンの効率的な運用に貢献することを目指します。

 近い将来、バイクにもコネクテッド機能が搭載され、さまざまな情報を遠隔でも把握し、操作できるようになることが予想されています。しかし現状、PCXエレクトリックにはコネクテッド機能は搭載されていませんから、「宮古カレン」の取り組みは大いに気になるところです。

 宮古島にはPCXエレクトリック開発責任者の三ツ川 誠さん(株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンター)がいらっしゃったので、詳しく聞いてみました。

「今回の宮古カレンに提供する車両につきましては、GPSの付いた通信モジュールを装備し、CAN信号を用いてバッテリー、モーター制御、スピードなどを通信する仕組みを構築しています。走行位置などもモニターできますので、利用者が何かで困ったときは、すぐにフォローすることができるのです」

 つまり、ソフトバンクの通信技術を利用するシムの入った通信モジュールが車両に搭載され、GPSなどによって位置も常時把握できるとのこと。筆者は実際、通信モジュールを見せてもらいました。画面などは一切なく、利用者が情報をモニタリングすることは不可。あくまでも、バックアップに備えたものであることがわかります。

■コネクテッド機能の目的は“見守るため”で、万一に備えた

 ソフトバンク株式会社 ITサービス開発本部 CPS事業推進室室長の山口典男博士(システム情報科学)は、「乗っていらっしゃる方が心地良く乗れるよう“見守る”ことが目的です」といいます。

 宮古島はぐるっと1周すると、およそ100km。PCXエレクトリックの1充電あたりの走行距離は41km(60km/h定地走行テスト値)で、利用者がフルに走ると2~3回のバッテリー交換が必要となります。

 もっとも困るのはバッテリーの電池切れであり、これに対しバッテリーを即座に交換できるバッテリーステーションを宮古島市内に16ヶ所と数多く設置して対応していますが、その上で車両情報をモニタリングし、万一に備えたというわけです。

「宮古カレン」ではユーザー自身がスマートフォンなどでコネクテッド機能を体験できるわけではありませんが、山口博士は「今後、お客様の要望に応じて開発を進めていきます」とし、さらなる機能拡大の可能性も感じます。

 ホンダとソフトバンクは2016年に、ソフトバンク傘下のcocoro SB社がAI(人工知能)を用いて開発した「感情エンジン」のモビリティへの活用に向けた共同研究を開始することを発表し、さらにコネクテッドカーの共同開発で合意するなど異業種連携を進めているところです。本田技研工業株式会社 二輪事業本部 事業企画部 三原大樹 部長も、「収集した情報は今後の電動バイク開発に活かされていきます」と言います。

 もう、楽しみでしかありません。ついにバイクでもコネクテッド機能の実用が、いま南の島で始まったのです。

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(くるまのニュース 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト))

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