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業界ニュース 2019.3.8

“超”高級SUVの先駆者は輝きを失っていなかった──ベントレー ベンテイガV8試乗記

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ベンテイガはベントレーのラインナップでも、ひときわモダンなモデルといってもいい。トレンドのSUVであることにくわえ、パワートレーンのバリエーションが豊富なのだ。

2015年に発表された当初はW12気筒エンジン搭載モデルのみだった。現在は、今回紹介する4.0リッターV型8気筒エンジンにくわえ、欧州市場ではディーゼルエンジンやハイブリッドモデルの設定もある。また、環境などの諸要素も考慮しているのがベンテイガの特徴だ。

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ほかにもある。たとえばエクステリア。ボディ同色のペイントが中心部にほどこされた両端のヘッドライトが印象的だ。いままでに例のないデザイン処理であるが、新しさを印象づけるのに成功したと思う。

ちなみにあのライトは、デイタイムラニングライト/ウィンカーでもあり、さらに同心円の中央部分(ボディ同色のペイントが施された部分)が突きだしてヘッドライトウォッシャーとしても機能する。

今回、久しぶりに乗ったV8モデルは、W12モデルに比し、うんと身軽で、コーナリングも得意だった。自分で乗るには断然こちら! と、太鼓判をおしたくなる出来である。

搭載するエンジンは4.0リッターV型8気筒ツインターボ。ポルシェと共同開発したといわれるエンジンだ。ポルシェ「カイエン ターボ」をはじめ、ランボルギーニ「ウルス」やアウディ「A8 60」などに搭載するユニットだ。

ウルスのスペック(最高出力:678ps/最大トルク850Nm)に対し、ベンテイガは若干控えめだ(最高出力:550ps/最大トルク770Nm)。とはいえ、必要にして十分すぎるパワーだ。重量級のベンテイガを、じつに活発に走らせる。

V8エンジンの美点は、なにより高回転域まで気持ちよくまわるところだ。あっというまにレッドゾーンまで飛び込もうとするものの、そのまえにクルマが、空へ飛び立ちそうなほどの凄まじい加速を存分に味わえる。くわえて、アクセルペダルの応答性がすこぶるよいのも魅力だった。

770Nmの最大トルクは、1960rpmから4500rpmのあいだで発生するので、あらゆるシーンでゆったりとした気分に浸りつつ、力強い走りも可能にする。さらに、ボディの重厚さは乗り心地のよさに寄与する。それでいて、太いトルクによるネガティブな影響はまるでない。

ちなみに、V8エンジンのキャラクターをひとことであらわすと、“スポーティ”という形容がよく似合う。アクセルペダルの微妙な踏み込み量に応え、“シュンシュンッ”とじつに気分よく吹け上がる。さすがスポーツモデルにも使われるだけあるエンジンだ。

ベンテイガ V8はW12気筒モデルに対し、50kg軽い。この軽さ、運転すればすぐにわかる。しかも軽快感は実際の数字以上かもしれない。とりわけカーブを曲がるとき、入口から出口にいたるまで、ステアリングのニュートラル性が高く、ドライバーズカーとしてはW12気筒モデルよりすぐれているように思えた。

クオリティの高いインテリアは相変わらずだ。“他に類のない造型美”と言いたくなる完成度だ。ダッシュボードは運転席側&助手席側にふたつの山を作り、中央部分をくぼませ、そこにウッドパネルを張り、クロームの操作類やインフォテインメントシステムを配する。

シートに使われているレザーにくわえ、ダッシュボードを覆っているたっぷりとした量のレザーがつくりあげるインテリアの雰囲気は上質だ。シート表皮とおなじレザーを、ドアの内張にも使うなどディテールまで凝りに凝っている。

ぜいたくさでいうとロールズ・ロイス「カリナン」があるが、あちらの価格は3894万5000円とだいぶ上だ。約2000万円でも、かなり雰囲気のよいインテリアを体験できるのはベンテイガ V8の強みでもある。

おなじフォルクスワーゲングループのポルシェやアウディ、ランボルギーニのSUVはどちらからといえば機能主義的なインテリアだ。その点ベントレー ベンテイガは、シャシーなどアウディと共通性が高いものの(それはそれで悪いことではないが)、インテリアで明確な独自性をしっかり確立していると思う。

ぜいたくなインテリアは快適性も高く、使い勝手もよい。ただし、5112mmの全長に1995mmの全幅を持つボディは、やや大きいだけに、日本の都市部では少々取りまわしに苦労する場面もあるかもしれない。ただし、見切りはいいし、360°カメラもあるから、困ることはそう多くないだろう。

W12気筒エンジンのウルトラスムーズな乗り味も捨てがたいが、V8エンジンのスポーティな乗り味は、想像以上によかった。価格差は約800万円あるものの、エンジン以外の雰囲気(内外装)は大きく変わらないから、気軽にベンテイガの世界を楽しもうというひとにV8はぴったりである。

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(GQ JAPAN 小川フミオ)

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