ずっと座っていたくなるような高性能マッサージ機能搭載車も
長距離、長時間の運転で疲れないクルマ……それは第一に基本性能、そして快適装備の充実度にある。とくに運転席(&助手席)マッサージ機能は、経験上、むしろ、ずーっと走り続けていたくなるほどの良さがある。ここではシートマッサージ機能搭載車を中心に、基本性能の良さから、ロングドライブを快適に過ごせる国内外のおすすめモデルを紹介したい。
一度経験すると付いていないクルマに乗れなくなるほど便利な装備11選
1)ボルボXC60(XC90、V60含む)
最新のボルボは基本的な走行性能が素晴らしく、長距離、長時間の運転でも疲れを感じにくい。それもそのはず、世界トップレベルの先進安全支援機能が備わり、安心感はひとしお。
またXC60、V60以上の車種には運転席、助手席マッサージ機能やシートベンチレーションなども備わる。マッサージしながらの運転は、このままずーっと座っていたいと思わせるほど、リラックスできると同時にからだの疲れをほぐしてくれるのだ。
暑い日、シートが熱くなっていても、シートベンチレーションによって背中や太股部分も爽やか。極上の居心地が提供されるのである。
XC60、90は運転視界が高く、爽快に長距離、長時間のドライブを楽しめること必至である。
2)レクサスLS
これまで日本の高級車は後席のVIP向けのマッサージ機能はあったが、イチバン疲れるはずの運転手用のマッサージ機能はほぼなかった。しかし、ドライバーズカーとして生まれ変わった最新のレクサスLSには、ついに前席シートマッサージ機能が追加されている。
エクスクルーシブグレード限定だが、レクサス初装備となるフロントリフレッシュシート(つまりマッサージ機能)は、眠気を誘わないように後席用よりマッサージ機能に配慮しているというが、指圧師がマッサージしてくれるような、親指サイズの2×3cmの空気袋を座面に10か所、背もたれに10か所備え、運転中でもリフレッシュが可能。
ただ、走りがスポーティーすぎて、かつてのLSのように静かにリラックスして運転できるかどうかは、好みが別れるかも。
3)マツダ・アテンザ
マツダのクルマは以前から、シートの欧州車並みのかけ心地の良さが自慢だった。
最新のアテンザのシートもそうだが、Lパッケージに装備されるシートベンチレーションとシートヒーターの組み合わせで、とくに暑いときは乗員とシートの間の熱のこもりを吸い出すベンチレーション機能が大活躍。クルマに乗った瞬間からシートとの接触面の暑さとは無縁。
トルキーで想像以上に静かに走るクリーンディーゼルを選べば、低速域から高速域までストレスフリー、いや、いつまでもステアリングを握り続けていたくなるほどの走りの気持ち良さ、操縦性に満足できること必至。ペダルの最適配置などもあって、運転のしやすさは抜群だ。これはもちろん、セダン、ワゴンの両方に共通する。
見晴らしの良さも疲労低減に直結する
4)マツダCX-8
長距離、長時間のドライブをより快適に過ごすには、ある程度のボディサイズが必要だ。CX-8はその点、国産SUVのなかでも3列シートを備えるため大柄。
狭い道の走行や駐車シーンでは、最初だけサイズ感になれる必要はあるものの、ロングドライブでの安心感、快適感は国産車トップレベル。クリーンディーゼルエンジンのトルクの豊かさによる走りやすさに加え、SUVならではの視界の高さによる見晴らしのいい運転感覚も、疲労低減に直結する。
5)スバルXV
シートマッサージやシートベンチレーション機能を持たずとも、たとえ悪天候下でも長距離を安心快適に移動できる、手ごろなサイズ、価格の1台がスバルXV。
実用スバル車の中でベストと言える走行性能、快適感、上質感を備えていて、もちろんAWD、Xモードによる抜群の走破性が、全天候下でのロングドライブ性能を高めてくれる。シートのかけ心地も優秀。じつに疲れにくい。
このほかにフランス車のシートも、ふんわり・ぴったりの絶妙なかけ心地が得られる、長時間座っていても疲れにくい最高の椅子である。
ドイツ車の本革シートは張りが強く、体重の軽い人だとちょっと固めに感じられることもある。ボルボにしても、体重65kgのボクの場合、生地に伸縮性があるファブリックシートを選んだほうが(グレードによって制限されるが)、お尻が絶妙に沈み込んで、より心地良くピタリと座れ、乗り心地がよく感じられるのも本当である。
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