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業界ニュース 2019.3.6

筋金入りの花粉症にハイテクな高額マスクは有効か? 安価マスクと比較【自腹検証】

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花粉症の季節に欠かせないのが、花粉をシャットアウトしてくれるマスク。薬局やコンビニでは、特殊加工を施した高額なタイプから、お求めやすいリーズナブルなタイプまで、様々なマスクがリリースされていますが……。いつもならば、愛車のゴリラ(ボアアップ済み)で、ライダーとしての花粉症用マスクのインプレッションを行うところですが、ちょうどメンテナンス中でして、、、今回は徒歩で、「やっぱり高額なマスクは、花粉に強いの?」という素朴な疑問を抱き、実際に両者を比較テストしてみました!(これはこれで、みなさんのお役に立ってくれるハズと思っております!)REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)※注:商品の詳細や価格は2019年3月現在のもの。価格はすべて8%税込み。

花粉の大きさは、直径約30マイクロメートル(1mmの1000分の1)の小ささ

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 車やバイクの運転はもちろん、日常生活にも支障をきたす花粉症。

 花粉の大きさは、直径約30マイクロメートル。なんと、「1mmの1000分の1」という小ささ。花粉は直接体内に入るのではなく、粒子の中に含まれた成分が鼻水や涙で溶解。これらが鼻や目の粘膜を伝わって体内に侵入し、アレルギー反応を引き起こす。

 花粉症のメカニズムは、

1:花粉が鼻や目の粘膜を伝わり、体内に侵入。体は花粉を受け入れるかどうかを考える
2:体は花粉を厄介者と判断
3:体内で花粉を排除するための物質(IgE抗体)が作り出される
4:IgE抗体が完成
5:再び花粉が体内に侵入。すると鼻や目の粘膜にある肥満細胞とIgE抗体が結合
6:すると肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が分泌。その結果、体は花粉を体内から排除しようとする
7:くしゃみで花粉を吹き飛ばす、鼻水や涙で花粉を洗い流す、鼻づまりで花粉を阻止する等の症状が出る

 という、上記イラストのような流れとなる。

 マスクは、アレルギー反応の原因となる花粉を体内に侵入するのを防いでくれるアイテム。「体質的に花粉症の薬を飲んだら眠くなるから(昨今は眠くならない薬もある模様。詳しくは耳鼻科へGO!)、運転する時はもっぱらマスクを着用」という人も多いはず。

 高額なハイテクマスクは、どこまで花粉を阻止してくれるのか? 安価なお手頃マスクと比較すべく、まずは薬局へ向かった。

 近年、花粉症に悩む人が激増。各メーカーは立体型やギャザー型等々、様々なタイプのマスクを開発し、リリースしている。安価なものから高額なものまで、とにかく種類は豊富。実際に薬局へ出向いてみると、「どれにしよう…」と迷ってしまうほどの数に驚きだ。

 迷った時は、プロに聞け! というわけで、出向いた薬局「マツモトキヨ〇」の店員さんに、

・花粉症の人に人気の、手頃な価格のマスクを下さい
・花粉を徹底的に阻止してくれるマスクを下さい。価格はいくらでも構わない

 という2つの条件を提示。そして選んでもらったのが、下記の2つのマスクだ。

1枚あたり504円の高額マスク…花粉を水に変えるマスク「ハイドロ銀チタン」 1512円/3枚入り

 「花粉・ハウスダストを水に変えるマスク」としてもおなじみの、お医者さんが考えたハイテクマスク。市川海老蔵がイメージキャラクターを務めることでも有名だ。

 光触媒作用を応用した、有機化合物の分解を目的とした素材「ハイドロ銀チタン」を採用。ハイドロ銀チタンを利用したこのマスクの技術的なポイントは、花粉内のタンパク質を分解して水などに変えるということ。

 価格は下記の「超立体マスク」と比べ、1枚あたり約10倍という、使い捨てマスクとしては破格のお値段。今回はもっとも高額で、花粉の阻止力が高いという「濃度+10」をテストしてみた。

※以下、このマスクを高額マスクと表記。

■価格:1512円/3枚入り
■1枚あたりの価格:504円
■製造元:DR.C医薬
■原産国:中国

1枚あたり54円の安価マスク…スキマを作らず、強力遮断「超立体マスク」 378円/7枚入り

 大手メーカーのユニ・チャームが発売する人気のマスク。キャッチフレーズは「スキマを作らず、強力遮断」。1枚あたり54円という、使い捨てマスクならではの、高いコストパフォーマンスを実現。このマスクのポイントは、

・超立体形状で、快適性をアップ
・99%カットフィルターで、0.1μm~1.0μmまで小さな粒子やウイルス飛沫をしっかりとブロック
・全面フィット形状でスキマなし
・口に張り付かない立体構造と、通期フィルターの採用で、息ラク感アップ
・耳に負担をかけないストレッチ耳かけを採用
(すべてパッケージより抜粋)

※以下、このマスクを安価マスクと表記。

■価格:378円/7枚入り
■1枚あたりの価格:54円
■製造元:ユニ・チャーム
■原産国:日本

高額マスクvs安価マスク、両者の細部と付け心地をチェック。まずは高額マスクをチェック!

 高額マスクの付け心地は、「しなやか」というよりも、「ガッチリしている」という感じ。安価マスクに比べ、「骨格がしっかりしている」というイメージだ。

 鼻に装備されたメガネの「くもり止めシート」も、まずまずのつくり。長時間使っていると徐々にズレてきて、再度、指で鼻にフィットさせてやる必要がありそうだが、スキマは極めて少ない。

 「ハイドロ銀チタン」という特殊加工によるニオイが不安だったが、特に問題なし。なお、パッケージの注意書きには、「1日の連続使用時間は12時間以内」「銀アレルギーの方は使用不可」等々が記載されている。購入・使用する前に要注意。

こちらは安価マスク!

 安価マスクの付け心地は、高額マスクとは対照的な、極めてソフトなもの。「骨格がしっかりしている」というイメージの高額マスクとは180°異なる、とっても「柔らかくてしなやか」なイメージだ。

 「超立体」という商品名の通り、フィット感は高く、鼻周りなどのスキマもない。嫌なニオイもなく、呼吸も快適に行える。

 気になったのは、高額マスクにあるガッチリ感がないこと。確かに「柔らかくてしなやか」なのだが、別の言い方をすれば「ペラペラ感」が強い。風が強い屋外なのでは、少し頼りなさそうだなーと感じた。

実践テスト!花粉が盛大に飛び交う東京都内を、“2時間=約10km”ウォーキング

 筆者は花粉症歴40年以上。まだ巷で「花粉症」という言葉を聞かなかった頃からの、筋金入りのキング・オブ・花粉症だ。花粉症に関しては、プロフェッショナルを自負する筆者が選んだ条件は、

・雨振りの翌日の晴れの日
・花粉情報が「やや多い」以上

 以上の2点。その結果、「花粉による症状が極めて重い」と思われる2019年3月2日にテストを敢行した。もちろんテストの当日は、花粉症のお薬を断つなど、“マスクのテストに絶好”のコンディションで挑む。

 重度の花粉症を患う筆者にとって、花粉の多いこの季節、投薬なしに外出するのは、まさに自殺行為。いくら仕事とはいえ、これは“拷問”に近い。そこで花粉による苦痛を少しでも紛らわせるべく、「東京都内を楽しくお散歩しながら♪」のテストを実施した。

【テストDATA】
■使用距離と使用時間:1マスクに付き、5kmをウォーキング(約1時間)
■テスト日時:2019年3月2日(土) 10:00~
■天候:晴れ
■気温:12~14℃くらい
■風:やや強い
■花粉の多さ:やや多い(気象庁発表)

■高額マスクをテスト!

10:00 アスベストが飛び交うと噂!?「築地市場」跡を出発

 まずは高額マスクを装着。まず感じたのは、「いつも使っているフツーのマスクとは、確かに違う」ということ。フィット感はもちろん、『鼻から花粉を吸っている』感じがしない。極端な言い方をすれば、空気清浄器が稼働した室内にいるイメージ。

 ちなみに今回スタート場所に選んだのは、築地市場の解体工事により、週刊誌等で「アスベストの飛散」が心配される「築地市場」の跡地前。花粉もヤバいけれど、アスベストはもっとヤバい…。跡地利用問題も大事だが、こちらも心配だ。

 時刻は10:10。「築地市場」の跡地から10分ほど東に歩き、「築地市場・場外」へ到着。高額マスクに花粉が侵入することもなく、今のところは快適・快適。

 市場は豊洲に移転したけれど、築地市場の場外はまだまだ元気。大勢の観光客でにぎわっておりますよー!

 

 時刻は10:20。「築地市場・場外」からさらに西へと歩き、「築地本願寺」に到着。汗か顔のアブラか分からんが、高額マスクのフィット感が少し落ちてきた(気がする)。そのせいか、マスクを付けた直後に感じた快適感が、やや低下。

 どうやらマスク内に花粉が侵入しているようで、少し鼻がムズムズしてきた。花粉症の方なら分ると思うが、「花粉アレルギーが始まった…」という、鼻の奥がツーンとする、あのいやーな感じ。

 時刻は10:30。スタートから30分が経過。指で鼻のフィット感を修正しているせいか、鼻の奥がツーンとする、あのいやーな感じはなくなった。まずは快適な状態!

 「今日は花粉が少ないのかな?」と思い、試しにマスクを外してしばらく歩くと…。

 

 時刻は10:35。花粉が鼻の中に侵入したようで、体がアレルギー反応。鼻がムズムズしてきた。

 花粉アレルギーというのは、花粉を吸いこんだ直後には反応せず、時間差でやってくる(このあたりは、個人差があると思う)。「これはヤバい」と思い、すぐさまマスクを装着し直す。

 時刻は10:40分。ニッポンの道路の起点となる日本橋(にほんばし)に到着。アレルギー反応でしばらく鼻がジュクジョクしていたが、マスクの再装着、また入念なスキマの微調整で鼻水は停止。

 時刻は10:50。引き続き、指で鼻のフィット感を修正しつつ歩いているせいか、比較的快適。1つだけワガママを言えば、「指で鼻のフィット感を修正する作業」が、正直面倒くさい。

 マジックテープ等により優れた気密性を誇る、バイクの走行時にも使える「スポーツマスク」ならまだしも、いくら高級とはいえ、今装着しているのはあくまでも使い捨てマスク。これ以上のポテンシャルを求めるのは厳しいかな? と感じなくもないが…。

■今度は安価マスクをテスト!

11:00 屋形船が停泊する「浅草橋」をスタート

 高額マスクに続き、今度は安価マスクをテスト。というわけで、屋形船が停泊する浅草橋上にて、安価マスクにチェンジ! マスクを交換した瞬間、高額マスクにあった「ガッシリ感」のない安価マスクに不安を感じる。

 重厚感=花粉から守られている感のあった高額マスクに比べ、安価マスクは、やはり素材の薄い「ペラペラ感」が否めない。しかもテスト日は、やや風が強い。

 その風も影響し、「超立体感」がポイントであるはずの安価マスクのフィット感が、即座に崩れつつあるのを感じる。

 しばらくすると、マスクのスキマから入ってきた花粉により、鼻水がタラタラ…。これがしばらく続く。

 時刻は12:00。安価マスクの装着から1時間。ゴールである東京スカイツリーに到着した。

 風が強いせいか、手で何度もフィット感を調整したが、スキマからの花粉の侵入は防げず…。マスク内で鼻水タラタラの状態が続いた。

 もう少し風が弱かったら、“立体マスクならでは”の性能を発揮できたのかな? と感じた。

まとめ:高級マスク=どんな環境でもハイポテンシャル。安価マスク=強風が苦手。

 今回使用した高額マスクは、とにかくつくりが頑丈で、しっかりしているのが特徴。テスト日は、やや風が強かったものの、スキマからの花粉の侵入もシャットアウトしてくれた。

 すべてがソフトだった今回テストした安価マスクに比べ、高額マスクは、骨格が頑丈なイメージ。「花粉を水に変える」というハイテクノロジーも、花粉をシャットアウトしてくれた、大きな要因だったのかもしれない。

 一方、今回テストした安価マスクは、立体型ながらも、すべてがソフトでうすーいイメージ。特に今回のような、屋内でのアクティブな使用うあ、やや風の強い日には強度不足を感じた(高級マスクの存在を知るまでは、これでも十分高性能と感じていたのだが……)。

 ただし! 屋内でのデスクワークや長時間の使用については、安価マスクのほうが圧迫感がなく、はるかに快適で使いやすいと感じた。

 願わくば!高額マスクと安価マスクを、使用するシーンによって使い分けるのがコスパ的にも賢い選択だと思います! 

※注:上記はあくまでも個人の感想であり、使用する人により効力や感じ方は異なります。

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(MotorFan MotorFan編集部 北 秀昭)

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