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業界ニュース 2019.3.5

アレ? 回らないはず… 劇中でフレディのロールス・ロイス 「RR」マークが回っているのはなぜ?

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■走行時でも回らないはずの「RR」マークが…

 先日発表された第91回アカデミー賞で主演男優賞を始め、編集賞など合計4部門(最多)で栄冠を手にした映画「ボヘミアン・ラプソディ」。この映画にはフレディ・マーキュリーの愛車である1974年生ロールス・ロイス「シルバーシャドウ」が劇中に何度か登場します。そのロールス・ロイスに注目すると、タイヤ&ホイールの中心にあり回らないはずの「RR」マークが走行中、回転していました。いったいなぜか? その理由を調べてみました。

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 映画では、フレディ・マーキュリーがライブエイドの会場へ向かうシーンから始まります。乗っている車はフレディが所有していた1974年型ロールス・ロイス「シルバーシャドウ」(映画で使われた劇用車は1976年型)で、まずは、猫たちに見守られながら、自宅からフレディのロールス・ロイスが出て行くところを後ろから撮影したシーンが出てきます。

 その後、走行している状態を横から撮影したものが流れて、タイヤ&ホイールが回転するシーンに続きます。ハブキャップの「RR」マークがクルクルと回転している様子がわかるのですが、この瞬間、マニアックな車好き、ロールス・ロイスのファンの中には、「あれっ」と思った方も多いかもしれません。

 筆者(加藤久美子)も、「ん?なんでだろう」と思った一人です。なぜなら、ロールスロイスのホイールセンターキャップは、タイヤが回転しても『RR』のエンブレムは一緒に回転することなく、常に正立の状態になることで知られているからです。しかも映画の中では、どういう意図かわかりませんが(走行のイメージでしょうか)、RRマークがクルクルというか、カタカタという感じで回っている状態の映像が3~4秒間流れていました。

■実はRRが回らなくなったのは…2003年以降

 回らないはずの『RR』のエンブレムが何故回っているのか。まずは、ロールス・ロイスの正規ディーラーに聞いてみました。すると、「RRマークが回らない仕様になったのは2003年以降のモデルから」ということがわかりました。「回らないRRマーク」は、思っていたより最近のことだったようです。それより30年近く昔のロールス・ロイスであれば、回っていて当然でした。

 ちなみに、2003年という年はロールス・ロイスを生産・販売する権利がBMWの所有となった年。同様にロールス・ロイス・モーターカーズという新しい企業がBMWのもとで新時代のロールス・ロイスの生産を始めた年でもあります。

「回らないRRマーク」の第一号は、2003年に発表されたロールス・ロイス「ファントム」でした。また、最新のロールス・ロイス「カリナン」もやはりセンターキャップは回っていません。そもそも、なぜ、ロールス・ロイスはRRマークを回らない仕様にしたのでしょうか。

「ロールス・ロイスはエレガントであることを大切にしています。そして、ちょっとした遊び心も持ち合わせているブランドでもあります。エンブレムがタイヤと一緒に回らないよう、センター部分にベアリングを使った機構を採用していますが、これは私が把握している限り、自動車メーカーとしてはロールス・ロイス独自の機構と認識しています」(ロールス・ロイス・モーター・カーズ アジア太平洋 北部地域 広報マネージャー ミッチェル・ローズマリー氏)

 ロールス・ロイスを象徴するRRマークが常に正立している状態で走行することは、エレガントさを究めるロールス・ロイスの美学といっても良いでしょう。

■実は運転免許を持たなかったフレディ・マーキュリー

 フレディ・マーキュリーが所有していた1974年型ロールス・ロイス「シルバーシャドウ」について簡単にご紹介しておきます。

 フレディのシルバーシャドウは、所属していたグースプロダクションズによって1979年に購入されています。前述しましたが、映画に出てくるシルバーシャドウは1976年製なので撮影用に用意された車です。フレディが所有していた74年製に極力似せていますが、仕様としては微妙に異なっているようです。

 フレディはこの車を大変気に入っており、亡くなる直前の1991年11月まで使用していました。フレディ亡きあとは、彼の家族とずっと一緒に(愛用のティッシュボックスもそのまま残されていたとか)所有され続けてきました。6.75リッターのV8エンジンを搭載したこのシルバーシャドウは、内装がグレーのレザーで木目調のトリム、電動ウィンドウや自動車電話、ラジカセなどを搭載しており、走行距離はわずか6万2000マイル(約99200km)でした。

クイーンに関係するイベントで使用されたのは、2002年5月に初演となったミュージカル「We will rock you」にプレミアとして登場したのが公に姿を現した最後だとされています。

■フレディのロールス・ロイス、2013年にロシア人実業家のもとへ

 フレディのロールス・ロイスの「その後」ですが、こちら2013年にロンドンの競売会社コイズ・オークションハウスで開催されたオークションで競売に掛けられました。

 落札価格は9000~1万1000ポンド(現在のレートで約130万~160万円)と予想されていましたが、実際にはロシア人の実業家が74000ポンド(約1110万円)で落札したそうです。当初の推定落札価格に比べるとかなり高額での落札となりましたが、映画ボヘミアン・ラプソディが世界的ヒットした現在ならば、その何倍もの価格で落札されていたかもしれませんね。

 街でもしロールス・ロイスを見かけたら、回っているか、回っていないか? センターキャップにぜひ注目してみてください。

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(くるまのニュース 加藤久美子)

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  • cma*****|2019/03/05 10:32

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    スピナーホイールって一時流行ったね
  • rak*****|2019/03/05 09:00

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    そういえば、ホイールキャップで回らないのがあったなぁと思い出し、調べたら『静止ホイール』っていうんだね。

    ウィキより一部抜粋

    静止ホイール(せいしホイール)とは、自動車のホイールに取り付ける部品で、自動車が走行しても、ホイール・タイヤと一緒に回転せず、常に上下位置を一定にして静止した状態を保持する特許技術である。

    広告媒体として利用されている。走行中でも常に静止状態にあるためホイールに描かれた広告を読み取ることが可能で、あわせて人に奇妙な印象を与えることによる視覚効果をもたらす。

    ホイールと静止ホイールの間にはベアリングがありタイヤの回転は直接に伝わらない。またノーズを付けることにより空気の流れを前方から後方に逃し、一定の位置を保とうとする原理を利用している。主にタクシーに装着するが大型車両用もあった。

    兵庫県のパスカル研究所が開発・特許申請をし「E-CAPS」の名称で2000年から販売していた。
  • dre*****|2019/03/05 09:10

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    急発進すると動くよ。

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