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業界ニュース 2019.3.2

打倒ゴルフは目前? 新型AクラスはCセグハッチバックを席巻するか──国内仕様を試乗

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およそ6年ぶりにフルモデルチェンジを行い、4代目になったメルセデス・ベンツのCセグメントハッチバック、新型Aクラスが日本に上陸した。

エクステリアデザインはCLSにはじまった新世代のものとなり、居住空間や荷室の使い勝手を改善、パワートレインも一新し、と注目すべき点は多いが、特に話題をよんでいるのが、「ハイ、メルセデス」と呼びかければ起動する対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」だ。

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実はキーワードは「メルセデス」なので、掛け声は「ハイ」でなくても、「ヘイ」でも「ハロー」でもなんでもいい。昨年ひと足先に英語版を試す機会があったが、「メルセデス」のネイティブな発音(「セ」というよりは「シ」に近い)ができなくて、なかなか起動しないという苦い経験をしたことがあった。

音声認識に関してはアメリカのトップ企業であるニュアンス社と協力して開発を進めており、日本に開発拠点を置いて日本語対応を進めていると聞いていたが、そのかいあって起動はスムーズだ。人に話かけるように「メルセデス」といえば、すぐにピコッと音をたててシステムは起動する。

そして、「暑い」と呟けばエアコンの設定温度を下げ、「明日の東京の天気は?」と聞けばモニターに天気予報を表示してくれる。例えばウインドウの開閉やドライブモードの変更などもできるといいなと思うが、メルセデスとしては運転操作に影響して、万が一の危険性のあるものには反応しない設定にしているという。

何ができて何ができないのか、現時点ですべてを把握するのは難しいが、AIを活用した機能なので、とにかくたくさんの人が使ってデータを積み重ねていけばおもしろいものになりそうだ。そのためメルセデスではこの機能を全車標準装備にしている。ちなみに「あなたの名前は?」や「年齢を教えて」、「さよなら」といった隠しコマンドが用意されている。回答にはいくつかのパターンがあるようだが、ウィットに富んだ答えがかえってくるので機会があれば試してみることをおすすめする。

クルマにとって肝心要なのが、居住性や走行性能であることは言うまでもないが、新型はその点においてももちろん進化している。

まず先代モデルで課題とされた視界、乗降性、空間の広さなどを改善することに注力した。従来型に比べフロントウインドウはもとよりリアウインドウ越しの視界が広がった。Cピラーを細くして斜め後方の死角を低減させるなどの工夫をしており、またリアドアの形状を変更することで後席の乗降性を高めた。従来モデル比でホイールベースを30mm延長、フロントのトレッド幅は14mm広くし、これにより頭上や膝回りなど乗員をとりまくすべてのスペースを拡大した。後席の頭上や膝回りのスペースも広くなった。さらに荷室の奥行きを115mm延長したことで荷室容量は29リットル増加し370リットルに、リアゲートの開口部もテールランプを分割デザインとすることで使い勝手が向上している。このあたりはベンチマークであるVWゴルフを入念にリサーチした成果だろう。

日本仕様のパワートレインは、いまのところ136ps/200Nmを発揮する1.3リッター直4ターボエンジンに7速DCTを組み合わせた「A180」のみの設定だ。1.3リッターという排気量から想像するよりもはるかに軽快に走りだす。高回転までまわして気持ちのいいタイプのエンジンではないが、実用域ではなんら不満はない。ボディの剛性感も高く、Cd値は0.25とクラストップレベルだけあって静粛性にも優れる。

足回りは、フロントがマクファーソン式、リアがトーションビーム式のオーソドックスなサスペンション形式だ。標準モデルは16インチタイヤを装着していたが、先代で気になった路面からの突き上げは軽減されマイルドな印象だった。首都高の目地段差もうまくいなしてくれる。もう一方、AMGデザインのエクステリアパッケージを装着した18インチホイール仕様にも試乗したが、乗り心地はやはりこちらのほうが硬い。ただ、実際に売れているのは導入記念のキャンペーンもあってか圧倒的にこちらの仕様という。初期モデルゆえもう少し走りこんであたりがつけば馴染んでくるだろう。

実は本国仕様では、「A200」や「A250」といった上位グレードもあり、またリアサスがマルチリンク形式になったものや可変ダンパーを備えたモデルもラインナップしている。日本へはまずできるだけ早くエントリーモデルを導入し、そのあたりは追ってということのようだ。

このCセグメント・ハッチバック・クラスには“ゴルフ”という絶対王者が存在する。追いつけ追い越せでやってきたAクラスが、内装質感や最新のインフォテインメントシステム、Sクラス譲りのADAS(先進運転支援システム)の側面では追い越し、動的性能面においてもようやくその背中を捉えたと言えるだろう。また、上位グレードなどさらなるモデルの導入も期待される。その一方で、年内には新型となる8代目ゴルフの登場が噂されており、どのような進化を遂げるのか。これからのCセグハッチバック選びは、ますます悩ましく楽しくなりそうだ。

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(GQ JAPAN 藤野太一)

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