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業界ニュース 2019.3.1

なぜ激減? 後方視界を確保する「リアワイパー」がセダンから消える理由とは

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■懐かしき存在になりつつある「リアワイパー」

 2000年頃まで、セダンにリアワイパーが装着されていたモデルが多く存在していました。しかし、最近のセダンではリアワイパーを採用しているモデルが減っています。

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 一見、後方視界を確保するためにはあった方が良いように思えますが、なぜ減少傾向にあるのでしょうか。

 現在でも、ミニバンやSUV、ハッチバックなどのモデルには必ずといって良いほど、標準で装着されているリアワイパー。とくに、雨や雪などの天候時では、リアワイパーの有無によって後方の安全性が変わってくるほどです。

 リアワイパーが普及し始めたのは1980年頃。当時は、各自動車メーカーがハッチバックモデルを多く発売していました。リア面が地面にほぼ垂直になっているため、雨や汚れの付着を除去する目的で搭載されていきます。

 当時の駐車時などでは、いまのようにバックモニターやコーナーセンサーは無かったことから、ドアミラー(フェンダーミラー)とルームミラー、そして目視がバックをするために重要な要素でした。

 そのため、セダンの多くにもリアワイパーを装着したモデルやグレードが存在していました。

 しかし最近では標準化以外にもグレードやオプションといった部分でも、リアワイパーを採用していないモデルが増えています。

 初代のマツダ「アテンザ」はリアワイパーが装着されていましたが、現行のアテンザやアクセラのセダンにはリアワイパーを採用していません。無くなった理由をマツダの関係者は次にように説明します。

「リアワイパーが無くなったひとつの理由として、空力の問題があります。ハッチバック車やSUVなどはリア面が垂直になっているため、汚れが付着しやすくなっています。

 一方、セダンでは車体上部と下部、それぞれからの気流がスムーズに流れることから汚れが付着しづらいとの理由で、最近のセダンモデルでは採用していません」

 また、一部グレードや仕様にリアワイパーを設定し続けているホンダの関係者は次のように説明します。

「一般的にクルマの装備については、開発から発売までのプロセスにおいて、車両の特性やお客様がお求めやすい価格設定など、市場の状況を考慮しながら検討を重ねた上で決定しております。

 その中でセダンについては、ミニバンやステーションワゴン系のクルマに比べ、トランクの存在により後輪が巻き上げる汚れがリアウインドウに付着しにくいということもあり、リアワイパーを設定しないモデルも増えてきています。

 現在、弊社のセダンライナップでは「グレイス」の4WDにリアワイパーが設定されており、これは4WDを購入希望されるお客様の多くが降雪地域にお住まいであり、日頃から必要とされているためです」

 ホンダと同様に、トヨタや日産も一部グレードや仕様にリアワイパーを設定している車種が存在しています。

■全セダンモデルにリアワイパーを採用するスバル

 現行車種のセダンでは減りつつあるリアワイパーですが、セダンのラインナップすべてにリアワイパーを採用しているのが、スバルです。

 スバルの国内セダンラインナップは、「インプレッサ G4」「レガシィ B4」「WRX」が存在し、グレードや仕様に関係なく全車標準装備しています。

 スバルは、視界確保を優先した開発・設計を行っているため、対悪天候視界装備が充実しているのです。ほかにもリアウインドウデフォッガー(曇り防止機能)もスバル全車に装備されているほか、フォグランプも多くのモデルに装着されています。

 視界性に対して、こだわりを持つ理由について、スバルの関係者は次のよう説明します。

「スバルは、寒冷地や積雪地といった地域で多く愛用されてきた歴史があります。そのため、雪国における操作性や快適性という部分に力を入れているのです。

 とくに悪天候時には、視界がゼロに近い状況になる可能性もあり、ただワイパーを装備するだけでなく、「ワイパーデアイサー」といった凍結・解氷する機能も標準またはオプションで用意をしています。

 この「ワイパーデアイサー」は、フォレスターには標準装備。XVにはオプションとなっていますが、96.1%のお客様が装着するほど、需要があります」

※ ※ ※

 最近のクルマ業界では、先進安全技術が向上した結果、あらゆる面で安全性が高まっています。しかし、同じ安全という部分で「リアワイパー」が無く困っているユーザーも存在するようです。

 また、ヘッドライトやドアミラーなどは年々進化し、なかでもレクサス「ES」には世界初採用された「デジタルアウターミラー」によって、ミラーレス化の第一歩ともいわれています。

 ワイパーにおいても過去には、日産が風で汚れを取り除く技術を開発するなどの取り組みを行っていました。そのため、今後もなんらかの進化をしていくことが期待できそうです。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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