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業界ニュース 2019.2.28

「ランエボ」譲りの四駆も搭載した三菱SUVの雪上での走破性は? 冬の北海道で試す

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■最近の三菱は垢抜けた!?最新モデルの実力を冬の北海道でチェック

 三菱自動車のクルマへのイメージを、皆さんはどういう風にお持ちでしょうか?

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 こと筆者(今井優杏)に関して言えば「それは圧倒的な悪路走破性の信頼性にあるでしょ」です。でも、「同時になんか地味なんだよな」とも思うのです。

 そう、いいクルマなんですけど、なんとなく“好きモノ感”もあるし(ダカール・ラリーイメージからなのでしょうか)、普通にショッピングリストに入ってくるイメージは、たしかに無いとは言えないような気がします。

 しかし皆さん、ここのところ三菱のクルマたちが、従来から備えていたクルマとしてのマニアックさ・メカっぽさ・そこからもたらされる圧倒的な四輪駆動制御はそのままに、いつのまにやらコッソリ垢抜けてきているのをご存知でしょうか。

 そんな三菱の直近モデルばかり、つまり「エクリプスクロス」、モデルチェンジを受けた「アウトランダーPHEV」、そして新旧「デリカD:5」の3モデル合計4台を、絶好の走破性チェック環境である北海道にて試乗してきました。

■三菱の四輪駆動制御技術「S-AWC」とは

 その前に、雪道試乗といえば三菱のこの技術のことを語らないわけにはいきません。それは、三菱の誇る四輪駆動制御技術「S-AWC」です。

 そもそもは1987年、「ギャランVR-4」に搭載された四輪制御技術「SWC(スーパー・オールホイール・コントロール)」からスタートしたこの思想(そうです、ある固定の技術のことだけではなく、四輪制御に関する“思想”なのが面白いです)は、『四輪のタイヤ能力をバランスよく最大限に発揮させて、“意のままの操縦性”と“卓越した安定性”を実現する、四輪運動制御技術の開発思想』とプレゼンテーションには記載されています。

 ごく簡単に言えば、4輪のタイヤそれぞれに発生する前後Gや横Gに対してのタイヤの摩擦(接地)を、あらゆる方向のGに対してもうまく分散させるにはどうしたらいいのか、と追求してきたということです。

 この「AWC」は世代を追うごとにさらに進化し、2007年の「ランサーエボリューションX」から「S-AWC」となりました。このSはSuperのSです。

 そのスーパーな名前に恥じぬほど、この制御のマニアックなことには舌を巻きます。日本名でも「車両運動統合制御システム」と表記され、「AWC」時代のGに対するマネジメントだけではなく、前後輪間トルク配分(四輪駆動技術)、左右輪間トルクベクタリング(アクティブ・ヨー・コントロール)、四輪ブレーキ制御(ABS&ASC)と、ドライバーが気持ちよいと感じる、途切れめのない電子制御のため、あらゆる方向からアプローチを図っています。

■雪上でヤンチャな走りも楽しめる「エクリプスクロス」

 しかし、どんなパワートレーンでも違和感のない気持ちの良いドライビングを叶え得るように、それぞれにはそれぞれの違ったシステムを備えているのがまた、三菱の技術オタクっぽさがいい意味で最高に生かされている部分でもあります。

 今回用意された3台は異なるパワートレーンを備えているのですが、一番ヤンチャだったのは「エクリプスクロス」でした。

 1.5リッター4気筒ターボエンジン×8速スポーツモードCVTの「エクリプスクロス」には、電子制御の四輪駆動システムが搭載されています。

 前後輪間トルク配分には電子制御カップリング、左右輪間トルクベクタリングにはブレーキを使うアクティブ・ヨー・コントロールが、そして四輪ブレーキ制御にはABS&ASCが使用されています。

 このS-AWCがとりわけスポーツ方向を見てセッティングされていることから、摩擦係数の低い雪道では、一般道試乗からしたら計り知れないピーキーさをチラつかせ、程よいテールスライド量でドリフトを楽しませてくれるなど、取材陣の格好のオモチャになっていました。

 しかしご安心いただきたいのは、走行モードがきっちり用意されているので、もし怖い思いをしたくなければ、きちんと路面に合ったモードさえ選択すれば良いのです。

 「エプリプスクロス」には、「オート」「グラベル(砂利道)」「スノー」が用意されています。これに、エンジンを掛けた時点ではデフォルトでオンになっている横滑り防止装置「ASC」があれば怖いものはありません。

■スノースポーツに最適な「アウトランダーPHEV」

 それから「アウトランダーPHEV」です。以前から、電気は制御を自在に設定できる、を武器に、雪道でも圧倒的な走破性を誇っていた「アウトランダーPHEV」は2018年にマイナーチェンジを受けましたが、この改良で走行モードに「スノー」と「スポーツ」が追加されました。

 2.4リッターエンジンにモーターを備えたプラグインハイブリッドである「アウトランダーPHEV」には、電子制御4WDシステムが搭載されています。

 ですから、「アウトランダーPHEV」のS-AWCは前後輪間トルク配分はツインモーター4WDとなるわけですが、謳い文句の通り、どのモードでも明確に制御が変わります。

 そもそもモーターのおかげで鮮烈なトルクを持つ同車ですから、雪道でガツンと加速されてしまったらたまりません。トラクションがかからず、タイヤが空転してしまうでしょう。

 そんなときの「スノーモード」は、何気なくいつもどおりにアクセルを踏んでも、きちんと路面に合わせてふんわりと加速してくれますし、たとえタイヤが空転しても、その瞬間にトルク配分を前後輪に行ってくれます。

 もっというなら、プラグインハイブリッドですから、電源のコンセントがラゲッジルームに備えられているなど、もっともスノースポーツ向けのパッケージではないかと感じました。

 反して「スポーツモード」これはもう、宇宙船です。スペースシャトルです。瞬時にギャッと加速しますから、雪道ではオーバースペックすぎて怖かった(涙)。それくらい派手なモードでした。

■ミニバンでこの走り!想像のはるか上を行く新型「デリカD:5」

 最後にご紹介する新型「デリカD:5」は、想像のはるか上方を行く仕上がりの良さです。正直、コレに関してはあまりに惚れすぎているため、ベタボメしかできないくらい。

 オンロードでも素晴らしかった「デリカD:5」の走りは、オフロードコースでも最高の信頼性でした。

「デリカD:5」の四駆はSが付かないAWCですが、電子制御4WDに「エクリプスクロス」と同じヨーレイトフィードバック制御を採用しています。

 眼の前に立ちはだかる雪の壁をワシワシとのぼっていくさまを、なんと表現したらいいでしょう。しかもコレでミニバンなんです。

 とくに悪路では、ミニバンのように箱型で開口部の多いクルマにはありがちな“リアのヨレ、ねじれ”が、新旧比較でも驚くほどの進化を見せていました。リアがシュッと付いて来るから、ドライバーはハンドルを切り戻したり修正打を当てたりしなくて済むし、大事な後部座席の乗員も、揺り返しで車酔いしたりすることも少ないでしょう。

 ここまで出来る、走れるミニバンは世界を見渡しても他にありません。自分が家族持ちだったら絶対にコレを買います。

 ドライブモードは2WD、4WD AUTO、そして4WD LOCK。普通程度のスキー場に向かうくらいの雪道なら、4WD AUTOで十分です。街乗りでは2WDでエコに行けるのも嬉しいですね。

 さて、最後に、こういった走りの進化は実は三菱の技術力を以てすれば想定内。最近の三菱のすごさは「内装の質感が飛躍的に上がったこと」!これはもう、大拍手モノですから、こちらもぜひ細かくチェックしてみてください。

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(くるまのニュース 今井優杏)

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みんなのコメント

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  • tkt*****|2019/02/28 19:57

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    今まで三菱嫌いだったが悪路に強いミニバンが欲しく試しにデリカD5を買ってみたところ、すごくいい車なので惚れ込んでる。極端な悪路はまだ経験してないが、雪道安心、車高が高い割に高速道路での安定性も抜群で疲れが少ない。当然のことながらミニバンなので室内が広く使い勝手がいい。今乗っているD5がダメになったらまたD5を買ってもいいかと思い始めている。
  • tom*****|2019/02/28 20:05

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    過去のリコールのイメージで、三菱車を食わず嫌いしている方の多いこと。

    確かに不祥事はあったけれど、クルマに非はない。
    モノコックはオーバースペックなくらい丈夫だし、AYCの出始めこそクセがあったものの、基本的に挙動が素直で乗りやすいクルマが多い。

    職業柄各社のクルマを扱いましたが、業界最大手と比較してもディーラー網(販売力)、内装見映え以外は上だと思います。

    内装も今回のD:5ではかなり頑張ったみたいなので、今後に期待です。


  • rr_*****|2019/02/28 19:44

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    PHEVが三列だったらこっち買ってたんだけどな。

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