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業界ニュース 2019.2.28

初代ホンダ シティRタイプに追加された「ハイパーシフト」とは?

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1981年10月、世界初4輪、2輪同時発売を目玉にリリースされたのが、新感覚の「FFニューコンセプトカーライブビークル」を謳う初代シティと、シティ搭載用トランクバイクと表現されたモトコンポだった。「FFニューコンセプトカーライブビークル」よりも「トールボーイ」という愛称の方で知られた「AA/VF」型のシティには、85年に「ハイパーシフト」が追加された。また、「ブルドッグ」と呼ばれた「シティターボII」の愛称も「FFニューコンセプトカーライブビークル」よりも通っていた記憶がある。文・塚田勝弘

シティRタイプの「ハイパーシフト仕様車」とは?

    昔のメルセデス車のシフトにあった「W」、「S」のボタンは一体どんな機能?

1985年4月、シティRタイプに追加された「ハイパーシフト仕様車」は、手動式変速機構(MT)に副変速機構を加えた7段変速にもなるMTだった。ペダルは3つあり、現在の2ペダル式MTとは異なる。
変速の操作は、手動式の4MTと同じで、2~3速のそれぞれに、高速側(High)と低速側(Low)に切り換わる副変速機が付加され、計7段変速を謳っていた。
なお、2~4速のどの位置でも、アクセルペタルの踏み方により、高速側と低速側を自動的に選べたのが特徴で、ホンダでは手動式と自動式をあわせ持った変速機構と表明していた。自動というのは、変速位置やアクセルペタルの踏み具合(量や速度)、車速やエンジン回転、クラッチのオン・オフをコンピュータで演算し、最適な走行条件に合わせるというもの。
変速比は、4MTが1速:3.538、2速:1.772、3速:1.178、4速:0.794、後退:3.200。副変速機の変速比は、高(High)が1.000、低(Low)が1.346。
これにより、さらなる省燃費運転が図れるというのも訴求点だったが、ニーズからか販売的には成功したようではないようだ。1985年当時私は13歳だったが、免許が取得できた約5年の中古車市場で、「ハイパーシフト」車が出回っていた記憶はない。


副変速機付きは、クロカン4WD系に多い

副変速機付といえば、1978年に登場した初代ミラージュに「スーパーシフト」があり、こちらも4MTに高低2段の副変速機を備えていた。こちらもエコとハイパワーを走行状態やニーズに応じて選べるものの、「ハイパーシフト」のように自動ではなかった。
副変速機付きは、クロカン4WD系に多く、発進用ローギヤも含めてスズキや日産などもジヤトコ製の副変速機付CVTを採用。主に軽自動車やコンパクトカーの低燃費競争で使われている。
ジヤトコは、副変速機CVT開発時に、別の会社による特許が切れていたこともあり、2014年9月に「無段変速機の制御装置」を出願し、現在も同社と日産自動車が特許権者に名を連ねている。

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