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ファミリーマンよ、夢を諦めるな! 1台で家族サービスがこなせる隠れスポーツモデル5選

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ファミリーマンよ、夢を諦めるな! 1台で家族サービスがこなせる隠れスポーツモデル5選

 後席と荷室が実用的で奥さまの日常使用でも苦情が出ないモデル

 次期愛車を選んでいるファミリーマンにとって、大きな悩みのひとつが、本人はスポーツモデルが欲しいのに、家族の(というか奥さまの)同意が得られにくいことだろう。クルマにあまり関心のない家族にとってクルマの「スポーツ」というキーワードは、乗り心地が悪い、車内が狭い、燃費が悪い……というイメージが強いというわけだ。

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 そこで、見た目はフツーっぽいクルマなのに、ファミリーカーとして乗り心地や居住性、荷物の積載性に満足でき、しかし、1人になってその気になればスポーティーな走りを満喫できる、家族持ちでも、1台所有でもイケるとっておきのクルマたちを紹介しよう。

 1)スズキ・スイフトスポーツ

 その筆頭はスズキのスイフトスポーツ。略してスイスポである。見た目はごくフツーのコンパクトハッチバック。それもそのはず、ノーマルのスイフトはファミリーカーとしても適切かつリーズナブルなコンパクトカー。

 しかし、内外装に関しては最小限のスポーツテイストを与えられているこのスポーツ、走ればゴキゲン。ほとんど欧州ホットハッチに迫る乗り味、操縦性、フットワーク、エンジン性能の持ち主。

 6速ATを選べば奥さまがゆっくりゆったり走ってもまったく不満なし。もちろん、奥さまが気にするであろう先進安全支援機能や燃費性能も、2017年度JNCAP予防安全性能アセスメントで「ASV++(ダブルプラス)」を獲得した、優れた予防安全技術のスズキ・セーフティサポートを用意し、16.2km/Lの燃費性能、最小回転半径5.1mの小まわり性の良さなど文句なし。

 しかも価格は不可欠なセーフティパッケージ装着車の6速AT・FFで199.26万円(6速MTもあり)と、1,4リッター直4ターボ、140馬力/23.4kg-mのパフォーマンス、17インチタイヤなどの装備を考慮すると、はっきり言ってバーゲンプライス。「次のクルマはスイフトにするよ」とだけ言って、スイスポを買う、これです!

 2)ホンダ・シビック ハッチバック

 多くの日本人、それも年齢が高ければ高いほど、ホンダのシビックというクルマをよく知っているはず。そのイメージは環境にやさしい日本の国民車、コンパクトカーだ(あくまで初代のイメージ)。

 だから、「次期愛車をシビックにする」と言えば、ファミリーチックなクルマを買うと、家族は想像するに違いない。もっとも、英国で生産されている逆輸入車の現行シビックはインターナショナルなクルマであり全長4520mmはともかく、全幅は1800mm、つまりVWゴルフと同じぐらい幅広になっている。

 逆に言えば、ファミリーカーとして、家族を十二分に満足させられる車内空間、後席居住空間、ラゲッジスペースを持っている、とも言える。

 が、182馬力/22.4kg-mを発揮する、スポーツチューンされた1.5リッターターボエンジン+CVT(6速MTもあり)、18インチタイヤを履きこなす足回り、強固なボディー剛性がもたらす走りっぷりは、硬派にもほどがある!? 英国産スポーツハッチバックそのもの。

 その上で、ホンダ最新の先進安全支援機能を完備し、このクラスのスポーツモデルにして18.0km/Lという燃費性能、大容量&大開口ラゲッジルームを備えているのだから、ある意味万能のスポーツハッチバックと言えるのだ。

 気になる乗り心地は、さすがに固めだが、子供が泣きだすほどではない。日本車らしからぬ低重心パッケージによる低く身構えたスタイリングは、きっと奥さまも「カッコいい」と共感してくれるに違いない。舶来物好きの奥さまなら、英国生産、逆輸入車……というあたりもアピールポイントになる。

 なんと300馬力の激速でも奥さまが納得できるモデルがある!

 3)スバルWRX S4

 世のなかの奥さまに、アイサイト=先進安全支援機能でも有名なスバルのクルマ、それもスバル最新の新世代プラットフォームを採用するミドルサイズセダン、インプレッサG4を愛車にする……と言って、反対される理由はほぼ見当たらない(実燃費性能ぐらいか→内緒)。

 そのインプレッサG4を買うようなノリで、あまりクルマに詳しくない奥さまなら同じに見えそうな!? ピュアスポーツセダン、WRX S4を狙う手がある。そのエンジンスペックは300馬力/40.8kg-mという強力なもの。

 しかしスポーツリニアトロニック=CVTで乗れる気軽さがある。18インチタイヤを履く、締め上げられた足まわりによる乗り心地はインプレッサG4の快適感とは異なるものの、そこは上質。

 特筆すべきはハイパフォーマンスカーでありながら、驚くほど扱いやすいこと。多少の運転スキルがある奥さまなら、むしろ快感を覚えそうな、安心感に満ちた運転が楽しめるはず。

 問題は2.0GTアイサイトの336.96万円からという、G4の最高額グレードより75.6万円も高い価格だが、そもそもG4の値付けがリーズナブルすぎるのだから、予算に余裕があるなら驚くほどのことはない。特別に仕立てられたWRXなのだから、むしろリーズナブルと考えるべきだろう。

 4)スズキ・アルトワークス

 家族に、奥さまに納得してもらえる、軽自動車のカテゴリーで選べる真正スポーツモデルの代表格がアルトワークス。5速MTのほか、出来はともかくとして2ペダルの5速ASGもそろう、ファミリー軽セダンのアルトに凝った専用チューニングを施した派生車だ。

 ルックスそのものも軽自動車とは思えない精悍(せいかん)さだが、その走りはとにかく楽しく、痛快。ターボエンジンのパフォーマンスときたら、リッターカーなど敵ではない速さ。

 山道ではヒラリヒラリとした安定感抜群の身のこなしを演じ、スポーツ度、走りの気持ち良さは軽自動車最上級。

 もっとも、乗り心地はかなりハード。高速巡航中の車内の静かさもなるほど、特別なスポーツモデルらしさがある。それが家族に、奥さまに許されるなら、約150万円という値段はお値打ちにもほどがある。少なくとも実用性……という部分では、ノーマルの超実用車、アルトとそう変わらないのである。

 5)ホンダ・オデッセイアブソルート

 番外編としておすすめしたいのが、家族の、奥さまの反対を受けるはずもないミニバンのオデッセイ。しかし、スポーツグレードのアブソルートは、ライバルメーカーのミニバン開発者が「ミニバンの皮をかぶったスポーツカー!!」と声をあげた専用の足回りをおごるスポーツミニバンなのである。

 デビュー当初の乗り心地は、だからハンドリング重視でけっこう固かったものの、熟成された今では乗り心地(快適性)とスポーツ性能のバランスが見事。家族を乗せてゆったり走れば、高級感溢(あふ)れる重厚な乗り味に満足できること必至。先進安全支援機能、ACCの作動もホンダ車としてハイレベル。

 で、1人で山道を走れば、想定外の低重心、フットワーク、エンジンを高回転まで回したときの気持ち良さに驚くはず。一般的にはハイブリッド・アブソルートを薦めるが、ここでの話としては、もっともとがったガソリン車のアブソルートに尽きる。

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