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業界ニュース 2019.2.26

豪華、ドヤ顔…なぜミニバンは幾度となく変革する? 平成の30年はミニバンの歴史といえる理由

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■平成30年間の歴史はミニバンの歴史ともいえる

 最近のクルマ業界では『SUVブーム』といわれ、各自動車メーカーからさまざまなSUVモデルが登場しています。一昔前までは『ミニバン』が盛り上がりを見せ、昨今のSUV同様に多様なラインナップが市販されていました。

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 なかでも、トヨタ「ノア/ヴォクシー」や「アルファード/ヴェルファイア」、日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」は、ユーザーから人気のモデルです。

 しかし現在の『ミニバン』市場は大きく変化しています。一部のメーカーでは、ラインナップを減少・廃止したり、ファミリー層以外にターゲットをシフト転換するなど、一時期のようなミニバンの盛り上がりは影を潜めます。今後の『ミニバン市場』はどこに向かうのでしょうか。

 1990年代初頭に、“家族での移動”や“レジャー人気”に注目が集まります。また、バブル崩壊の煽りを受け、1台で大勢が一度に移動できる、多人数乗車が可能な『ミニバン』が売れていきます。

 トヨタ「エスティマ」とホンダ「オデッセイ」が火付け役存在となり、他の自動車メーカーも追従する形で多様なミニバンモデルが市場に出回るのです。

 しかし、2005年頃からミニバン市場に変化が表れます。それまで好調だったミニバン市場の販売台数が激減し始めたのです。その理由には、当時小さかった子どもが社会人となり、家族で移動する機会が無くなったことや燃費に関する意識が世間的に高まったことが挙げられます。

 同時に「コンパクトカー」や現在に繋がる「SUV」のジャンルが盛り上がりを見せはじめました。これらを背景に自動車メーカー各社では、2010年前後からラインナップの整理を行い、一定数の需要が存在する『ミニバン』が変革を迎えるのです。

 当時、日産「エルグランド(1997年)」や「セレナ(バネットセレナ)」の販売好調だった日産の元販売店スタッフは次のように当時を振り返ります。

「当時のミニバンでは、1997年に登場する『初代エルグランド』や『初代セレナ(バネットセレナ)』が好評でした。

 その後、トヨタの『ノア/ヴォクシー』や『アルファード』などが登場し、我々の業界では“第二次ミニバンブーム”と呼んでいますが、来店される子連れのお客様からミニバンの広さに関する質問が多かったのを覚えています」

■自動車メーカー各社のミニバン戦略とは

『ミニバン』の変革とは、実際にどのようなものなのでしょうか。各社では、『ミニバン市場』での生き残りを掛けた戦略を展開します。

 ホンダでは、上級ミニバンの「エリシオン」を2013年に廃止し、「オデッセイ」と統合させる形で、高級路線へとシフトした「オデッセイ」を投入。

 マツダにおいては、2017年まで「ビアンテ」がミニバンとして残っていましたが、3列シートを標準化した上級SUV「CX-8」に変わって姿を消しています。

 同様にスバルでも、ミニバンモデルの「エクシーガ」を2015年に路線変更し、SUVモデルの「エクシーガ クロスオーバー7」を2018年まで販売するなど、国産メーカー各社でさまざまな施策を行っていたのです。

 一方、トヨタで現在市販されているミニバンは、「エスティマ」「ハイエース」を除くと2000年前半に登場しています。

 さらに、「ヴェルファイア(2008年)」や「エスクァイア(2014年)」といった新モデルの追加や「シエンタ(2列シート仕様)」を2018年に発売するなど、他社の方向性とは逆でミニバンに力を入れています。

 2019年2月には、三菱「デリカD:5」のマイナーチェンジモデルが発売。フェイスデザインが大幅に変更され、話題となっています。

 最近のユーザーはミニバンに対しどのようなニーズを持っているのか、大きくイメージを変えた新型「デリカD:5」を販売する三菱のセールススタッフは次のように話します。

「最近の『ミニバン』は、今までの“一般的なファミリー層向け”では売れにくくなっていると思います。

 現在市販されているミニバンには、多人数乗車や高い積載量は当たり前という前提があった上で、個性を求められるようになっています。そのきっかけは、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」のような従来のファミリー層とは少し違うニーズの方が多くなったことが大きな要因といえます。

 そのため、新型「デリカD:5」では、従来のデリカD:5が持つオールラウンドミニバンという個性を残しつつ、都会的なスタイルや使い勝手を考慮したデザインに変更しているのです」

 このように、『ミニバン』は平成の30年間で時代のニーズに合わせて次々と変化しています。最近では、さまざまな業界で“価値観の2極化”が進み、『安価か高価』『多様化または一様性』といった流れがあるようです。

 現在のミニバンは、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」を始めとする従来のファミリー層に向けた100万円台から200万円台のモデルが売れ筋です。

 または、価格帯の大半が400万円を超えるトヨタ「アルヴェル」や日産「エルグランド」、ホンダ「オデッセイ」を代表とする高級ミニバンの2極化へ棲み分けされているといえます。 【了】

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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