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業界ニュース 2019.2.25

昔のメルセデス車のシフトにあった「W」、「S」のボタンは一体どんな機能?

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近年のメルセデス車は、ステアリングコラムにシフトレバーを配置しているのが特徴。かつて、フロアシフトがあった位置にはナビなどを操作するコントローラーが置かれている。思えば20世紀のメルセデスは、ギザギザのゲート式シフトパターンの先駆者であった。いまは珍しいとさえ感じるシフト周りのデザインも、遠からずスタンダードになるのかもしれない。ナビの操作系こそ一等地に置くべき時代を先取っているともいえる。文・山本晋也

スイッチひとつで変速制御を変化

    昔のオートマ車にあった、シフトレバーのODボタン。これってなに?

さて、ゲート式シフトパターンを採用していた時代のメルセデス車では、そのシフトゲートの脇に「W」と「S」と書かれたスイッチがあったことを覚えているだろうか。日本で見かけるようになったのはW202型の初代Cクラスあたりからと記憶している。
そして、「W」と「S」のスイッチを押すことによって変速パターンが切り替わった。ATの電子制御化では日本車に遅れをとった感もあったメルセデスだが、電子制御のメリットを活かすこと、その可能性を最初から理解していたのだ。


「W」はウインターの頭文字

「W」というのはウインター(冬)の頭文字に由来するモードで、スリッピーな路面に合わせた変速となっていた。車種によっては「W」を選択すると2速発進となった。雪道でタイヤを空転させず、確実にトラクションを確保させようという狙いだ。
しかし、そのマイルドな変速制御はメルセデスにゆったりとした乗り味を求めるユーザーから評価され、季節にかかわらず、「W」モードを選ぶというオーナーもいたという。


「S」はスポーツではなくスタンダードを示す

「S」はスポーツではなく、スタンダードを意味していた。つまり、日常的にはこちらのモードを選ぶのが推奨されていたといっていい。当然、1速発進となる。さらにスポーティな走りがしたいときにはゲートに沿って、シフトレバーを動かして任意のギアポジションを選ぶというのが、当時のメルセデスの乗り方だった。
なお、W202型のCクラスでも後期型ではDレンジでシフトレバーを左右に動かしてマニュアル的にシフトチェンジできる「ティップシフト」を採用していた。

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