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業界ニュース 2019.2.24

第二の「SUVブーム」になる? トヨタ「ハイラックス」の人気が急激に高まっている理由

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■ピックアップトラック再来なるか? 

 早春の自動車イベントである「東京オートサロン」と「大阪オートメッセ」。今年も多種多様なカスタムカーが出展されていました。

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 市場の動向を反映してか、多くのブースでSUVやジムニーが百花繚乱状態に。でも、それに負けないくらいに数が多かったのが、ピックアップトラックです。

 実際、パーツメーカーだけでなくタイヤメーカー各社もトヨタ「ハイラックス」や「タコマ」などのモデルを壇上に飾り、来場者の関心を集めていました。

 日本ではかつて80年代に、ピックアップトラックがムーブメントとなった時期があります。荷台にサーフボードを積んで、街や海辺の道路を流すというのが、当時の若者の憧れだったのです。

 しかし、日本は雨が多いほかに防犯上の意識という点から、オープンデッキのピックアップトラックはアメリカほど一般化しません。また、車検期間の短さもユーザーに二の足を踏ませる要因となっています。

 ピックアップトラックといえば、やはりアメリカが本場。ご当地を訪れると、どこもピックアップトラックがいっぱいです。アメリカでピックアップトラックが人気なのは、日本の軽自動車と似た点があります。

 車検制度がないアメリカでは、自動車保険が非常に高額。しかし、車両後部に屋根とシートがないピックアップは、保険料が割安になるのです。

 アメリカでは、普遍的なカテゴリであるピックアップトラックですが、日本では日産「ダットサントラック」が2002年に、トヨタ「ハイラックス」は2004年に販売不振を理由に国内デリバリーを終了。

 逆輸入車のトヨタ「タコマ」や並行輸入車のフォード「Fシリーズ」などが、マニアの間でわずかながら所有される程度という、ピックアップトラック氷河期が続いていたのです。

 ところが2017年9月、トヨタは国内市場にタイ生産の「ハイラックス」を投入すると、状況は徐々に変わっていきます。『作業で使う顧客に、新車をデリバリーするため』という主旨でトヨタは日本復活を決めましたが、そういったユーザーのみならず、レジャーユース派の間でも火が点きました。

 東京オートサロンで「ハイラックスGTGカーゴ」を出展した群馬トヨタ自動車の担当者は、「これまでの市場を考えれば、それなりに売れればいいと思っていましたが、発売開始からどんどん受注が増えています。正直ここまで売れるとは…」とハイラックスの意外な売れ行きに驚きを隠せないと話します。

■各所がピックアップトラックに期待する理由とは

 国内の自動車業界が「ハイラックス」に懐疑的だったのは、そのボディサイズです。5mを優に超える全長は、日本では大きすぎると危惧されたからです。

 前述の担当者は「群馬の道路事情もあるかもしれませんが、実際に運転されたお客様の多くが“思っていたほど大きくなく運転しやすい”とおっしゃいます」といいます。

 愛知県内で、ハイラックスのキャノピーなど専用パーツや並行輸入ピックアップトラックを販売しているアクセルオートコーポレーションの営業担当者も同様に説明しています。

「名古屋の都市部でもハイラックスユーザーは多く、その大きさはまったく気にならないと言っていますね。見た目は非常に大きく見えますが、実際に運転すると大型SUVよりも小回りが利きます。乗り心地も商用車然としておらず、想像以上にスポーティなのも好評なんじゃないでしょうか」

 トヨタ「ハイラックス」は、発売開始の2017年9月から2018年12月までで、約7700台を販売。月によっては600台の受注があった時もあるのです。年間販売目標が2000台に設定されていたことを考えると、日本で大成功を収めたといえます。

『ピックアップトラックは実は売りやすい』と前述のアクセルオートコーポレーションの営業担当者は語ります。

「ラゲッジルームが丸見えのピックアップトラックは、具体的なレジャー用品などを載せて展示することで、ユーザーに購入後のライフスタイルを想起させやすいです。

 SUVは多用途でも、なかなかそれを見せにくい。最近のクルマのユーザーは、分かりやすい多用途性という性能がマストですから。その上ピックアップトラックは、人とは違うクルマに乗っているということをアピールしやすいのだと思います」

 東京オートサロンや大阪オートメッセでは、ほとんどのタイヤメーカー各社のブースでピックアップトラックが展示されていたことが印象的です。

 タイヤメーカーにとって、メインの市場は北米。そのためピックアップトラック用の既存モデルも多く、今後日本でのシェアの確保が期待されます。

 多くのハイラックス展示車があったなかで、多くの注目を集めていたトーヨータイヤの広報担当者は次のように説明します。

「売れているとはいえ、まだ1万台レベルですから、タイヤの販売数で考えれば小さい市場です。でも、今後ハイラックスの好調をきっかけに、逆輸入モデルなどの需要が伸びれば市場も拡大しますので、期待しています」

 実際、トヨタ「タンドラ」や「タコマ」の並行輸入車は、日本で好調な売れ行きです。長い間、絶滅危惧種といわれたピックアップトラックですが、前回のブームから四半世紀の時を経た今、再燃しそうな気配となっています。 【了】

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(くるまのニュース 山崎友貴)

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