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【新型ハイエース最新情報!!】「あの新型」は本当に新型ハイエースなのか??

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【新型ハイエース最新情報!!】「あの新型」は本当に新型ハイエースなのか??

「新型ハイエースではないか、と言われている写真がTwitterにたくさん投稿されています」

 2019年2月某日、編集部は騒然となった。さっそく検索をかけてみると、たしかにキャリアカーに載せられたトヨタ製のバンが数多く運ばれている。

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 おりしも当サイトでは「新型ハイエース、年内発売か?」という情報を掲載したばかり。スクープ情報入手!! …と報じるべきか。

 しかしそのいっぽうで、国内に投入する新型車をなんのカバーもかけずにキャリアカーに載せて、高速道路を走る…なんていう無防備なことを、あの用心深いトヨタがやるとは考えづらい。

 ではあの新型ハイエース(?)は何者なのか?

 報じ方に困っていた2019年2月18日、トヨタ自動車は「ハイエースに海外向け新シリーズを投入、フィリピンで世界初披露!!」というニュースリリースを発表した。

 えっ…?? じゃああれは海外仕様のハイエース?? なんの偽装もしていない姿で走っていた謎は解けたけど、じゃあその海外仕様はどんなモデルなの? それは日本導入予定あり? なし? 日本の(既存の)ハイエースはどうなっちゃうの??

 ひとつ謎が解けるとさらなる謎が生まれた新型ハイエース。その答えと展望を、ハイエース事情に大変詳しい自動車ライターの野里卓也氏に伺った。

文:野里卓也

■先行してSNS等で見かけた「新型ハイエース!?」の情報について

 ことの起こりは先月末、現行のハイエースとはボディの大きささやデザインがまったく異なる、積載車に乗せられたハイエースの画像がいくつかSNSで投稿された。リアには「TOYOTA HIACE」と描かれており、新型ハイエースで間違いないと話題騒然となったのだが……。

 これは海外へ車両を船積みするため積載車に乗せていた時の写真。たしかにハイエースであり、新型だ。発表前のモデルを積載車に乗せて隠すこともなくこうして堂々と輸送するのは、かなり大胆ではある。ハイエースといえばビッグネームであり、年間5万8000台以上も売れるトヨタの稼ぎ頭でもある。

 それだけに新型ハイエースかと思われる車両の出現にオーナーのみならず、周囲が色めき立つのは至極当然。

 だが、これはご存じのように海外向けのハイエースだった。

 今回のようにSNSで広く拡散された事はメーカーとして意図しているものではないが、それでも話題になることはトヨタにとっては喜ばしいことだろう(もっとも、トヨタ本社は相次ぐ問い合わせに忙殺されたようだが)

 さて、件の新型(海外向け)ハイエースは、先ごろフィリピンで発表されたのだが、そもそもハイエースは1967年の初代デビュー以来、世界約150か国、累計624万台以上を販売するグローバルカー。

 フィリピンでも1994年から正規輸入されており、累計13万5650台を販売。かの地でユーティリティバンとして55.6%のシェア(2018年実績・トヨタ発表)を誇っている。新型ハイエースのお披露目として相応しい国。同時にグローバルモデルとしてアジアや中南米地域を中心に展開していくことも発表された。

■発表された新型(海外向け)ハイエースの仕様は?

 その新型ハイエースだが、「ショート・標準ルーフ」と「ロング・ハイルーフ」の2つのボディタイプを用意。前車は世界各国のパレットに対応した荷室に。後者は最大で17名乗車を可能とした乗り合いバスの「コミューター」用途を想定。いずれも目的に応じて、異なる荷室レイアウトや複数の座席数を配置したモデルを用意しているという。

 ボディサイズだが、現行ハイエースバンと比較してみた。現行で一番売れ筋のバン・スーパーGLと新型の「ショート・標準ルーフ」を比べてみると、幅も全長もだいぶデカい! 幅は現行のワイドボディ(全幅1980mm)と概ね一緒で、長さは同スーパーロング(全長5380mm)とほぼ同一! だが、ホイールベースに至ってはスーパーロングより長いのだ!

 そして、一方の「ロング・ハイルーフ」だが、現行ハイエースでもっとも大きいサイズとされる、ハイエース・コミューターと比較してみた。もう…何も言わない。下記比較写真をじっくり見て欲しい。これがグローバルサイズなのだ!

 搭載エンジンは現行ハイエースにも搭載の2.8Lディーゼルターボと3.5LのV6エンジン(7GR)の2種類を用意。ちなみに3.5Lはトヨタの海外向けモデルに使われており、このことからもグローバルモデルであることが伺える。

■新型ハイエースはこのまま日本でも発売されるのか?

 さて、ここまで新型ハイエースを紹介してきたが、気になるのは国内への投入だろう。国内への投入は……ない!

 何度もお伝えするが、この車両は海外戦略モデルであり、国内のハイエースとはまったく別のモデルと思っていいだろう。現行200系ハイエースのユーザーにとっても、この新型ハイエースは全く別の乗り物と感じるのでは。そのぐらいサイズ感が異なるモデルなのだ。

■現行型のハイエース(バンやワゴン)はどうなる?

 というわけで、国内では当面現行ハイエースがそのまま販売されていく。

 現行ユーザーにとって今回の新型ハイエースの突然の出現はやきもきしたハズ(心情お察しします)。しかし、ベストカーWebでも紹介しているが、現行ハイエースは基本設計が古く、衝突安全性能(と盗難対策)に不安があり、その対策を施した新型の開発と発売は急務となっている事実に変わりはない。新型(国内版)ハイエースに関しては、年内にフルモデルチェンジが発表される可能性は高そう。

 そのデザインもすでにお伝えしたとおり、衝突対策が施されたセミボンネットスタイルになって登場してくるだろう。続報が入り次第お伝えしよう。

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