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業界ニュース 2019.2.22

新型「スープラ」「86」もコラボ作 トヨタがスポーツカーを自社だけで開発しない理由とは

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■トヨタのスポーツカー「スープラ」と「86」の共通点

 トヨタは2019年1月にアメリカで開催されたデトロイトモーターショーで、待望の新型「スープラ」をお披露目しました。新型「スープラ」は高出力エンジンを搭載した後輪駆動の2人乗りスポーツカーで、日本では夏前に発表されるといわれています。

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 現在トヨタは「86」というスポーツカーも販売しており、「86」が入門用なのに対して、「スープラ」は性能的にも価格的にも上のポジションを担うモデルとなります。

 そんな2台のトヨタ・スポーツカーですが、ある共通点があります。それは「他メーカーと共同開発」していることです。「86」はスバルと一緒に、「スープラ」はBMWとジョイントで作りました。

 とはいえ、ひとくち共同開発といっても、「86」と「スープラ」ではその意味合いがまったく異なります。

「86」のスバル版兄弟車は「BRZ」で、「BRZ」と「86」の設計はほとんど共通なのに対し、「スープラ」のBMW版兄弟車となる「Z4」は、基本メカニズムこそ共通ですが、ボディデザインもパッケージング(スープラはクーペでZ4はオープンカー)も別。「スープラ」のほうが専用設計が多いのです。デザインはトヨタがおこなっていますが、「Z4」とはまったく異なるクルマといえるでしょう。

 この「スープラ」と「86」を比べてわかるのは、ひとくちに共同開発とはいっても、そのやり方には色々な方法があるということです。

■「スープラ/Z4」と「86/BRZ」の開発で違った点

 いずれもトヨタは、コンセプト段階からスバルやBMWと意見を交えながら開発していますが、「86」と「BRZ」は基本的に同じメンバーが車両設計したのに対し、「スープラ」と「Z4」ではまったく異なる開発チームが担当したというのが大きな違いです。

 基本メカニズムを共用するとはいえ、サスペンションの味付けだけでなく、エンジンやトランスミッションの制御まで、共同開発の他モデルとは異なる「スープラ」のほうが、よりオリジナリティが高いのです。

「86」に続いて「スープラ」の開発も担当したトヨタの多田哲哉氏によると、「『86』の開発は、クルマに対する考え方や車内の文化はもちろん部品の名称までトヨタとスバルでは違うことが多く、苦労しました。

 しかし、『スープラ』を共同開発した今にして思えば、『86』はまだ楽でしたね。お互いに日本語で話すから意思の疎通がしっかりできるし、理解しようと努力しました。

 ところが『スープラ』に関しては、BMWのエンジニアとは(お互いに母国語ではない)英語でやり取りをするので、言葉は通じてもビジネスライクな会話になりがちで、冗談を言い合える関係になるのに時間がかかるなど、本音で意思疎通できるようになるまでが大変だったです」といいます。

■トヨタがスポーツカーを他社と共同開発する理由とは?

 ところで、なぜトヨタは、スポーツカーを自社だけで開発しようとしないのでしょうか? 大きな理由は、車種によっては数十億円もしくはそれ以上かかるといわれている開発費です。

 スポーツカーは専用のプラットフォームを採用するのでコストが多くかかるだけでなく、一般的な車種以上に走行テストを多くこなし、先進的な技術を投入することもあるので開発に莫大な費用を必要とします。

 しかし昨今、スポーツカーの販売状況は世界的に良好とはいえません。お金がかかるけれど販売はそれほど多くを見込めないのが現実なのです。

 そこで利益を確保するため、他社と開発費負担を折半することでコストを低減しようというのです。それは、性能の優れた車両をできるだけ価格を下げて市場へ提供することにもつながります。

 とはいえ、コストを減らした結果、魅力のないクルマができてしまっては元も子もありません。だからトヨタは「86」でも「スープラ」でも、共同開発したクルマとは異なる魅力的な走りやデザインを盛り込んでいるのです。

■「86/BRZ」の次期モデルも共同開発中 2021年に登場か!?

 さて、気になるのは「86」と「BRZ」の今後です。それぞれ次期モデルは登場するのでしょうか?

 筆者(自動車ライター工藤貴宏)が聞いている範囲では、現行モデル同様に次期型もトヨタとスバルで共同開発を進めているとのこと。現行型は2012年に発売され、2016年に大規模なマイナーチェンジを受けて「KOUKI(後期)」と呼ばれるタイプへ進化しています。

 その間隔である4年半を折り返し地点と考えると、次のモデルが登場するのはデビューから9年後。つまり2021年の春から夏あたりと予測できます。

■「コペンGR」も登場!将来的には「ロードスターGR」や「スイフトGR」もアリ!?

 また、共同開発とは異なりますが、トヨタは別の形でもスポーツカーのラインナップを増やす方法を模索しています。

 そのヒントが、東京オートサロン2019のトヨタブースに展示されていた「コペンGR」にあります。

「コペン」はトヨタの子会社であるダイハツの軽自動車オープンカーですが、そのスポーツバージョンの「コペンGR」がトヨタブースに展示されていたので驚きました。もちろんダイハツブースにも「コペンGR」が展示されていました。

 トヨタ社内のスポーツカーブランドである「GR(Gazoo Racing)」の関係者によると、「手がけるクルマをトヨタ製に限定する必要はないと思っています」とのこと。関係者に取材したところ、「コペンGR」はトヨタとダイハツから販売されることになるようです。

 さすがに日産「GT-R」やホンダ「NSX」は難しいかもしれませんが、資本関係があってグループを構成しているマツダやスズキなら可能性があります。

 将来的には「ロードスターGR」や「スイフトGR」がトヨタから登場するようになるのかもしれません。

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(くるまのニュース 工藤貴宏)

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  • mui*****|2019/02/22 10:49

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    「200GT」もエンジンはヤマハ。

    「ヨタハチ」は関東自動車工業。

    スポーツカーの心臓たるエンジン一つ自分で設計しないで、

    よくも図々しくスポーツカーを語れるよな。

    あ、儲けるためか・・・・

  • tar*****|2019/02/22 10:55

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    トヨタだけでは作れないことを今の社長がわかってるからだろ?作れたことないんだから。
  • sat*****|2019/02/22 11:01

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    自社開発して値段高くなっても同じくらいの人が買うと言うのなら良いと思う。

    買わないのに「自社開発しろー」はワガママぞ
    安い方が買う側的には嬉しい
    まぁ買えないんだけど

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