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えっ、これが軽自動車の値段!? 200万円超もある高額軽自動車5選

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えっ、これが軽自動車の値段!? 200万円超もある高額軽自動車5選

■200万円の大台を軽々突破した軽スペシャルモデル

 1979年に発売された初代スズキ「アルト」は47万円という低価格で、大いに話題となった軽の名車です。当時の水準でも破格に安い価格は、徹底したコスト削減により実現していました。

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「アルト」のヒットによってライバルメーカーも廉価な軽商用車を次々と発売し「軽ボンネットバン」ブームが起こりました。その後、軽商用車の費用メリットが少なくなったことによって、現在は軽乗用車が主流です。

 近年では先進安全装備や快適装備も充実して、日常利用では不自由をまったく感じないほどに立派なクルマになりましたが、装備の充実はそのまま価格に反映され、もはや「これが軽自動車の値段!?」と思ってしまうような高額な軽自動車も存在するようになりました。

 そこで、現在販売されている軽自動車のなかから高額なモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「S660」198万720円~285万120円

 ホンダ「S660」は2015年に発売された、ミッドシップ・オープン2シーターの軽スポーツです。

「ロールトップ」(脱着式ソフトトップ)で簡単にオープンエア・ドライブが楽しめ、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブレイアウト)の前後重量配分45:55という理想に近いバランスを実現したシャシと、もはや軽自動車の域を超えたクルマとなっています。

 エンジンは「Nシリーズ」搭載の直列3気筒をベースに新設計のターボチャージャーを採用し、優れたアクセルレスポンスを実現。トランスミッションは6速MTと、無段変速のCVT(7スピードモード付)を選択できます。

 車体のコントロールにブレーキ制御を活用して、コーナリング時に少ないハンドル操作でスムーズな車両挙動を実現する「アジャイルハンドリングアシスト」を軽自動車として初めて採用し、軽自動車のサイズ制約の中でもMRの運動性能を最大限に引き出しながら、オープンボディーで爽快なドライブが可能です。

 1991年発売の「ビート」の価格が138万8000円(消費税抜き)でしたので、「S660」のベーシックモデル「β」の価格198万720円(6MT/CVT:消費税込)は、内容とパフォーマンスを考えると、決して高い価格ではないのかもしれません。より装備の充実した「α」は218万5920円です。

 なお、ダンパーの減衰力を5段階に可変できるサスペンションや、ドリルドタイプディスクローター/スポーツブレーキパッドに加え、上質なデザインと高い質感を持つ内外装が与えられた特別仕様の「S660 Modulo X」は285万120円になります。

●ダイハツ「コペン」185万2200円~252万7200円

 2002年から2012年まで初代が販売された2ドアオープンクーペのダイハツ「コペン」は、軽自動車ならではの維持費の安さでセカンドカーとして人気となりました。

 2014年に樹脂外板パーツとヘッドランプやリアコンビランプを着せ換えできる2代目コペンが発売。エンジンは64馬力を発揮する直列3気筒ターボで、7速スーパーアクティブシフト付CVTと5速MTを選ぶことができます。

 外観は3タイプ用意され、スポーツカーとしての躍動感を高めたデザインの「Robe(ローブ)」、アグレッシブをテーマとした「XPLAY(エクスプレイ)」、ノスタルジックなスポーツカーイメージの「Cero(セロ)」のラインナップになります。

「ローブ」と「セロ」は「ドレスフォーメーション」と呼ばれるクルマ全体の着せ換えが可能で、全車共通で電動で開閉できる「アクティブトップ」を装備しているのも魅力です。

「ローブ」と「エクスプレイ」の価格は同額で、CVT車は185万2200円、5MT車は187万3800円です。ビルシュタイン製ショックアブソーバーを標準装備した「エクスプレイS」と「ローブS」のCVT車は205万2000円、5MT車は207万3600円と、大台を超えます。

「セロ」になるとCVT車は190万6200円、5MT車は192万7800円、「セロS」はCVT車が210万6000円、5MT車は212万7600円と、さらに高価になります。

 すでに受付が締め切られてしまいましたが、限定200台販売の「コペンクーペ」は、248万4000円から252万7200円となっていました。BBS製鍛造16インチアルミホイールやMOMO製革巻ステアリングホイール、フロントスーパーLSD(MT車のみ)が標準装備とはいえ、こちらもかなり高額です。

■もはやミニバンに迫る価格の軽ワゴン

●ホンダ「N-BOXカスタム」169万8840円~227万4480円

 日本で一番売れている(2018年)クルマであるホンダ「N-BOX」は5ドア軽トールワゴンです。初代は2011年にデビューし、現行モデルは2017年に発売された2代目になります。

 新設計プラットフォームと「フィット」同様のセンタータンクレイアウトを採用したことでフロアを下げて室内高を稼ぎ、エンジンルームスペースを極限まで圧縮することで室内長を確保し、広い室内を実現して人気となりました。

 LEDヘッドライトやホンダの軽自動車では初となる「Honda SENSING」を全グレードで標準装備し、「カスタム」では軽自動車初となるシーケンシャル(連鎖点灯式)ターンシグナルも装備しています。

 これも軽自動車で初採用となる電動ウェイストゲートによる過給圧コントロールで、スロットルレスポンスを向上させ、CVTやサスペンションシステムも高性能化されました。

 車両本体価格は、ベーシックモデルの「N-BOX カスタム G・L Honda SENSING」の2WD車が169万8840円、4WD車が182万9520円。

 スタイルと装備にこだわった上級モデルの「N-BOX カスタム G・EX ターボ Honda SENSING」だと2WD車が194万9400円、4WD車が208万0080円となり、最高値の「N-BOX Custom G・スロープL ターボ Honda SENSING」(車いす専用装備非装着車)だと2WD車が214万3800円、4WD車が227万4480円となっています。

 装備が充実しているとはいえ軽トールワゴンが3列シートの「フリード」と同価格帯なのは驚きです。

●スズキ「スペーシア カスタム」151万7400円~190万8360円

 2013年にスズキ「スペーシア カスタム」は5ドア軽トールワゴンスポーティモデルとしてデビューしました。

 数回の特別仕様車の追加やマイナーチェンジを繰り返し、2017年にベース車の「スペーシア」がフルモデルチェンジし、「スペーシア カスタム」もあわせて新型となりました。

 初代に比べると大幅にキャビンスペースが拡大し、「N-BOX」や「タント」に対抗できるモデルとなり、販売台数も軽自動車で2位の位置をキープしています。

 ラインナップは64馬力を発揮する直列3気筒ターボエンジンに、3.1馬力の直流同期電動機モーターを組み合わせた「HYBRID XSターボ」、52馬力の直列3気筒自然吸気エンジンとモーターを組み合わせた「HYBRID XS」と「HYBRID GS」の3グレードで、全車マイルドハイブリッド+CVT化されています。

 ベーシックグレード「HYBRID GS(衝突被害軽減ブレーキ非装着車)」の価格は、2WD車が151万7400円、4WD車は163万8360円で、充実装備の「HYBRID XS」は2WD車で169万0200円、4WD車は181万1160円。トップグレードの「HYBRID XSターボ」は2WD車が178万7400円、4WD車が190万8360円です。

 クルマのキャラクターが違うので単純比較はできませんが、同社の「スイフトスポーツ」に手が届く価格となっています。

●三菱「eKカスタム」151万2000円~180万9000円

 2001年に初代が発売された5ドア軽トールワゴン三菱「eKワゴン」が3代目にモデルチェンジされた2013年に「eKカスタム」はデビューしました。

 初代と2代目の「eKワゴン」にあった「eKスポーツ」の後継モデルとして、バンパーセンターをブラックとして下部にはLEDライトを設置してクロームメッキで縁取りするなどの加飾が施されています。

 ラインナップは、64馬力の直列3気筒ターボエンジン搭載車と、標準グレードでは49馬力の直列3気筒自然吸気エンジン搭載車で別れており、両車ともに三菱の軽自動車では初となる副変速機構付CVT「INVECS-III CVT」が組み合わせられています。

 通常はFF車に近い駆動力配分で走行し、滑りやすい路面になると後輪へより多くの駆動力を配分する「オンデマンド方式フルタイム4WD」も選択可能です。

 ベーシックな「G Safety Package」2WD車は151万2000円、4WD車でも161万8920円ですが、ターボエンジンを搭載する「T Safety Package」の2WD車は159万4080円、4WD車が170万1000円になります。

 さらにワイルドなイメージに加飾された最上級車種「ACTIVE GEAR」になると、2WD車が170万2080円、4WD車は180万9000円です。

 歩行者まで検知できる衝突被害軽減ブレーキシステムが標準装備で、そのほかの装備も登録車となんら変わらないほど充実していることを考慮すると、最近の軽ワゴンとしてはじつは割安なのかもしれません。

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