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業界ニュース 2019.2.12

クルージングの魅力を“陸”で味わう──アバルト695C リヴァーレ試乗記

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アバルトといえばその昔、非力なフィアット車を速いクルマに仕立てるメーカーであったが、現在はFCAグループのいちブランドとしてその名を残している。

やっているのは今も変わらずチューニングであり、フィアット500や(マツダロードスターがベースの)「124スパイダー」のパワーを上げ、足まわりを最適化し、くわえてコスメティックチューンも施し、それぞれアバルト595、アバルト124スパイダーとして販売している。

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アバルトはしばしば別ブランドとコラボレーションし、特別限定車を創る。フェラーリとコラボした「695トリビュート・フェラーリ」をはじめ、「695エディツィオーネ・マセラティ」や、日本に導入されていない「695XSRヤマハ」などいくつか存在する。通常の車名は「595」であるが、コラボした場合は「695」の数字が使われる。

今回、日本市場に導入されたコラボレーションモデルの最新版は、イタリアのラグジュアリーボートメーカー「リーヴァ」とコラボしたアバルト「695リヴァーレ」だ。リーヴァが、自らの設立175周年を記念し、建造した新型ヨット「56リヴァーレ」(ヨットといっても帆はない。どうやら帆船だけじゃなく高級なボートもヨットと呼ぶらしい)を発表したのに合わせ、695リヴァーレも生まれた。

ハードトップ、カブリオレの2モデルあり、それぞれ175台ずつ生産される特別限定車だ。うち日本にはハードトップ85台、カブリオレ65台と、実に半数近くが割り当てられた。というのも、小さな存在が大きな存在を倒すようなストーリーを好む日本人は、昔から本国イタリア並みかそれ以上にアバルト人気が高いからだ。

色褪せないホットハッチ

カブリオレを借り出し、横浜界隈をドライブした。ブルーセラ(青い夜)とシャークグレー(鮫肌色)のツートーンで塗られたボディカラーは、海に浮かぶ56リヴァーレを想起させる美しいカラーリングだ。車内に目を転じると、インパネにあしらわれるマホガニーのウッドが目を引く。

それにしてもシリンダーにキーを差し込み、まわし、エンジンを始動させたのは久しぶりのような気がする。ベースモデルのフィアット500は、2007年から販売されるだけに、キー以外もいろいろな部分に古さを感じる。今どきのクルマとしては珍しくアイドリングストップが備わらなかったり、インパネのモニターが小さかったり……。いや、正確にはモニターのサイズ自体は標準的であるが、iPhoneをつないで地図を表示させると、表示面積がすごく小さいのだ。黒枠がデカすぎるだろ!

ペダルで合わせると、ステアリングホイールがはるか遠くに離れてしまうため、どうしても膝を深く折るドライビングポジションを強いられるのもひと昔前のイタリア車にありがち。長時間運転するとパンツの膝部分がぽっこりと飛び出しそうで気になる。

1.4リッター直列4気筒ターボエンジンは最高出力180ps/5500rpm、最大トルク230Nm/2000rpmと、なかなかハイチューンだ。さらにスポーツボタンを押すと最大トルクが250Nm/3000rpmに引き上げられる。1160kgの車重に対しては十分以上のスペックであり、実際、アクセルペダルを踏めば踏んだだけグイグイと加速する。

トランスミッションは5速のロボタイズドMT(セミAT)のみの設定だ。街中では自動変速にして横着をし、ワインディングロードではパドルで積極的に手動変速するのが正しい使用方法だろう。

短い全長が活きて回頭性が抜群によい。ステアリングを切れば切るほど、クルマはいくらでも曲がっていく。腰高に見えるが、実際の重心はさほど高くないのか、ロールは少ない。首都高でクルージングをすると路面の不整に合わせ、ボディがひょこひょこと、細かくピッチングする。典型的なホットハッチだ。

しかし、飛ばさず流せば、快適なコンパクトカーだ。キャンバストップを開け、運転すると、視界の上のほうに空、下のほうにマホガニーウッドが目に入り、まるで56リヴァーレのフライブリッジにいるような気分に浸れる。

695リヴァーレの価格はカブリオレが422万円、ハードトップが405万円だ。コンパクトカーとして決して安くはないものの、リーヴァ(の世界)が手に入ると思えば安いかもしれない。とはいえ、この記事が載る頃にまだ残っているかどうかはわからないが。

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(GQ JAPAN 塩見智)

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